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2005年12月09日

LOHASとデザイン  ロボットデザイナー 松井龍哉さんのデザイン哲学 

メルマガ2005年12月3日号に掲載したものです。

◆━━━━━━━《LOHASとデザイン》 ━━━━━━━━━━━◆
┃    
┃ ロボットデザイナー 松井龍哉さんのデザイン哲学    
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 六本木ヒルズは恒例の発光ダイオードによる青と白の
 イルミネーションがまばゆく、
 そして今年は東京タワーも青くライトアップされています。

 12/1に開かれたLOHASアカデミー第5回のテーマは
「エコロジカルライフスタイル」。
 
 ゲスト講師としてロボットデザイナーの松井龍哉さんに
「LOHASとデザイン」についてお話いただきました。
 その一部を今日のメルマガでは紹介させていただきます。

松井さんは、ロボットデザイナーとして活躍中ですが、
最初は建築事務所で設計デザインの仕事をてがけられ、
2001年に「フラワーロボティクス」という会社を
設立されました。

ロボットの会社でフラワー?と思いましたが、
ヨーロッパの教会での結婚式で、
花嫁の足もとに花をまく“フラワーガール”を見たとき、
ああこんなかわいいロボットを作りたいと思い、
社名にフラワーを入れたそうです。なるほど。

その後、PINO(ピノ)やPOSY(ポージー)など
愛くるしいロボットたちを世に送り出してこられました。
例えばPONOはまさにそのフラワーガールで3歳の女の子です。
彼女たちは、宇田多ヒカルさんのプロモーションビデオに
登場したり、博覧会やイベントに登場しました。

そして今年2月、センサーを備え
人が近づくとさまざまなポーズをとるマネキン型ロボット
「Palette」(パレット)を発表しました。
美しいフォルムと、繊細な動きが注目を集め、
「ルイヴィトン」や百貨店、イベントなどで、
マネキンとして活躍中です。

実は、この「Palette」、一体一体を大田区の工場の
職人さんたちと、手間ひまかけて作っているそうです。

「3年前から大学の理工学部で教えていますが、
最近の若い人は環境問題を改善するために
エンジニアになろうと思う人が増えてきました。
エンジニアはこれからはマッチョな産業ではなく、
チャーミングな産業で能力を発揮するようになるでしょう。

自分は、20年前に買ったバングアンドオルフセンという
メーカーのオーディオデッキを20年近く愛用していますが、
美しいものは長く使われると思います。

Paletteを工場で大量生産するつもりはありません。
究極に美しいものを自分は魂を込め、
職人の皆さんとミクロン単位まで細部にこだわり、
執念で作っていきたい。」と、
静かに熱く語っていらっしゃいました。

まさに、LOHASらしいデザイン哲学ではないでしょうか。

フラワーロボティクス 
http://www.flower-robotics.com/

Writing: owadajunko

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