2007年04月25日
『ロハスの教科書-持続可能な社会をめざす新しい生き方』 出版!
明治図書から『社会科教育』 2007年5月号の臨時増刊号として出版されました。
昨年秋に企画をご提案して早や半年。
「日本をロハスに変える30の方法」でご一緒した藤崎さん、國田さんをはじめ、「世界一受けたい授業」の先生としてもおなじみのユニバーサルデザイン総合研究所所長 赤池学さん、そして地域再生やエコツアーのコンサルティングをなさっているフォーティ&水津コンサルティングオフィス代表 水津陽子さんに執筆をお願いいたしました。
※環境gooでもご紹介いただきました。
http://eco.goo.ne.jp/education/books/osusume.html
地球温暖化やエネルギー問題などは、小中学校の社会科でもクローズアップされている緊急課題です。これらの課題に対する1つの答えが、持続可能な社会をめざす新しい生き方=「ロハス」。
ロハスって何? 持続可能性って何? ロハスと教育がどのように関わるの?
小中学校の先生向けに編集していますが、お子さんを持つお母さん・お父さんにも是非読んでいただきたい内容です。
刊行: 2007/4/19
仕様: A5 176頁
企画・編集 大和田順子
定価: 1,130円(税込)
お申し込みは↓
http://www.meijitosho.co.jp/zasshi/shosai.html?bango=03576
※残念ながらamazonからは購入できません。
最寄の書店か、明治図書の通販ページからお取り寄せください。(送料無料です)
<目次>
はじめに
Ⅰ 21世紀の新しい価値観=ロハスで創るサステナブルな社会 大和田順子
■ロハスとは?―サステナビリティという概念を含んだ価値観
■ロハスな人とは?―調査結果にみるロハスな人たちの価値観と行動
■私とロハス―それぞれのMY LOHAS HISTORYを書き出してみると
Ⅱ ロハスの視点で私たちの生活を見つめ直す
■食生活と農業をロハスで結ぶ 藤崎健吉
もったいない! 日本と世界の食料事情・曰本の食品ロスを考える
「命をいただく」一物全体
地産地消とスローフード
身土不二とフード・マイレージ
バーチャル・ウォーター
食育基本法と学校で考える食と農のつながり
有機農業を考える
食品添加物―「食品の裏側」を考える
まとめ―ロハスから見た食のキーワード 食と農をロハスで結ぶ
■ロハスでつくる心と身体の健康 藤崎健吉
代替医療―人も地球も「ホリスティック」が基本の時代へ
子どもの生活習慣病
陰陽五行とマクロビオティック―欧米では代替医療として定着している食養療法
■自然を生かして人を幸せにする住宅づくり 赤池学
日本の昔の家、今の家
シックハウスの台頭
荒廃する森と海と林業
近くの山の木で住宅を
土、水、空気を生かす家
見直される自然建材
生物に学ぶ家づくリ
森のバイオマス活用
菜園住宅のすすめ
人を幸せにする住宅
■日本の生活文化とロハスの関わり 大和田順子
■環境家計簿をつけてみよう 國田かおる
自然エネルギーとは
環境家計簿で自宅のCO2排出量を知る
■毎日まとうものもロハス―環境に配慮した衣料品 國田かおる
世界を変える私の選択―フェアトレード
オーガニック・コットン
■ロハスな旅と地域再生 水津陽子
持続可能な観光―エコツーリズム 自然(歴史文化)体験・学習型観光
グリーンツーリズム―滞在型余暇活動 農山漁村の自然、文化、人々との交流
地域再生は、目本社会の再生―社会構造の変化に対する変革
■ロハスな学校って何だ?―取り組み課題 國田かおる
■ロハスの物差しで企業を見る お金の使い方を考える 大和田順子
企業の姿勢を見る物差し、CSR(企業の社会的責任)
ロハスな企業の見分け方
SRI(社会的責任投資)から、おこづかいの使い方まで
■〝持続可能な社会〟ってどんな社会?
持続可能性とは何か? 藤崎健吉
エコビレッジから考える持続可能な社会 國田かおる
持続可能な社会へのシナリオ 大和田順子
Ⅲ 企業・団体による〝最新〟 環境学習情報―ここまできている環境学習!
■地球環境とエネルギーについて考えよう!/三洋電機株式会社
■企業と団体のコラボレーションで行う“森林学習”/(社)日本環境教育フォーラム+王子製紙株式会社
■食べ物と地球環境のお話―万物のいのちを支える“食の未来”/株式会社日清製粉グループ本社
■再生可能な資源とリサイクル・環境活動/(社)曰本有機資源協会・(社)食品容器環境美化協会・宝酒造株式会社・東京海上日動火災保険株式会社
■限りある資源と省エネルギー・新エネルギー/日産自動車株式会社・本田技研工業株式会社・東京ガス株式会社
■ロハスショップをつくろう!/NPOローハスクラブ
Ⅳ インタビュー 知っておきたい、聞いておきたい 識者が語るサステナブルな社会の創造に欠かせない視点
■「サステナブルな社会の実現に必要な思考法―ビジョンとバックキャスティング」/イースクエア代表取締役 ピーター・D・ピーダーセン
■「東の海の孤島にならないために―オルタナティブな発想。そして情熱」/NPO法人女子教育奨励会理事長 木全ミツ
■「温暖化のポイント・オブ・ノーリターン―引き返すことができなくなるまであと10年?」/東京大学生産技術研究所教授 山本良一
資料 今日からロハスな行動を起こすための10のキーワード
執筆者紹介
赤池学 http://www.udinet.com/
國田かおる http://www.mskj.or.jp/profile/kunita.html
水津陽子 http://www.forty-jp.com/
藤崎健吉 http://www.fujifuji.org/
大和田順子 http://www.owadajunko.com/
同雑誌の編集長で同社の取締役編集部長の樋口雅子さんのメッセージです。
◯…「捏造騒動以降、テレビに出たいという意識をもっている人が減った…」とテレビ局の人が歎いていました。まさに自業自得ですが、出版界の方も同様に不人気。特に月刊誌の凋落ぶりは、私どもにとっても他人事ではありません。
反省しきりではありますが、思い返せば、今の月刊誌は、「多様な情報を提供し、選ぶのは読者であるあなた―です」というスタンスで発信してきました。
しかし…。
どうも読者は、そういう志向で月刊誌に向き合おうとしていないのではないか―と気づかせてくれたのが、LOHAS!でした。
巷では、ロハスダイエットが効果があるということがいわれる時代でもあります。
たしかにムリして食欲を抑えても、リバウンドすることが多いようです。
つまり、ダイエットひとつとっても、「余計なものは摂らないというものの考え方が生活の中に貫かれていないと目的をキープすることはむずかしい」のでしょう。
ロハスが、生き方そのものを変えることになるから、ダイエットも持続できるというわけ…です。
月刊誌を生き方そのものを考える提案型に変えるべき―と気づかされたというわけです。
はたして読者に受け入れられるか、ドキドキしながらの企画発信となりました。
なお、小誌創刊以来初めて、社外のその道の専門家・大和田順子氏に編集長を務めていただきました。あらためて、御礼申し上げます。
〈樋口 雅子〉
Writing: owadajunko