TOP » ライフスタイル » 京風LOHASライフ

2006年02月17日

底冷え京の町歩き 「錦」編  「京風ロハスな暮らし」第2回 (2/17) 

                  ジャーナリスト・コラムニスト 木下明美

真冬に信州の松本に講演に行ったことがありますが、京の底冷えに慣れているので
さほど寒いとは感じなかったです。
それよりも雪山に囲まれた盆地のこの風景は、何処かで見たことが・・・?
それもそのはず、私の第二の故郷、4年前の冬季オリンピックの開催地、
ソルトレークシティーと姉妹都市だったのです。
ロッキーの雪山が美しい清潔な州都です。
京都~ソルトレーク~松本=わが盆地繋がりをよろこんだことでした。
会場の方にイナゴの佃煮をいただいこともよく覚えています。

いくら京都は底冷えがキツイといっても猫じゃあるまいし、
丸くなって籠っているわけではありません(笑)
地下で繋がってはいない町(高島屋、大丸間だけは阪急電車の地下道伝いに行ける)なので、
地上を歩く時にはそれなりの装備が必要。京風の防寒着で大阪へ行くと、
いつも余分に着込んでいるな〜と失笑。
しかし、帰路に降り立つ鴨川べりや比叡おろしの吹くあたりは、夏は、良い好い、
冬は、怖い!油断は禁物です。

先日,京阪電車の沿線に住んでいる大学時代の友人、K子と街中で遊びました。
遅い目のランチは錦(観光案内には錦市場とありますが、京都人は錦としかいいません)を歩いて、
京野菜「かね松」の2階に数年前にオープンした「やお屋の二かい」に行ってみました。
誰かを案内していこうと待たせてあったお店です。

料理上手なK子にはそれほどではなかったでしょうし、私にとってさえも、あまりにも普通過ぎ。
ふたりとも日常的に京風ロハス食生活かも、と顔を見あわせながらも、でも、
よそのひとにはいいだろうな~と。野菜はおいしいし、場所も楽しい。
八百屋の二階!この発想もいい。

京野菜を使った菜っ葉の炊いたん、いまなら、畑菜とお揚げをちょっと焼いたんを
1センチほどに刻んだのを入れて、
さっと薄味で炊いたん(薄口醤油とみりん)がいいですね。熱々をめしあがれ。

昔、大村しげさんという東山に住む旧知の文筆家さんが、
「おばんざい」(京都人が普段に食べているもの)のことを書かはりました。
かっこういい名前の料理名ではなく、なになにの炊いたんとか、
焼いたんとか言う表現が京の食のままで、よかったです。

しかし、大村さんに教えてもらった美味しいお料理屋さんもいまはもうありませんし、
大村さんもバリ島で甥御さんの介護のもとに既に亡くなられています。
気っぷのいい面白い方でした。

そして、錦にある京刃物「有次」も覗きました。
私も卸しガネは有次のを持っているですが、包丁は昨年ヘンケルの超高級品を買ったばかりだし・・・。
現在、ロサンジェルスから丁寧な包丁のクッキング画像をブログで発信している新婚の元京娘のH子さんも
「有次」で包丁と雪平鍋を買って昨夏渡米。
ちゃんとネームを入れてもらえるのがうれしい。居合わせた海外からの方には、
ローマ字でおネームを!そうだ、春に結婚する若い人のいいプレゼントになると、
私も一本お買い上げ!もちろんネーム入り!

夕食のお魚、いつも行く珍味の「喜久屋」で美味しいもん数品などを買い込み、
ひさしぶりの錦の馴染みのお店巡りでした。


0208food2.jpg

「やお屋の二かい」のお昼 これにわらび餅のデザートがついて、
日替わりのおばんざい6品と、月替わりのたき込みご飯。
自家製の漬物とデザート付き。税込み2,100円


0208kanematu.jpg
  
綺麗なディスプレー(2階より)


0208ake.jpg

錦、京野菜「かね松」店頭の筆者(地震と大雪のお見舞いを込めて新調した十日町紬)

Writing: owadajunko

↑ページの先頭へ

関連書籍・メディア

お問い合わせ

企業・個人からの個別相談・コンサルティングを承っています。お問い合わせは下記フォームからお願いいたします。


ドキュメンタリー映画「幸せの経済学」