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2006年02月16日

おかげさまで重版。『日本をロハスに変える30の方法』を書いた理由 

You can make a difference 世の中を変えるのは私たち一人一人  

毎日私たちがしている“買い物”が会社や社会を変える。
『より良い社会のためのお買い物』(shopping for a better world)という本に出会ったのは16年前の1990年のこと。衝撃的でした。
買い物をする際、商品を選ぶのに、それを作った会社が環境に配慮しているか、女性や少数民族を登用しているか、動物実験していないか、軍事政権に関与していないか、といった観点で評価したお買い物ガイドなんです。
まさに今企業で注目されているCSRの源流がここにあります。
米国の市民団体が作成したベストセラー。この本との出会いが私の原点です。

その後、日本のボディショップで7年、環境保護、人権擁護、動物実験反対といったテーマでグローバルキャンペーンを展開しました。
企業は利潤の追求と共に“社会変革”を担うことができるという、創業者アニータ・ロディックの考え方を肌で感じる日々でした。
生活者や企業も社会の変革を担うことができる、世の中を良い方向に変えることができると確信するようになりました。

2001年、イースクエアに所属している時、社外取締役であるビル・シャーマンさんから「カルチュアル・クリエイティブ」や「LOHAS会議」のことを聞き、大変興味を持ちました。
新しい層が台頭している、その人たちは自分の健康から持続可能な社会の実現までを志向し、またその人たちを対象にしたビジネスが増え、支持を集めていると。

さっそく翌年、第6回LOHAS会議に参加。
全米から集まっている300余名の社会起業家たちの熱気。
若者から年配の方まで、女性も沢山いらっしゃいました。
プレゼンテーションは、その年初めて報告された米国におけるLOHAS層の調査結果や、GAIAM、ホールフーズなど成功している数々のLOHAS企業の経営者の話など。
そのいずれもが大きな感銘とインスピレーションを与えてくれるものでした。
そして、その模様を2002年9月に「日経新聞」や「日経エコロジー」に寄稿。
日本で初めてLOHASを紹介したレポートとなりました。

昨年9月に「NPOローハスクラブ」の藤崎健吉さん、くにたかおるさん、そして講談社ビジネス出版部の編集者 依田則子さんとの出会いがありました。
LOHASを、新しいマーケティング、新しいビジネスモデルの可能性を秘めたコンセプトという観点から、国内の事例をケースとして読み解こうと、この本の執筆が始まったのでした。

オンリーワンブランド、地域ブランドとして愛されている理由が、その取材の過程から明らかになっていきました。
そのビジネスを行っている経営者そして従業員がLOHASの価値観をもち、その価値観に則ってビジネスを走らせているからなんです。

『日本をロハスに変える30の方法』は、発売以来2月中旬までamazonマーケティング部門で1位にありましたが、そんな静かなブームの理由もここにあるのではないでしょうか。 (2006年2/15記)

共著者の藤崎健吉さん、國田かおるさんはその想いを次のように語っています。
著者紹介(NPOローハスクラブ)


日本をロハスに変える30の方法 ― BUSINESS LOHAS
ローハスクラブ
講談社 (2006/01/20)

おかげさまで、8月に重版がかかりました。
1万人の方々が読んでくださったということで、感激です。ありがとうございました。
目下、次の本を執筆中です。今度は、実践的な内容にしようと考えています。

Writing: junko

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