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2006年04月21日

京野菜はいま大変な人気だそうで! 「京風ロハスな暮らし」第6回 (4/18)

                        ジャーナリスト 木下明美

「お野菜どうですか?」と今朝ピンポーンがなりました。
ああ、今年もまた西賀茂からの野菜の軽トラックがやって来る季節の到来!
明るく元気なおかみさんの声はうれしいものです。お互いに若嫁の頃からのお付き合いが始まり、
お互いにもう孫まである歳になってしまいました。
おかみさんの軽トラはお姑さんの軽トラとバッティングしない様に得意先を分担して
朝からお昼頃まで洛中の祇園祭の鉾町界隈まで廻ります。みなさん昔からのおなじみさんばかり。

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京野菜はいま大変な人気だそうで、おかみさんの長男さんも野菜づくリに専念することになり、
デパートにも○◎さんの賀茂ナスとして生産者の名前入りで出店しているのだと
昨夏うれしそうに語っておられました。
通りがかりの観光客が瑞々しい京野菜やイチゴを買い求められることもあります。
私としてもかさばる野菜をスーパーマーケットから提げて帰る必要がないので有り難いのですが、
何より産地直送、生産者のわかるものがいただける点がうれしいです。
考えてみれば昔はそれが当たり前で、ことさら○◎さんのトマトとか○◎さんのナスとか
生産者の名前をウリにしなくとも近場の農家で穫れたものを食べていたわけなのですが。

いまウチのご近所に予約が取れない日本料理店として有名な「草喰  なかひがし」があります。
京野菜をベースにした美味しいものがいただけるので有り難いのですが、
こういういいお店は瞬く間に雑誌やテレビで紹介されて、全国区になってしまい、
件の「哲学の道」同様、ここの住人としてはうれし悲しい今日的現象なのであります。

「 食材の源である生産農家や野草が自生する野山へ早朝から出向き、
あるときは主人・中東さんの包丁使いやお竈さんの炭火で調理する火加減の巧みさを追いかけました。
その間、『野菜や山菜の声を聞いて料理をつくる』という中東さんに、
料理哲学とその原点を問いかけ続けました」という本http://www.president.co.jp/book/1755-3.html  
まで出ている名人芸を食するたびに感歎の声。
そして、お客が退いたカウンターで目の前のご主人と食談議をさせていただくのはさらに至福のときです。

美味しい野菜が食べたい!この願望はますます高まるばかりです。

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大好物の京の竹の子が届いた。
早く湯がかないといけないので気ぜわしいが、うれしい季節の贈り物!
時間のない時には難儀な贈り物である!

Writing: owadajunko

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