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2006年04月13日

アパレル業界でもLOHASが形に 原宿LOHAS倶楽部1周年 梅窓院エキシビジョン (4/12)

アパレル業界約40社が参加する原宿LOHAS倶楽部が1周年を迎え、
4月12日に外苑前駅近くの梅窓院にてエキシビジョンを開催しました。
16社が展示を行い、講演やパネルディスカッション、出展者からのプレゼンテーションが行われ、
会場にはアパレル業界関係者および、百貨店や商業施設のディベロッパーなどが参加し、
熱心に意見交換や商談が行われていました。

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パネルディスカッション:左から秋元一宏さん(LOHAS-WORLD代表)
 イデトシカズさん(㈱トゥービーミュージック代表取締役)、大和田順子
 横山アディナさん(ダイモンステラ代表取締役)、 藤岡恒行さん(ブランドアーキテクチャー代表)
 斎藤章さん(原宿LOHAS倶楽部代表)

出展者はチャコット㈱が花やハーブで染めたヨガウエアを、
コットンシートの国内シェア70%の丸三産業㈱はオーガニックコットンや落ち綿の再利用について、
また、年商 170億円 の三山㈱は、アパレル縫製用ミシン糸、ニット用先染糸及び
副資材の製造・加工・販売・貿易会社ですが、繊維の「トレーサビリティ」ということを
お話しされていました。

三山㈱の糸の一部は2002年8月8日に「エコテックス規格100」の認証を取得しています。
エコテックスは、欧州を中心に世界24カ国の試験研究機関で構成する
テキスタイル・エコロジー国際共同体(事務局チューリッヒ)が定めた
繊維製品に対する国際的な安全基準です。
重金属類、発ガン性物質、アレルギー誘発性物質等が使用されていないことを
100項目以上の検査により分析し安全であることを認証しています。

食のトレーサビリティ、安全・安心は消費者も生産者も関心の高いことですが
これからは衣料品もトレーサビリティが問われる時代になりそうです。 

また、テンセルという精製セルロース繊維から作られた寝具なども
レンチングファイバー社から展示されていました。
テンセルは光沢とぬめり感のある繊維で、自然に育まれた天然の高分子‘セルロース’を
木材から 取り出したものです。
原料となる木のパルプをつくるための木材は、 供給業者が責任をもって森林管理を行って
いるそうです。また、製造過程においては、人や環境に影響を与える化学薬品は使われておらず
質感のあるエコロジカルな繊維として、大いに期待されます。

会場にはテンセルの寝具がベッドに敷かれていましたが、
これはLOHAS-WORLD SPRING2006にも出展していたエコデコのベッドです。

pic7.jpg

エコデコは、パネルディスカッションでパネラーをされた藤岡恒行さんの会社
ブランドアーキテクチャーで手がけているものです。
藤岡さんは、商社、外資系メーカー、家具メーカー勤務を経て、
次世代に日本の技術を残したいと、海外の新進気鋭のデザイナーと日本の匠の技を
コラボレーションさせ、日本メーカーに国際的なブランディンングを企画提案する会社
として同社を起業されました。

同社の家具は竹を原材料に、くぎなどは使わず、米を原料とした接着剤、米ぬか由来の塗料などを
使用しています。美しく、また環境にも配慮した家具に仕上がっています。
家具に続き、オーガニックコットンのアンダーウエアなどの企画にも着手している
とのことです。
LOHAS層にとってデザイン性は非常に重要です。
ブランドアーキテクチャーのチャンレジは始まったばかりです。


なお、「原宿LOHAS倶楽部」は4月末に渋谷区神南にショップをオープンされるそうです。
オープンの際には、お話しをうかがってこようと思います。

Writing: owadajunko

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