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2006年05月06日
持続可能な男女の関係 「京風ロハスな暮らし」第7回 (5/6)
ジャーナリスト 木下明美
この3月末で夫が大学教職を定年退職して、1カ月余り経ちましたが、
ゆるゆるとした京風ロハスな暮らしがもう以前から始まっていたので、
夫が定年になったからと言って、別段暮らしは変わりません。
だた、変わったことと言えば、毎月何10年もの間、給料振込口座への入金があったのに、
4月25日には入金がなかったことです(笑)。
給料取りの生活は、25日になったらまた月給が入るという生活が当たり前になっていたことを
改めて思い知ったことでした。
今日は連休の中日、夫はご自慢のイタリア製のスクーターで気分転換に緑の中を走り、
食料品をついでに買って来てくれました。
トランクが大きいのでいっぱい買い込むことが出来て、しかも省エネで小回りが利くし、
パーキング待ちもなし。ともかく便利なスクーター暦は50年!
私は車の免許がない上に、家の車は手放して10年。
買い出し手段として頼りがいのあるスクーターです。
イタリア製ピアジオX8 (トランクはヘルメット2個入る積載量)
とはいっても、乗り手がドメスティックなことに長けていなければ、
何を買って来たらいいのかわかりません。
何がいま足らなくなっているか、何が夕食に間に合うか、ちゃんとわかっていることが大切です。
昔、私たちがアメリカで暮らしていた1975年から76年にかけて話題となった
「ワタシ作る人、ボク食べる人」という食品会社のコマーシャルは、
男女の役割を差別するものであるとして、女性団体から激しい非難を受け、
結果コマーシャルは放送中止になったということがありました。
ロハスの理念である「Sustainability持続可能」という立場から考えても、
性別による役割(男=食べる 女=作る)が偏ってしまっているというのは
不自由なことではないでしょうか。
約30年前 の「ワタシ作る人、ボク食べる人」の時代から、コマーシャルの描く男女の役割像は
はたして変化したのでしょうか?
ある調査によると、コマーシャルでは食材と調味料ともに「調理する人」は女性が多く、
「食べる人」は男性が多く、食生活にまつわる家事労働は、日本では「主婦」と定義付けられる女性が、
そのほとんどを行ってきた、ということと関連しているようです。
しかし現代社会では共働きや女子の就業率の増加から「男女平等」であることが求められるため、
男女の役割分担は男女不平等であるとされることも少なくないはずなのです。
男女が共に快適に暮らすには、「Sustainable持続可能」な関係づくりが大切だと思います。
言い換えれば、役割を固定しない、お互いに替わり合える関係。
これから大量の定年退職者が出る団塊世代には、特にこのことが重要ではないでしょうか!
Writing: owadajunko