2006年05月03日
TOTOの「リモデルエコチェッカー」で自宅のCO2をどれだけ減らせるか診断してみました
「日経エコロジー」の取材でTOTOさんにうかがいましたが、掲載しきれなかった部分について
レポートいたします。
◆ 水回り機器のCO2排出量が40%もあるとは!
「あなたの家庭は17,621円、CO2を196㎏(常緑樹14本が吸収するのと同等)削減できます。」
これは、TOTOのWEBサイトにある「リモデルエコチェッカー」という診断プログラムで
我が家の状況を試算した結果です。TOTOでは、リフォームをリモデルと言います。
自宅のキッチン、浴室、洗面所、トイレといった水まわり空間で現在使用している住宅設備機器の
設置年数と、家族の人数を入力し、それぞれTOTOの環境配慮型機器を導入した場合、
年間にどれくらい電気代等が節約でき、またCO2排出量を減らすことができるか試算することが
できるというものです。
「環境家計簿」で、自宅の光熱費等からCO2の排出量を把握するということは
これまでもやってみたことがありますが、実際に最新の設備や機器を導入すると
どこまでCo2の排出量が減るのか、クイズ感覚で簡単に出せるというものは
あまりお目にかかったことはなかったように思います。
このリモデルエコチェッカーは今年1月に導入されたそうですが、
これの元になっているのが2005年6月に行われたアンケート調査「水まわりにおける『もったいない』
意識調査」です。今や世界共通語となっている“もったいない”ですが、この言葉をテーマにキッチン、
浴室、洗面所、トイレで使用されるお湯や水、電力に関して、「電気のつけっぱなし」や
「水の流しっぱなし」が“もったいない”と思っている人が多いことが明らかにされています。
同社の試算によれば、家庭におけるCO2排出量のうち、水まわりの占める割合は約40%と
少なくありません。これらの“もったいない”を解消する機器の提案として一回あたりの使用水量が
約10Lと国内で最も少ない食器洗い機や、従来の機器と比べて54%節水型の便器、
冬場でも6時間後のお湯の温度低下がたった2℃の「魔法瓶浴槽」が紹介されています。
これまでも2002、2003年の消費者調査(アンケート調査)で水回りスペースの「不満」「不便」を
明らかにし、その解消と「快適性」を提供する商品を開発し提供してきたそうです。
その代表例が、2004年のヒット商品「魔法瓶浴槽フローピア」です。
開発やマーケティングの担当者自身も、仕事を終えて帰宅した際に、お風呂を沸かし直さず
すぐに温かいお風呂に入れたら・・と思っていたと言います。
こうした意見は実際の消費者調査の結果からも
「お風呂は広々としていて、清潔でいつでもお湯が温かく適温であってほしいという」という声で多く出て
実際の開発に着手され、商品化の結果、多くの消費者の支持を集め、日経優秀製品・サービス賞の
『優秀賞』や平成16年度 省エネ大賞『経済産業大臣賞』を受賞しました。
我が家は6年前に戸建て住宅を購入したのですが、浴槽の脇に手すりがついていたり、
お湯が一定の量になると自動に止まる装置がついていて、ずいぶんと便利になったものだと
感心しましたが、お湯がさめにくかったら、沸かし直す手間もいらないし、
いつでもすぐに適温のお風呂に入れていいのに・・と思っていたものでした。
次回リフォームするときには是非導入したい機器の一つになりました。
Writing: owadajunko