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2006年06月18日
梅雨を乗り切る 茅の輪くぐり、みなづき 「京風ロハスな暮らし」 第10回 (6/17)
京都在住ジャーナリスト 木下明美
今、また雨が降り出しました。やっぱり梅雨ですね。
でも、うっとうしい季節だからこそ、梅雨の晴れ間に夏着物を涼しげに着てお出かけするのも
とてもお洒落だと思います。
昨夕は晴れていたので、シャリ感のある絹芭蕉(沖縄の芭蕉布の感触を絹で現した着物)に
シャキッと博多献上帯を絞めてお出かけしました。
新しく造ったカフェテラスにはちょうど土の上にも3年、洋紫陽花が咲きました。
裏庭には日本古来の地味目の紫陽花が咲き、古い竹籠に活けるのがウチのお決まりです。
6月30日は夏越の祓(なごしのはらえ)の日で、京都の神社では鳥居の下や神社の境内に
大きな茅の輪を立て、参拝者がそのなかを潜る茅の輪くぐり、という息災を願う季節の行事が
行われます。
http://www.e-kyoto.net/today/06/30.htm
ウチの近くの神社(大文字の送り火のお膝元)から「人形」(ひとがた)も廻って来ました。
これに家族一人一人の名前を書いて、無病息災を願って3度息を吹きかけ、
6月30日の夏越の祓の日に納めます。
また、この日に「みなづき」を食べると厄払いが出来ると言い伝えられています。
当世は黒砂糖入りや抹茶入りもあります。
6月入ると早々と京の店頭に並び、日頃、外郎(ういろう)はいただかない人も、
なぜか6月には口にしてしまいます。
私のお気に入りは、仙太郎のみなづき。
『良い食品づくりの会』のメンバー として頑張っておられます。
このみなづきに乗っているアズキが美味しくて、ここの最中は特に有名です。
贈答よりも自分のために買って帰りたい京の和菓子として
京都人に愛されているお店です。在来種をもとにして時間をかけて選抜淘汰を繰り返し、
現在の「仙太郎大納言」の原種を産み出されたとか。
何とか6月を乗り切り7月になれば祇園祭です。
今年も鉾町の町家さんから屏風飾りの案内が届いています。またご報告します。
Writing: owadajunko