2006年09月06日
LOHASとまちづくり その2 長野県小諸市
8/30に電源地域振興センターさん主催の研修会で「LOHASとまちづくり」についてお話しさせていただいたのですが、まちづくりに関しては素人ながら、LOHASの観点から以下のようなポイントがあるのではないかと考えてみました。順不同ですが・・・
・地元の方のあたりまえが、外から見ると「へえー」
「ここにしかない」が沢山 →地域のこだわりにフォーカス
・自然資源を活かす:森林、田畑、川、山、海
・人的資源を活かす:お年寄りの生活の知恵/移住者の知恵
・感動体験:農的体験、自然体験
・固有の物語、世界観を創る
・新たなスキルの研修:サービス提供者が新たなスキルを身につける
・対象者は誰:ライフスタイル別/団塊世代・・・
・第六次産業:一次+二次+三次産業
・新連携:NPOの知恵、異業種のノウハウの連携
<事例: 長野県小諸市>
LOHASなまちづくりを進める長野県小諸市は、標高が千曲川(520m)から浅間山(2,568m)にまで広がり、年間降雨量が少なく、日照時間が長いことから「陽のあたる坂のまち小諸」をキャッチフレーズにしています。
2000年3月にはISO14001取得するなどこれまでも環境対応には熱心でしたが、昨年からLOHAS関連の取り組みを開始し、地産地消/食育/長期滞在型観光・グリーンツーリズム/健康づくりなどに取り組んでおられます。
そこで重要な役割を果たしているのが、移住してきた(といっても、もう数十年お住まいですが)人たちが「エコエネ研」というNPOを作り、市に働きかける中で、太陽光発電を全小中学校に設置するなど取り組みにつながっています。
市内の全小中学校の屋根に設置された太陽光発電
まち中の川の段差を利用した小水力発電
小諸市のパンフフレットでは、LOHASの5つの分野に該当する取り組みがピックアップされています。
・持続可能な経済:自然エネルギーの推進(全小中学校に
太陽光発電を設置/川にマイクロ水力発電設置)/森林再生プロジェクト等
・健康的なライフスタイル:農産物直売所/地産地消/自校給食
・代替ヘルスケア:ホリスティックな疾病予防
・自己開発:国際交流フェスティバル/ヨガ教室/自己啓発講座
・環境配慮のライフスタイル:ペレットストーブ/環境配慮公共施設
などなど
それぞれの自治体で、その地域を上記のような観点から見直すと、色々なLOHASが存在していることに気づき、地域全体を健康・環境の観点から把握することができますね。
小諸について個人的には駅舎を何とかしたら良いのではと思いました。
単に古くて、あまりLOHASっぽくないので、間伐材を使ってオシャレな駅舎にされるとLOHASなまちの玄関という感じがすのでは、と芹澤市長にもお伝えしました。
ちなみに「日本をロハスに変える30の方法」では、芹澤市長からもメッセージをいただいています。
「世の中にはお金で買えないものがあります。それを大切にし、守り、そして継続的に育み、実行していくことこそが、いわゆるLOHASだと考えます。そして、小諸の暮らしそのものがLOHASだと思っています。
小諸市では子どもたちに多くの体験や発見をしてもらい、自然や文化を継承してもらえるよう、環境教育にも力を入れています。」
写真右から芹澤市長、LOHAS政策推進の小西課長、小山さん
Writing: owadajunko