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2006年10月10日
十六夜の茶会 「第16回 京風ロハスな暮らし」(10/9)
ジャーナリスト 木下明美
仲秋の名月。「わたしはその月をハノイで仰いでいたのでした(^^)!」と綴っているのは、
わが若き友だち@jaja さんのブログです。
昨年は昨年で、「どこでお月さん見てる~!」息子に珍しく携帯電話したところ
「バリ島や!」ということだったのをいま思い出しました。アジアと名月はよく似合いますね。
京都では十六夜の月が見えました。私はちょうど小川流煎茶お家元のお茶会にお招きいただき
北山の月を仰ぎ見ました。
新お茶室が完成した別棟から見る北山の月
以前にも書きましたが、煎茶の稽古を仏文学者、杉本秀太郎先生のご自宅である町家でさせて貰って
おります。メンバーは、ご本人が造形作家、書家、画家、染色家、美術プロデューサーといった美術系の
方が大半、ないしは、陶芸家、建築家などアート系の職業の方の奥様方なのです。私とあと数人だけが
ジャーナリスト、学者さんなどもの書き系。
もともと煎茶は江戸時代には文人墨客の集まりでありましたから、その流れを汲むのが小川流なので
しょう。その理由もわからなくはありません。そんなサロンの住人である私は、はたして文人墨客であろう
か?せいぜい凡人没却というところでしょうね(笑)
十六夜の茶会が開かれた新茶室には、随所にサロンのメンバーの新作を拝見することができました。
煎茶にはモダンアートもよく似合います。
「ここに私の作品が!」 と、板倉通子さん(書家)
小川後楽お家元は中国に造形の深い学者さんでもありますので、中国で求められた玉の飾り楽器が
墨手前に添えられていました。
また窓辺には陶芸家、柳原睦夫氏のモダンな箱が置かれていました。
蛇足ながら、月のきれいな神無月のわが家の客間の設えです。
金木犀の季節なので、庭で手折って来たものです。
敷物は、龍村の『玉兎星座文』です。
Writing: owadajunko