2006年12月17日
今年のエコプロダクツ展 参加者15万人に (12/17)
12月14日~16日までビッグサイトで開かれていたエコプロダクツ展ですが、
今年の入場者数は152,966人で昨年を1万人以上上回りました。
環境学習に訪れる小中学生も多く、私も企業の環境学習への取り組みをテーマに
取材して歩きました。
<第3回エコプロダクツ大賞>
・カートカン(紙製飲料缶)農林水産大臣賞
森を育む紙製飲料容器普及協議会、凸版印刷
・ヒートポンプななめドラム洗濯乾燥機 経済産業大臣賞
松下電器産業
・高品質再生粗骨材「サイクライト」国土交通大臣賞
竹中工務店
・自己放電抑制タイプの新型ニッケル水素電池「eneloop」
環境大臣賞 三洋電機
ちょうど、三洋電機には「日経エコロジー」1月号の取材で おうかがいしたばかりで、
インタビューさせていただいた 野中ともよ会長が表彰式に参加されており、ご挨拶してきました。
詳しくは「日経エコロジー」をごらんいただきたいのですが、
SANYOは、昨年「Think GAIA」地球のことを想うというような 意味合いの新ビジョンを導入し、
その第一弾として発売した 戦略商品が新タイプの充電池「エネループ」だったわけです。
すでにカメラマンさん(フラッシュ用の電池)やライターさん(録音機用の電池)達には必携の電池に
なっているようですが、 これまで充電池を買ったことがなかった主婦層も買うようになり、
顧客の裾野が広がったそうですよ。
デザインも従来の電池にはない、斬新さ。シンプルでずっと使っていたいと思わせるデザインです。
なんといっても、1000回充電できて、単価に換算すると1本1円。
しかも、捨てなくて済むのが気持ちよいですよね~
皆さんにとって今年の一押しのエコプロダクツは何ですか?
<環境学習の場としてのエコプロダクツ展>
今年は、久々に2日間歩いてみて感じたのですが、エコプロダクツ展は楽しいと改めて思いました。
環境配慮商品や環境への取り組みを大企業だけでなく、中小企業やNGO、自治体、学校までが
アピールする場として、
また、様々なセミナーや体験プログラムを通じて発見や出会いがある。そんな場ではないでしょうか?
例えば、日産自動車は今年初参加でしたが、トヨタやホンダにやや遅れをとってた感がありましたが、
最近ハイブリッドカーを発売するという記者発表をし、エコプロダクツ展でも子供向けにも積極的に説明を
行い、これから環境学習にも力を入れていくということでした。
今年3月、ヘラクレスに上場したアミタも初出展。産業廃棄物の再資源化事業や、森林再生事業、
そして森林認証のFSCに続いて海産物の認証MSCについても紹介していました。
※アミタ 海洋認証制度について
http://www.amita-net.co.jp/solution/msc01.html
MSC〔Marine Stewardship Council: 海洋管理協議会〕漁業認証とは、乱獲による世界的な水産資源の
枯渇傾向を食い止めるために、「持続可能で適切に管理された漁業」
(“Sustainable and Well-Managed Fishery”)を認証する制度。
MSC漁業認証では、「MSC持続可能な漁業のための原則と基準(MSC Principle and Criteria for Sustainable Fisheries)」に基づき、適切に管理された漁業を認証します。
また、5年前、イースクエアに勤めていた時代に「エコシティ21.com」という環境配慮商品だけを集めた
WEBサイトを運営していたのですが、その出展企業の皆様と、エコプロマーケットとして参加したことが
ありました。
ご参加の皆様はその後も継続して出展されており、竹布、オーガニックコットン、オーガニックワイン
ジュートのバッグ、石鹸など、実際に手にとって風合いや香りを確かめ、販売者の方から直接話を聞き、
購入できる場として多くの人でにぎわっていました。
企業が実践するCSRの報告の場、ステークホルダーとの対話の場として、エコプロダクツ展への出展は
欠かせないと思いました。
Writing: owadajunko