2006年12月24日
LOHASの認知 7割を超える ―SVI(社会的価値インデックス)調査結果より―
2006年12月20日に、インテージ社で「ソーシャル・マーケティングで新しい時代を築く!」と題したセミナーが開催されました。私からは、LOHASが創るサステナブルな社会」と題し、LOHASの10年や今年日本で起きたこと、そしてインテージの最新調査結果からLOHAS層について報告。ソーシャルシステム部の森さんからは、ソーシャル・マーケティングによるCSR経営のあり方などが報告されました。
調査結果から、少しご紹介いたします。
■7割を超えた認知。意味を知っている人は4割超に
LOHASの認知は全国平均で7割(74%)を超えました。(「聞いたことがある」という人を含め)「意味を知っている」と答えた人も4割を超え、認知は十分に高まったと言えるでしょう。男女別では差があって、女性の方がいずれの年代も高くなっています。
一方、LOHASな人って富裕層でしょう、エコセレブ?という声もよく聞きますが、今回の調査で「ロハスな人のイメージ」についても尋ねています。ベスト3は「シンプルシンプルでナチュラルなライフスタイルの人たち」、「健康・ヘルスケアに気を使う人たち」「できる範囲でエコを楽しみながら取り組んでいる人たち」でした。
■和の文化も重要なキーワード
今回の調査では独自の切り口でLOHAS志向を持つ層を抽出し、その思考や行動を明らかにしました。
LOHAS層の特徴として、自分の考えを表現したり、新しいものを取り入れるといったことと並んで、「日本の伝統文化に魅力を感じる」と回答している点が注目です。今年10月に創刊されたライフスタイル雑誌「リクウ」(中央公論)も、そのコンセプトを“和と自然の叡智に学ぶ”とうたっています。また、LOHASを軸に品揃えしている伊勢丹のBPQCでも和菓子をモチーフにし、アロマオイルを配合したオリジナル石鹸・入浴剤のシリーズ「潤玉(うるたま)」が人気を集めているなど、最近の“和文化”への関心の高まりとも大いに関係があるでしょう。
■物づくりの姿勢に共感する
日用品等の商品を選ぶ際の基準では、最も高いのは「品質やおいしさ、機能を比較して選ぶ」ということでした。これはLOHAS層、非LOHAS層共に高かったのですが、LOHAS層で次いで高かった項目は「多少高くても健康・安全配慮品を選ぶ」「物づくりの姿勢に共感する企業の製品を買う」という基準でした。
※同調査についてのお問い合わせは㈱インテージ ソーシャルマーケティング部shakai@intage.co.jp まで。
Writing: owadajunko