2007年01月29日
ホールアース自然学校 第2回エコツーリズム大賞受賞(1/29)
1月29日、環境省主催の「第2回エコツーリズム大賞」の発表があり、対象に「ホールアース自然学校」(静岡県富士郡)が選ばれました。また、特別賞には「NPO霧多布湿原トラスト」「白神マタギ舎」「NPO黒潮実感センター」の3団体が選ばれました。ちなみに第一回の大賞は、星のリゾートの子会社である「㈱ピッキオ」が受賞されています。
ホールアース自然学校のプログラム、10年前に家族で参加したことを思い出しました。
娘も未だ小学校低学年でした。
冬、富士山の麓で、熱気球に乗り、洞窟(氷)探検、そして雪の積もる森林で、雪の上に寝て、森の音に耳を澄ませた記憶がよみがえります。五感の記憶は、体内に残るのですね!
今回は全国から76件の応募がありました。オンサイトの審査ではなく、書類審査ではありますが、各審査員が側面の情報を収集して審査にあたったと、審査委員長の下村彰男さん(東京大学大学院農学生命研究科教授)から講評がありました。
審査のポイントは3つ
・継続性(持続性):継続して活動が続けられているか。
・総合性:参加者に楽しんでいただく。環境保全に貢献する。地域社会とのかかわり。
・発展性:昨年応募した団体が再度応募した場合、どんな進捗があったのか。
特に総合性については、広い視野で取り組んでいることが、これからのポイントになってくるとのことです。
審査基準は4つ
・ルール:資源管理や保全を目的とする適切なルールが策定・共有されていること。
・ガイダンス:良質なガイダンス(説明や解説)が実施されていること。
・保全:地域資源の保全と持続的利用に向けた取組がなされていること。
・貢献:地域の振興や活性化に貢献していること。
エコツーリズムが日本に導入されて20年、協会が設立されて98年と歴史は浅く、また、自然が好きで、地域振興したい、環境保全したいなど、きっかけは色々ですが、今や目指す方向性は集約されてきたと。
◆25周年を迎えた「ホールアース自然学校」
「ホールアース自然学校」は第一回の昨年は優秀賞を受賞しています。代表の広瀬敏通さんは、20年この活動に取り組んでこられました。「エコツーリズムを通じて、どのような社会を築きたいのか、向いている方向は共通している。」とのこと。持続可能な社会ということですね。
今年は25周年、約40人のスタッフが全国で活動し、年間8万人の参加者があるそうです。自然に親しむツアーから始まった事業が、自然体験活動、自然・環境の調査研究、CSR(企業の社会責任)支援や途上国の災害支援まで広がりを見せています。
82年 自然体験・牧畜。自給自足のライフスタイルの実践を開始。
87年~ 環境教育・エコツーリズムへの本格的な取組を開始。
98年 エコツーリズムの全国ネットワークとして「日本エコツーリズム推進協議会」を結成
99年~ 人材の育成とガイドラインの策定に尽力
Writing: owadajunko