2007年02月03日
日本で最初のカーボン・ニュートラル企業
「カーボン・ニュートラル」という言葉ご存知ですか?
直訳すれば”二酸化炭素の増減に影響を与えない性質のことをカーボン(炭素)ニュートラル”ということですが、
「わが社はカーボン・ニュートラル」という場合は、
エネルギーの効率化や再生可能エネルギーの導入を行い
CO2の排出量をで○○%減らします。
それでも排出ししてしまうCO2を○○で相殺しています
というように使われていますね。
最近、英国の大手スーパーの「マークス・アンド・スペンサー」がカーボンニュートラルを宣言したというニュースがありましたね。
「日経エコロジー」の記事によれば、
2012年までの5カ年計画「エコプラン」で、その5つの目標は
・カーボンニュートラル企業になる
・埋め立て廃棄物をゼロにする
・持続可能な調達を拡大する
・倫理的な取引の新たな基準を設置する
・顧客や従業員が健康な生活を送る手助けをする
カーボンニュートラル戦略は
・エネルギー使用量の削減
・再生可能エネルギーの導入
・カーボンオフセット
の3つの柱から成るそうです。
そういえば、アメリカの「ウオルマート」も数年以内に使用する電力を全て自然エネルギーに切り替えるそうですね。
この「カーボン・ニュートラル」という言葉。
イギリスにそういう名前の会社があるんです。環境保護団体ではなく、営利企業です。
同社は「Future Forests(フューチャーフォレスト)という社名で1997年に設立されました。
日本では、私が昨年3月まで勤めていた「ホメオスタイル」という会社が、最初に同社の「カーボンオフセット」プログラムを導入した会社でした。
当時の「フューチャーフォレスト」の会長、ダン・モレルを2002年5月に日本に招き広報活動をしたことを懐かしく思い出します。
LOHAS会議に行った直前のことでした。
ホメオスタイルでは排出しているCO2の量を測定し、オフセットするために「フューチャーフォレスト」の植林活動に参加しました。
当時の記事↓
http://www.uranus.dti.ne.jp/~glo-cal/yakudati/yakudati020914.htm
カルチュアル・クリエイティブの事業家として
ボディショップの創業者アニータ・ロディックの名前があがっていたり、
LOHASの会議の記事を日本で最初に書いたり、
カーボン・ニュートラルが日本で最初に導入された機会に立ち会っていたりと
今頃になって当時のシンクロニシティを再認識した次第です。
どんな意味がそこにあったのでしょうか。
私に与えられている役割とは?と今さらながら自問しています。
「フューチャーフォレスト」は2005年秋に社名を「The CarbonNeutral Company」と変えました。
日本企業でもホンダ、積水ハウス、キャノン等が同社のプログラムを導入しています。
※2002年秋に私が書いたカーボン・ニュートラルに関する記事 「暑い夏に考える地球温暖化のこと
Writing: owadajunko