2007年04月18日
ロハスなブーケ、花にもエコマーク登場 (4/17)
バラが美しいこの季節、花や花卉産業の環境配慮に関するニュースが入ってきました。
「MPS」という世界的な花の認証プログラムとマークがこの4月から日本にも導入されるというのです。
そういえば、昨年4月にサンタモニカで開かれた第10回LOHAS会議に参加した際に「オーガニックブーケ」(http://www.organicbouquet.com/)という農薬を使わない花屋さんのバラの花束が飾ってあったことを思い出しました。扱っている花の生産者がオーガニックとかフェアトレード、Veriflora(アメリカ国内の花の認証マーク)などの認証を取得しているとホームページに書かれていました。
日本の花卉業界が導入するMPS制度は、1994年に花の生産大国オランダで生まれ、今では世界34か国で導入され、オランダでは7割の生産者が認証を取得しています。生産過程における、農薬・肥料・エネルギー・水の消費量と廃棄物分別の環境基準が適用されます。さらに、流通加工業者にも別のマークが用意されています。
トレーサビリティという言葉はご存知だと思いますが、お花も生産・処理・加工・流通・販売といった各工程を把握し、履歴をたどることができるようになるわけです。これで、花も見た目の美しさだけでなく、より安心・安全になるというわけです。
オランダではこの認証制度が導入されて10年で、農薬・エネルギーの使用量が参加790社の平均で25%も削減されたと報告されています。日本には昨年8月に認証団体が設立され、準備を開始。今年4月中旬に、初めて日本でこの認証制度に参加しているマークのついた花が店頭に並びます。日本でも農薬を使わないで花を作っている生産者の方もいらっしゃるそうですから、そういう花にマークがついて見分けられるようになるわけです。
ロハスな消費者にとっては有機認証マーク、フェアトレードマーク、水産品(MFC)、木材・紙(FSC)などグローバルな基準による認証を受けた安心・安全、環境配慮商品が増えて商品選択の際の参考になりますね。
バラの花を浮か
べたフローラルバスも、お見舞いの花束も、母の日のプレゼントにも、ロハスなブーケを選びたいものです。
(『ダイエット&ビューティー』 5月号 掲載原稿より)
※MPSマークは一年間のデータ収集期間を経て認定されます。4月に出回る花に付けられるマークは、この認証制度に参加しているというマークになります。
問い合わせ先 :
日本フローラルマーケティング協会 03-3238-2702 http://www.jfma.net/
MPSについて http://www.mps-jfma.net/
Writing: owadajunko