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2009年02月02日

2009年は、カーボンオフ・ライフの実践

カーボン=CO2、オフ=削減、ということで今年は私も、「カーボンオフ・ライフ」を実践し、そのノウハウを身につけたいと考えています。

◆ グループインタビューを通じて関心を高める

CO2削減については、ちょうど一年前、国立環境研究所の「気候変動問題についての市民の理解と対応についての実証的研究」というプロジェクのお手伝いをしました。平たく言うと、一般の人はどのような情報を受け取ると気候変動の危機を認識し、温暖化防止行動をするようになるか、ということを研究するというプロジェクトでした。男女別に年齢の近いグループを6つ作り、グループンインタビュー形式で話し合いの場を設けました。

 (1)まず最初に日頃の関心や、行動について話し合ってもらう
 (2)温暖化についてのテレビの特集番組のさわりを見てもらう。気候の危機は海外だけでなく日本でもすでに起きていることを知らせる。
 (3)専門家として、国立環境研究所の青柳先生と私がその中に参加し、今後の予測や、家庭でできることなどについて、フェイスツーフェイスでレクチャーを行い&質疑を受ける
 (4)専門家が退場し、再び参加者のみで温暖化防止行動をこれから始めるかどうか意見を言ってもらう

このプロセスを経て、参加者の意識は(2)の報道番組の情報により、まず危機を改めて認識します。そして、(3)の専門家との双方向コミュニケーションで、これからの予測について確認すると共に、自分たちにできること。家庭でできることがあるということを認識します。最終的には、最初に比べて格段に関心や行動意欲が高まるという結果が得られました。

実際に参加した人たちが会場を出て、家に帰って家族にこの話をしたり、行動をしたかは定かではありませんが、とても興味深い調査でした。

◆ 30%増えた家庭のCO2を減らすには・・・

その後、私自身も「30%以上も増えてしまった家庭のCO2を減らすにはどうしたらいいんだろう・・・」ということがずっと気になるようになって。昨秋、環境省の「環境ビジネスウイメン3期」で「環境エネルギー総合研究所」代表の大庭みゆきさんと出会い、彼女のアプローチやこれまで取り組んでこられたことに大いに感銘を受けたのです。

その手法とは、家庭はライフステージによってエネルギーの消費行動が大きく変るということから、立地(北海道と九州とでは気候が違う)×家族構成(ライフステージ)×住宅(一戸建てか集合か)×設備機器(給湯器の種類、断熱材、窓ガラス・・・)の組み合わせで、いつどのような機器に買い換えたら良いか、どういう家族にはどのような省エネが向いているか、1000軒を超える世帯の指導の実績を踏まえてアドバイスをしているのです。

具体的には「省エネナビ」という10分ごとに電気使用量を測定する機器の設置や、お宅を訪問してどのような照明器具を使っているか、窓ガラスや断熱性能はどうかなど、実地検分の上、改善ポイントをアドバイスしてくださいます。

ということで、我が家も省エネナビを設置して電気使用の実態を明らかにしてみようと、本日2月1日、設置していただきました。我が家はミニ戸建ての3階建てで、1階をオフィスに、2階がリビング&キッチンで、3階が寝室という間取りです。実は何を隠そう先月のガス代が一月で19000円もかかり、いくらガスストーブを使っているからと言っても、これは多すぎる!と痛感していたところでした。

navi.JPG
省エネナビの端末。刻々と数字が増える

そして、どうも北側の窓がから冷たい空気が入ってくる・・・と感じていたので、すぐにできる対策として今流行(笑)の、プチプチをキッチンの北側の窓に貼り付けたのでした。近くのホームセンターから購入した「窓ガラス断熱シートフォーム水貼り」というもので、3層シートで約4ミリの厚さがあるポリエチレン製のものです。

puchipuchi.JPG
断熱シーとフォームを貼り付けた北側の窓


さて、大庭さんからの省エネアドバイスは以下の9項目。

 1.冷蔵庫の上に置いてある物をどかしまよう
 2.カーテンを厚地にしましょう
 3.ガス機器は待機電力が高いので、使わないときはコンセントを抜く
   そしてフィルターが目詰まりしている音がするのでフィルターの掃除する
 4.天井が温かく足元が寒いので、トルネード(竜巻)タイプの風の出る
   扇風機を床に置いて天井に向けて回してください。
 5.リビングの床にもカーペットを敷いてみてください
 6.リビングの暖気が階段を通って三階に上がってしまっていますので
   階段の下にカーテンを付けるか、アクリル板で垂れ板をつけましょう
 7.オイルヒーターは電気をくいますから、なるべく短時間にして
 8.トイレの窓にもプチプチをカーテンのように付けてみてください
 9.トイレの便座とふたにはカバーをし、便座の通電をオフに

light.JPG
ダウンライトなど照明は蛍光灯に変えていますが・・・

すでに照明器具は全て蛍光灯に変えていましたが、まだまだできることがあって良かったのですが、刻々と数字が増えていく省エネナビは、絶えず電気が流れていることを実感させてくれます。初日の使用量は14時間で9.276 kwh、204円、CO2に換算すると3.4kgという結果に。(これは電気だけで、ガスによるCO2は別です・・・)
どこまで減らせるか、楽しみです。 (2009年2月2日)

※環境エネルギー総合研究所 http://www.eer.co.jp/index.html

Writing: owadajunko

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