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2009年02月23日
有機の里づくりをめざして―埼玉県比企郡小川町「霜里農場」の挑戦―
◆有機農業を始めて37年
「このイチゴを食べてみて下さい。有機農業でイチゴを作っている農家はとても少ないので、貴重ですよ。」と言われ、有機で育てられた女峰いちごを一粒いただいきました。さわやかな甘さでした。
1971年から有機農業を続けてきたのは埼玉県比企郡小川町で「霜里農場」を営む金子美登(かねこよしのり)さんの畑です。農場の3haの敷地内には畑、母屋があり、数十羽の鶏、合鴨、3頭の牛などが飼われています。屋根には太陽電池、庭には牛糞を活用したバイオガス施設があり、調理用ガスと液状肥料となり、近くの里山の間伐材を活用したウッドボイラーで給湯と床暖房をするなど、エネルギー自給にも取り組んでいるのです。食糧の自給だけでなく、エネルギーの自給まで。こんな農家が日本にあるとは知りませんでした。
小川町は東京の中心から50数キロ離れた人口35000人のまちで、豊富な森林資源と良質な水に恵まれ、特に手漉き和紙は国の重要無形文化財に指定されています。武蔵の小京都と呼ばれ昔からの文化を現在も育んでいるまちです。近年は有機農業やバイオマスなど地域資源を生かした循環型のまちづくりとしても知られ、都会から多くの若者が移り住んでいます。
金子さんが有機農業を始めた1970年代初頭は、民間のシンクタンク「ローマクラブ」がまとめた「成長の限界」というレポート1972年に発表された頃です。そのレポートは現在のままで人口増加や環境破壊が続けば、資源の枯渇や環境の悪化によって100年以内に人類の成長は限界に達すると警鐘を鳴らすもので、世界で大きな反響を呼びました。 そして、破局を回避するためには、地球が無限であるということを前提とした従来の経済のあり方を見直し、世界的な均衡を目指す必要があると主張されていました。翌73年には石油ショックはローマクラブの警告がまさに現実のものとなった最初の出来事でした。
また、1970年は日本で“減反政策”が始まった年でもありました。米の在庫が増加の一途をたどったため、政府は、新規の開田を禁止し、政府米買入限度の設定と自主流通米制度の導入、一定の転作面積の配分を柱とした本格的な米の生産調整を行うことを決めたのです。金子さんは、この時、農家はやる気を無くし、人々は米を大切にしなくなると思ったと言います。こうしたことが起きる中で、金子さんは「生態学的農業」を始めたのでした。
◆「有機農業推進法」が制定されて
野菜を買うなら、地元の無農薬野菜が良いと思う人が増えていますし、最近は小売店の野菜売り場に行けば「有機」というコーナーが目立つようになりました。しかし、調べてみて驚いたのですが、日本の有機農産物の生産量は、たったの1%程度なんです。そして、「有機農業の推進に関する法律」ができたのは2006年12月のこと。金子さんもその法律の成立に大いに尽力されました。
同法律では、「有機農業は、農業の自然循環機能を大きく増進し、かつ、農業生産に由来する環境への負荷を低減するもの」とされています。翌年の2007年4月に、農水省は「有機農業の推進に関する基本的な方針」を策定し、普及に向けた5ヶ年計画がスタートしたのです。有機農法は、食べる人、作る人の健康に良く、土壌も健康にし、沢山の微生物、鳥や虫の棲む豊かな生態系が育まれるものです。そして、地域のものを食べることで輸送に関わるCO2の排出量を減らすこともできるのです。
◆根の無い国、日本
日本の食糧自給率は40%と低く、全国の農業者は高齢化し、耕作を放棄された農地が増えています。金子さんはそんな日本の状況を「切り花国家」と言います。農業や農村といった根の部分が乏しく、商業工業ばかりが大きくなっていったからです。
金子さんは、提携する消費者に野菜やお米を届けるだけでなく、霜里農場の農産物を原料とした日本酒、うどん、お醤油、豆腐など農商工連携事業にも力を入れ、それらの商品は確実に支持が広がってきました。そして、その様子をみて、2001年に同じ地区の慣行農法(農薬や化学肥料を使う農法)農家の方が1軒、有機農業に転じ、次いで2003年には3軒の農家が転向したのです。2009年2月現在で下里地区における慣行農家(自給的農家は含まず)は残すところ2軒になりました。この2軒の農家が有機農業に転じるためには、生産物であるお米を適正な価格で買い支える事が肝要です。日本ではまだ集落全体が有機農業である地区はなく、この2軒の農家が有機農業に転じれば「日本初の有機の里」が実現することになります。
そして、金子さんは、これまでに国内外から100人を超える研修生を受け入れ、農業の後継者を育成してきました。次の時代の農業を担う有機農業者が各地で着実にその輪を広げているのです。
※霜里農場 http://www.shimosato-farm.com/
ゆうきひろがるキャンペーン http://www.yuki-hirogaru.net/index.html
※地元埼玉のリフォーム会社「オクタ」が始めた「こめまめプロジェクト」
金子さんの指導の下、慣行農法から有機に転換した農家を米を企業として一括購入し、サポートしていくというプロジェクト。この3月に1.8トン、2009年度は3トン購入する予定。
投稿者 owadajunko : 22:23
2009年02月12日
ロハスビジネスで豊かな地域社会を創る -LBA第9回セミナーレポート
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第9回LBA定期セミナーレポート
「これが低炭素で持続可能な新しい日本、地域社会を創るビジネスだ。
環境省との懇談会 日本版グリーン・ニュー・ディール!」
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去る2月10日に、LBAの定期セミナーを開催しました。
今年はついに転換の年となりましたね。どのような価値観で新しい時代を創っていけば良いのか。幸い私たちは、その価値観で、それにふさわしいビジネスや地域作りの方法をすでに知っています。その鍵がLOHASなのです。人、地域社会、地球を健康に、元気にしたいと願うロハスな人たちの暮らしや行動を通じて実現することができるのです。
今回のセミナーは、そんなロハスビジネスの経営者の皆様を7人、そして持続可能な国づくりの政策を立案されている環境省の方々をお招きさせていただきました。各社のこれまでの成果、そして新しいビジョン、チャレンジをお聞きすることができました。
環境省、総合政策局の小林局長からは環境政策や、LBAに対する期待についても話いただきました。また、たいへんありがたいことに、環境経済課の石飛課長は、セミナーの最初から懇親会までご参加下さいました。
「日本版グリーン・ニュー・ディール」、環境保全を通じて景気浮揚や雇用創出が期待できるアイデア・意見を環境省では現在広く募集しています。
※意見の募集については
http://www.env.go.jp/guide/info/gnd/
<各社からのプレゼンテーション> ※ご発表順です
◆エコリフォーム : オクタ 社長 山本拓己さん
関東に11の直営拠点と全国に代理店を持つ。年商41億円。2002年から塩ビクロスの使用を廃止し、珪藻土や無垢材など自然建材に切り替え、健康に良く、CO2を削減するリフォームを推進。また、毎年エコツアーを実施し、ステークホルダー、社員とその家族、お客様、取引先が参加しています。
こうした取組みが評価され、「エコプロダクツ大賞」審査員長特別賞(2007)、「日本環境経営大賞」環境価値創造部門環境プロジェクト賞(2008)を相次ぎ受賞されました。
今年はリフォームを行った顧客9世帯に電力使用量を測定する「省エネナビ」を設置し、実際にどれくらい省エネになっているか調査中だそうで、その結果を基に“カーボンオフ・リフォーム”のスタンダード化を行うそうです。また、3月から「こめまめプロジェクト」という地元農家と提携して社員の食糧を確保するプロジェクトも始めると。これは地元埼玉県で有機農業や持続可能なまちづくりを進める小川町を企業としてサポートするという活動でもあります。
◆コミュニティトレード : 生活の木 社長 重永忠さん
全国に150余店。年商60億円。30年前から、ハーブ、アロマテラピーを扱い、全国の自治体が運営するハーブガーデンの土産物などのOEM製造も行ってきました。世界35か国から300種類の原料を輸入。アーユルヴェーダサロンやスリランカにホテルも。昨年台湾にも出店。ガーナのシアバターを原料とした石けん製造はジェトロの支援を受け、「アフリカ会議」や「ダボス会議」(2008年開催)でも企業によるアフリカの支援として紹介されました。
つい先日5日にはダイヤモンド社から「ダイヤモンド経営者クラブ経営大賞」を受賞されました。おめでとうございました。
同社はまさに、今注目の“農商工連携事業”を20年前から手がけてこられたと言えます。そして、それは国内にとどまらず、途上国や国内各地での“コミュニティ・トレード”にも発展し、また、今後は店舗のある各地域の各教室をベースにした顧客参加の農山村交流事業などもてがけていきたいとのことです。
◆オーガニックコットン:アバンティ 取締役 奥森秀子さん
http://www.avantijapan.co.jp/
日本でオーガニックコットンを広めて18年。社長の渡邊智恵子さんは今回はパリ出張でご不在でしたが、昨年「毎日ファッション大賞」を受賞(2008年)されました。おめでとうございます。年商は約10億円です。
アメリカのオーガニックコットン畑、そして国内の紡績工場など、原料から製造行程についてご紹介くださいました。通常のコットンが多く農薬を使っていることを改めて認識した方も多いのではないでしょうか。
今年から長野県(上田、小諸)にて綿の栽培を開始されます。これまで原料は海外から輸入してきましたが、今後は一部原料を国産化し、原点である農の部分から関わりたいということです。
アバンティの渡邊社長が、経済産業省で農商工連携を推進する大塚審議官やNPOえがおつなげての曽根原さんと出会ったのは昨年7月のLBAセミナーでした。その出会いが今回の小諸での綿づくりプロジェクトにつながったとお聞きし、大変嬉しく思っています。私たちに“農商工連携”を教えて下さった経産省の大塚審議官も今回のセミナーにご参加くださいました。
◆ 都市農山村交流 : えがおつなげて 代表理事曽根原さん
山梨県北杜市の増富という限界集落で活動を始めて6年。これまで個人のボランティアや企業の人たちの参加の仕組みを作りあげ、有休農地3haを開墾。“都市農山村交流活動”で持続可能な地域社会づくりにとりくみ、「(財)あしたの日本を創る協会」(読売新聞、NHK主催)のまちづくり賞にて内閣総理大臣賞(2008年)を受賞。また、今年1月には朝日新聞が選ぶ「にほんの里100選」にも選定されました。今年全国区でブレイク必至の曽根原さんです。
今年度の緊急予算で実施されることになった「田舎で働き隊」では、関東8か所の拠点で90人を募集中。アバンティの綿畑(小諸)もその一拠点です。募集締め切りは2月22日だそうです。日当も7000円出るそうです。
※「田舎で働き隊」については (応募締め切りは2月22日です)
→ http://tourism-univ.net/class/special/hatarakitai.html
◆ジャパンブランド : エコマコ 社長 岡正子さん
http://www.ecomaco.com/index.php
長野を拠点に、ファッションスクールを営みつつ、トウモロコシ由来の繊維を使用したファッション「エコマコ」をてがけています。昨年からは、「ジャパンブランド」に長野商工会議所と共に着手。シルクをベースにした新ブランド「Japonica」を開発中です。
私自身、エコマコを知るまでは、着るものが無くていつも困っていました。ロハスを語れるファッションが見つからなかったからです。今では講演会や取材ではいつもエコマコを着てお話しています。洗えて、皺にならず、着ていて
ラク、しかも大人の女性の可愛さ(私はカワイク無いですが)を表現できる服です。デザイン性と五感へのアピール、これも重要なキーワードです。また、今年は飯綱高原で桑を植える計画もお持ちとか。やはり原料から国産化したいとのことです。
◆ エコ泊:スーパーホテル 会長 山本梁介さん
今、大阪でロハスが広がっています。大阪というのは、価値の無いものにはお金を出さないという地域かと思います。最後の2社は大阪からお越しいただきました。
スーパーホテルは全国87か所で低価格のビジネスホテルを運営。売上げ150億円。これまでも「ぐっすり」や徹底的にムダを排除し、ITを戦略的に取り入れ、高品質で低価格のビジネスホテルチェーンを築いてこられました。毎月お客様から寄せられるサンキューカードは3000枚。感動を核とした経営、接客により、「関西経営品質イノベーション賞」(2007年)受賞。「ハイサービス300選」(2008年)にも選定されています。
現在は、日本一のロハスホテルを目指し、ISO14001の取得を始め、顧客参加の「えこひいき活動」等を実施されています。2009年からは宿泊にかかわるCO2ゼロ(カーボンオフセット)を「スーパーホテルlohas奈良」(3月12日オープン)で導入されます。
高品質で低価格、しかも、もれなくエコやロハスがついてくる、という取組みです。皆様もお泊まりになられましたら、ぜひお部屋に設置されているカードでご意見を書いてさしあげてください。
http://www.superhotel.co.jp/kaisya_r/company/ecology.html
◆生活者のエコ意識向上:シティライフNEW 社長 池谷綱記さん
http://www.lohasfesta.jp/
去年は色々と驚くことがありました。その一つが大阪で開かれているこの「ロハスフェスタ」です。大阪で60万部のフリーペーパー(月刊)「シティライフ」を発行。2006年より2日で5万人を集めるイベント「ロハスフェスタ」を定期的に開催されています。いったい、ロハスと名の付いたイベントにどんな人たちが何故参加しているのか、どうしても知りたくて10月のフェスタを取材させていただきました。
ロハスフェスタに参加している人は30代女性が最も多いのですが、彼女たちは「手作りすることを大切にしたい」「物を長く愛用したい」と言っています。そして、「お支度セット」と名付けられたマイ箸、マイボトル、マイ皿、そしてマイバッグ持参でロハスフェスタに参加します。ゴミもほとんど出ないイベントなのです。
このようなロハスフェスタが日本各地で開催されたら、・・・ 次回は4月25・26日。
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昨年、『ロハスビジネス』を出版して、水口健次先生からご連絡をいただきました。水口先生はマーケティング界の重鎮として長くご活躍されてこられた方です。そのご縁で台湾に行き、統一グループが主催する「ロハスシンポジウム」でお話をさせていただきました。私の『日本をロハスに変える30の方法』や、井手さんの『いきいきロハスライフ』も台湾で翻訳出版されるなど、今、台湾でロハスがブームになっています。
先生は大変残念ながら昨年10月にお亡くなりになりましたが、昨春お目にかかった際に「今年2番目に良かった本は『ロハスビジネス』だったが、最も優れた本は『ディープエコノミー』という本ですよ」、と教えて下さいました。ビル・マッキベンという米国の環境ジャーナリストの著作です。(英治出版)
『ディープエコノミー』の副題は“-生命を育む経済」。深い経済、人々を幸せにする経済のあり方とは。アメリカの農業や商業、そして暮らしで起きている新しい事例やデータを紹介しつつ、エネルギーの無駄を減らし、CO2排出量を減らし、人々の満足度が高まる経済を実現する方法について提案している本です。感動しました。
今回の7社様からのプレゼンテーションは、こうした経済危機、温暖化危機に直面する日本経済や社会の現状を変革する、新しい取組みや事業のヒントが沢山あったと思います。
私たちが目指す低炭素で持続可能で豊かな地域社会には、人々のつながりがあり、有機農業が広がり、豊かな森林やバイオマス、生物多様性が維持され、そして豊かな地域経済があるというビジョンを持つことができました。
小林局長のお話でも、「今回の金融危機、経済危機は、人類の暮らしと経済を地球生態系の一部とする社会変革を実現するチャンス、そのカギとして、多種多様なロハスビジネスが地域レベル又は全国レベルで展開されることが必要不可欠です。グリーン・ニュー・ディールの動きの中で、ロハスビジネスの新しいビジネスモデルが立ち上げられていくことに期待します。」というメッセージをいただきました。
さあ、どのようなビジネスモデルを作って、それを実現させていきましょうか。 (2009年2月11日)
投稿者 owadajunko : 10:36
2009年02月06日
『田舎で働き隊!』研修生を募集(NPOえがおつなげてからのお知らせ)
LBA会員でもある「NPO法人えがおつなげて」さんは、
山梨を中心に、都市と農村の交流活動を行ってきましたが、
このたび、さらに広く、首都圏を中心に、
1都10県の間の都市と農村の交流を行うための機関を立ち上げることに
なったそうです。
以下はえがおつなげてからのお知らせです。
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その名も、「関東ツーリズム大学」です。
http://tourism-univ.net/index.html
「田舎で働き隊」は、関東ツーリズム大学での
カリキュラムの一環として実施するものです。
農山村地域に研修生90人を受け入れ、
農業、林業、森林酪農、古民家再生、むらおこし等の
実践を通じた研修を行います。
研修生には、日当7,000円×10日分と、
研修地との往復の交通費が支給されます。
農村での生活や活動に興味のあるあなた!ぜひ、ご応募ください。
*━━━━━━━━ ━━ ━━━ ━━━━ ━━━━━
┃ 『 田舎で働き隊! 』の概要
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3月1日の東京研修をお受けいただいた後、
下記の農村地域に分かれ、地域の特性に合わせた分野で、
10日間の研修を通して、その分野の経験を積んでいただきます。
実施時期:
平成21年3月1日(東京)及び3月中の10日間(各農村地域)
研┃修┃地┃域┃
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地域1. 山梨県白州地域
「都市と農村の交流事業、自然エネルギー事業等の実務研修)」
地域2. 山梨県須玉地域
「江戸時代の古民家再生の体験研修」
地域3. 山梨県増富地域
「『農業はじめの一歩』短期集中研修~農的生活、新規就農を目指して~」
地域4. 山梨県南アルプス地域(果樹栽培、加工品づくり)
「春の果樹園で仕事を遊ぶ、農産加工とグリーンツーリズムを学ぶ」
地域5. 長野県飯島地域
「“人間だけがすべてじゃない”自然と共生する農業ビジネスの実習とプランづくり」
地域6. 長野県小諸地域
「原綿から生地・糸、製品までを学ぶ」
地域7. 茨城県常陸太田市里美地域
「竹を主とした林業体験を通じ、炭化利用・製品化、販売を学ぶ」
地域8. 栃木県那須地域
「森林酪農の作業、運営・管理を学ぶ」
*━━━━━━━━ ━━ ━━━ ━━━━ ━━━━━
┃ 『 田舎で働き隊! 』の応募方法
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
関東ツーリズム大学HPに詳しい情報や
募集方法を掲載していますので、ご覧ください。
http://tourism-univ.net/class/special/hatarakitai.html
応募締め切りは2月22日です!
※ 当団体は、平成20年度補正予算にて予定の
「田舎で働き隊!」事業(農林水産省)に応募しています。
投稿者 owadajunko : 22:39
2009年02月02日
2009年は、カーボンオフ・ライフの実践
カーボン=CO2、オフ=削減、ということで今年は私も、「カーボンオフ・ライフ」を実践し、そのノウハウを身につけたいと考えています。
◆ グループインタビューを通じて関心を高める
CO2削減については、ちょうど一年前、国立環境研究所の「気候変動問題についての市民の理解と対応についての実証的研究」というプロジェクのお手伝いをしました。平たく言うと、一般の人はどのような情報を受け取ると気候変動の危機を認識し、温暖化防止行動をするようになるか、ということを研究するというプロジェクトでした。男女別に年齢の近いグループを6つ作り、グループンインタビュー形式で話し合いの場を設けました。
(1)まず最初に日頃の関心や、行動について話し合ってもらう
(2)温暖化についてのテレビの特集番組のさわりを見てもらう。気候の危機は海外だけでなく日本でもすでに起きていることを知らせる。
(3)専門家として、国立環境研究所の青柳先生と私がその中に参加し、今後の予測や、家庭でできることなどについて、フェイスツーフェイスでレクチャーを行い&質疑を受ける
(4)専門家が退場し、再び参加者のみで温暖化防止行動をこれから始めるかどうか意見を言ってもらう
このプロセスを経て、参加者の意識は(2)の報道番組の情報により、まず危機を改めて認識します。そして、(3)の専門家との双方向コミュニケーションで、これからの予測について確認すると共に、自分たちにできること。家庭でできることがあるということを認識します。最終的には、最初に比べて格段に関心や行動意欲が高まるという結果が得られました。
実際に参加した人たちが会場を出て、家に帰って家族にこの話をしたり、行動をしたかは定かではありませんが、とても興味深い調査でした。
◆ 30%増えた家庭のCO2を減らすには・・・
その後、私自身も「30%以上も増えてしまった家庭のCO2を減らすにはどうしたらいいんだろう・・・」ということがずっと気になるようになって。昨秋、環境省の「環境ビジネスウイメン3期」で「環境エネルギー総合研究所」代表の大庭みゆきさんと出会い、彼女のアプローチやこれまで取り組んでこられたことに大いに感銘を受けたのです。
その手法とは、家庭はライフステージによってエネルギーの消費行動が大きく変るということから、立地(北海道と九州とでは気候が違う)×家族構成(ライフステージ)×住宅(一戸建てか集合か)×設備機器(給湯器の種類、断熱材、窓ガラス・・・)の組み合わせで、いつどのような機器に買い換えたら良いか、どういう家族にはどのような省エネが向いているか、1000軒を超える世帯の指導の実績を踏まえてアドバイスをしているのです。
具体的には「省エネナビ」という10分ごとに電気使用量を測定する機器の設置や、お宅を訪問してどのような照明器具を使っているか、窓ガラスや断熱性能はどうかなど、実地検分の上、改善ポイントをアドバイスしてくださいます。
ということで、我が家も省エネナビを設置して電気使用の実態を明らかにしてみようと、本日2月1日、設置していただきました。我が家はミニ戸建ての3階建てで、1階をオフィスに、2階がリビング&キッチンで、3階が寝室という間取りです。実は何を隠そう先月のガス代が一月で19000円もかかり、いくらガスストーブを使っているからと言っても、これは多すぎる!と痛感していたところでした。
省エネナビの端末。刻々と数字が増える
そして、どうも北側の窓がから冷たい空気が入ってくる・・・と感じていたので、すぐにできる対策として今流行(笑)の、プチプチをキッチンの北側の窓に貼り付けたのでした。近くのホームセンターから購入した「窓ガラス断熱シートフォーム水貼り」というもので、3層シートで約4ミリの厚さがあるポリエチレン製のものです。
断熱シーとフォームを貼り付けた北側の窓
さて、大庭さんからの省エネアドバイスは以下の9項目。
1.冷蔵庫の上に置いてある物をどかしまよう
2.カーテンを厚地にしましょう
3.ガス機器は待機電力が高いので、使わないときはコンセントを抜く
そしてフィルターが目詰まりしている音がするのでフィルターの掃除する
4.天井が温かく足元が寒いので、トルネード(竜巻)タイプの風の出る
扇風機を床に置いて天井に向けて回してください。
5.リビングの床にもカーペットを敷いてみてください
6.リビングの暖気が階段を通って三階に上がってしまっていますので
階段の下にカーテンを付けるか、アクリル板で垂れ板をつけましょう
7.オイルヒーターは電気をくいますから、なるべく短時間にして
8.トイレの窓にもプチプチをカーテンのように付けてみてください
9.トイレの便座とふたにはカバーをし、便座の通電をオフに
ダウンライトなど照明は蛍光灯に変えていますが・・・
すでに照明器具は全て蛍光灯に変えていましたが、まだまだできることがあって良かったのですが、刻々と数字が増えていく省エネナビは、絶えず電気が流れていることを実感させてくれます。初日の使用量は14時間で9.276 kwh、204円、CO2に換算すると3.4kgという結果に。(これは電気だけで、ガスによるCO2は別です・・・)
どこまで減らせるか、楽しみです。 (2009年2月2日)
※環境エネルギー総合研究所 http://www.eer.co.jp/index.html
投稿者 owadajunko : 08:00