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2009年03月28日
西会津から「んめぇ~宅配便」が届きました
昨日も埼玉県の小川町に行きました。福島県の喜多方市から有機農業関係の方が霜里農場の見学にいらっしゃるというので、参加させていただいた次第です。
先週「美味サライ」の取材で小川町に行ったときにはカタクリも咲き始めていましたが、昨日はふきのとうや桃の花も満開でした。
山裾に咲き始めたカタクリ
ふきのとうを見て、食べたいなって思っていたことろ、嬉しいことに今日、西会津から「んめぇー宅配便」が届きました。
これで4回目ですが、確実にパワーアップしてます。
というか、ふきのとうを渇望していたところでしたし、春が届いたって感じでした。
明日の日曜はふき味噌を作ろうと思います。
しかも、最近気になっている乾物が。打ち豆に凍み大根。凍み大根とは、大寒の頃から約一ヶ月さっとゆでた大根を軒下に何日か下げて作るんだそうです。夜間に凍み、昼に解凍しを繰り返してできるそうで。
さっそく戻して煮物にしてみました。滋味深いです。
打ち豆、凍み大根、納豆漬け
それに納豆漬というのも気になりました。納豆と麹を混ぜて、塩・醤油で寒中に熟成させたものだそうで。
ご飯にも日本酒にも合いそうです。
春の味覚、タラの芽にあさつき、ウドも入っていました。
また、昨年から取り寄せている美味しい爺ちゃん(83歳)のこしひかりに、ずねえ(佐藤昭子さんが作る大きいシイタケ)も入っていて
奥川源流水で育つシイタケです。肉厚で山のアワビのよう
昭子さんプロデュースのコンフィチュール。今回はカリン&桃と乙な組合わせで。
和スイーツでは凍み餅に「きのこおからのかりんとう」がまた素朴ながら止められない美味しさ。
お仲間に大好評で。
おすそ分けに毎回稲穂や麦穂などが入っているのですが、今回はネコヤナギとマンサクでした。すぐに花瓶に挿しましたが、春ですね♪
納豆漬けとか、凍み大根とか、田舎の知恵って嬉しいですね。東京育ちの私には物珍しい限りです。
それにつけても、西会津の特産品は、こうした農産物&「西会津ローカルフレンズ」の皆さん。人こそが特産品だと思い至りました。ここだけにしかありませんから~ (3月27日記)
西会津ローカルフレンズの皆さん。えがおの学校修了式(3月14日)にて
投稿者 owadajunko : 21:33
2009年03月21日
ロハスなビジネスホテル!? 「スーパーホテルlohas奈良」オープン
3月13日にJR奈良駅前に「スーパーホテルlohas奈良」というホテルがオープンしました。
12日に内覧会に行ってきましたので、その様子をお知らせしましょう。
奈良はご存知のように今年遷都1300年を迎えるのですが、観光都市でありながらホテルの部屋数が少なく、またこの不況で外資系ホテルの建設計画も白紙に。そんな中、オープンしたホテルですから、知事も駆けつけ、200人を超える来場者で賑わっていました。
スーパーホテルは、低価格で高品質なビジネスホテルを全国に88店運営されています。
JR奈良駅改札から徒歩10秒
◆ロハスなビジネスホテル・・!?
ちょうど一年前、大阪の経済生産性本部で講演したときのこと。
スーパーホテルというビジネスホテルチェーンの山本会長と出会いました。なんでも、全国で低価格のビジネスホテルを展開し、「ぐっすり」(熟睡)にこだわり、枕は6種類から選べるし、ベッドも広めでマットレスにもこだわっているとか。冷蔵庫も消音タイプなど。
それまで私はスーパーホテルは存じ上げませんでしたが、興味をもって色々お聞きしてみると・・・
大阪が本社のホテルらしく、ムダを徹底的に排除し、ペーパーレス、キーレス(自動チェックアウトシステム)など導入するうちに、結果的にエコノミー=エコロジーということに。
また、熊本県水俣市にも支店があり、同市が公害都市から環境先進都市に生まれ変わる姿をつぶさに見る中、ホテルの環境対策にも取り組むようになったとか。
※同社の環境への取組み↓
http://www.superhotel.co.jp/kaisya_r/company/ecology.html
そして、ぐっすりは滞在されるお客様の元気につながり、環境配慮は地球の元気につながる、ということで、人も地球も元気=ロハスだと考え、「日本一のロハスホテル」を目指そうと決意されたというのです。
このたびオープンした奈良店は、lohasとうたっていますが、一体どこがロハスなのでしょうか? さっそく現地へ行って見てきました。
従来の黄色い看板が目立つホテルに比べると、フロントや客室の内装もシックで、良い感じ。ロビーには、奈良の写真集や、生物多様性の本、アーツ&クラフト展のガイドブックや「ナショナルジオグラフィック」などが本棚に。セレクションもなかなか。
でも、ガラス戸棚の中に飾ってある感じなので、手にとって読む人は少ないかもしれませんね(笑)
部屋は12㎡とコンパクトだが、ベッドはワイド。天井は珪藻土
温泉には半露天風呂も。オリーブの種の炭が敷かれて
通路にコンセプトの掲示が。環・眠・食・気とある
ということで、そのロハスポイントをピックアップしてみました。
【ロハスポイント】
1.エコ泊:一泊一室で約6kgのCO2排出量をオフセット(ただし、インターネット予約者)
2.えこひいき活動:顧客参加型の環境活動。連泊のお客さまで、清掃等不要とすると、オリジナル・ミネラルウオーターをプレゼント
3.地元の野菜:健康朝食ということで、バランスの取れた朝食が無料で提供される。地元奈良の野菜を色々使っている
4.温泉:温泉付き けっこう高級感有り
5.珪藻土:一部の客室だが、天井に珪藻土を使っている
カーボンオフセットはジーコンシャスさんによるもので、珪藻土はオクタさんのものだそう。
ここでもLBA(ロハス・ビジネス)のアライアンスが実現しました!
なんでも、今年は環境報告書の発行や、カーボンオフ設計ガイドラインなども作ろうとされていらっしゃるとか、オーセンティックロハス路線を進もうとされています。
このイメージとクオリティなら、観光客にもゆっくり滞在していただけるのではないでしょうか。次回の大阪出張の際には、泊まってみようと思います。大阪市内はリーズナブルな価格で、シックな内装のホテルは無いので。
このサービス、環境配慮で、一泊朝食付きで6,980円はお得な感じがします。
「ユニクロ」に代表されるように、低価格・高品質が支持を得る時代。低価格ビジネスホテルで高品質、しかも「もれなくエコが付いてくる。」のは好感が持てますね。 (2009年3月21日レポート)
※Greenz.jpでも同社の奈良店の記事が掲載されています。
→ http://greenz.jp/2009/03/15/surperhotel_lohas/#bp
※スーパーホテルlohas奈良
http://www.superhotel.co.jp/s_hotels/lohasnara/
※つい最近(3月25日)も「夕刊フジ」の一面で「ビジネスホテル満足度ランク」で堂々総合一位になっていました。(オリコン・リサーチ「顧客満足度の高いビジネスホテルランキング」)
投稿者 owadajunko : 18:02
2009年03月17日
都市農村共生社会への序章 「田舎で働き隊」始動!(3/17)
ここのところ、都市農山村交流や農商工連携事業に関連するイベントや研修会のお手伝いが続いています。
◆関東ツーリズム大学 「田舎で働き隊」
3月15日は農水省の「田舎で働き隊」事業(NPOえがおつなげて・関東ツーリズム大学)の第一回研修会があり、こちらも研修会のお手伝いで参加しましたが関東圏8拠点90人の研修生が一堂に集まり、各地へと旅立っていきました。
16~67才。男性女性。中にはメキシコの方も。高校生、大学生、3月末で解雇される人、いわゆる派遣切りに遭った人、ひきこもり、NPO職員、主婦、OL、定年退職者、新規就農を希望している人など、実に多彩でした。
かつて地方から集団就職してきた若者、
そして、今、多様な人々が田舎に向かう・・・ そんな光景でした。
時代も政策も確実に舵を大きく切っていることを感じます。
研修会場を後にし、各拠点に向かう研修生の皆さん
※後日談です。昨日4月15日、増富キャンパスでの研修生の様子が「ウオルストリートジャーナル」に掲載されました。現地でえがおファームを管理している小黒さんが同地に住み、農業を始めた経緯も紹介されています。
◆北杜市企業のはたけ倶楽部
また、今日(3月17日)は国交省の補助事業である「北杜市企業のはたけ倶楽部」マッチングツアーに、LBA会員企業10社および三菱地所グループ等の会社の方々と山梨県北杜市内の3カ所の農地を視察してきたところです。
来年度は山梨県全域でも企業の畑モデル事業が始まるようです。
視察先の一つ。北杜市の限界集落増富。遊休農地3haが蘇って
田舎で働き隊の拠点の一つである北杜市須玉町増富にも今日立ち寄ったのですが、「働き隊」の皆さんが今日は開墾をしていたので、ミニ体験(ほんの10分)をしたり、
皆で力を合せてススキの根を掘り起こす
須玉インター近くの江戸時代の古民家の改修現場も見てきました。
古民家のリノベーション。まだ2日しか経っていないのに、畳は撤去され、トイレ、浴室の床にはコンクリートが流し込まれ・・・ 2週間後には見違える姿になりそうです。
畳も撤去され
田舎で働き隊の成果報告会が3月31日に開かれます!古民家のビフォアー、アフターもスライドで報告されるでしょう!楽しみです。都市農村交流のコンセプトは、やがて都市農村共生社会の実現へと展開されていくことが予感されます。 (3月17日 白州の宿にて)
投稿者 owadajunko : 22:25
2009年03月16日
「えがおの学校」(都市農山村交流マネジメントコーディネーター育成講座)修了式
◆農商工連携マネジメント・コーディネーター育成講座
先週の土曜(3月14日)はNPOえがおつなげてが主催した「えがおの学校修了式」(経済産業省補助事業で、農商工連携マネジメントコーディネーターを育成する連続講座)を企画・運営しました。研修生は約40人、昨年8月から山梨県北杜市須玉地区、南アルプス市、そして福島県会津地域の三カ所で開催されました。修了式では代表して7人がそのプランを発表したのですが、最優秀賞に選ばれたのは、埼玉県小川町で8年ボランティアを続けてきた高橋優子さん、そして、西会津ローカルフレンズの女性三人組、伊藤和子さん、佐藤昭子さん、三瓶たかさんでした。
最優秀賞の西会津ローカルフレンズの皆さんと、大塚審議官、曽根原さん
西会津の佐藤昭子さんとは昨年4月に出会ったのですが、東京生まれの東京育ちで、横浜の中学校で美術の先生をされていました。6年前にご主人の実家である西会津奥川地区に家族で移住し、新規就農をされたのです。菌床栽培でキノコを育てていらっしゃいます。なぜ、原木ではないの?とお聞きしたところ、サルが食べちゃうからね、と教えていただきました。奥川地区も限界集落ですが、昭子さんは”源快集楽”だと言います。
西会津ローカルフレンズからの提案は地元の食材を使った「んーめぇ宅配便」モニター募集というものでした。季節ごとに西会津の旬の食材が送られてくるというもので、昨年3回実施されました。私も毎回楽しみにしていた宅配便でしたが、来年度は郷土食の食材セットを企画されているそうで、そのモニターを20人募集しているそうです。
なお、伊藤和子さんは、JAに長くお勤めでしたが、現在は「西会津ローカルフレンズ」の代表を務めるとともに、笹団子やよも団子などこだわりの郷土菓子づくりを行っています。そして、三瓶たかさんは和牛繁殖農家で黒毛和牛の繁殖を夫婦で行っています。
※佐藤昭子さん 「キノコハウス」
もうお一人最優秀賞を受賞され小川町の高橋さんは、私が有機農業普及啓発委員会でご一緒している、有機のパイオニアである金子さんを8年サポートしてこられたというのです。金子さんのレポートは先日掲載しましたが、高橋さんが目下注目しているのは1300年の歴史を持つ手漉き和紙だと言います。

高橋優子さん。この表彰状も小川町の手漉き和紙です。
和紙の原料の産地は高知など数少ないのですが、その高知も生産者が高齢で、そろそろ生産を止めるということで、今年から小川町で楮栽培を始めるというのです。3月20日にその植樹が行われるそうです。
※高橋優子さん 「生活工房 つばさ・游」
※霜里農場
※霜里農場見学会(1月8日)レポート
※高橋さんがコーディネートした地元埼玉のリフォーム会社「オクタ」の「こめまめプロジェクト」
金子さんの指導の下、慣行農法から有機に転換した農家を米を企業として一括購入し、サポートしていくというプロジェクト。この3月に1.8トン、2009年度は3トン購入する予定。
投稿者 owadajunko : 09:39
2009年03月01日
「第4回 農を変えよう全国集会」報告 (3/1)
2月28日「第4回 農を変えよう全国集会」が愛媛県今治市にて開催されました。テーマは、「食の再生は農の再建から、地域の再生から ─ それぞれの地域から食の再生のために農の再建を進めよう!─」でした。
オープニングは短編映画「田んぼ」。田んぼの中に棲む生きものの賑わい。
田んぼは命の海。ミジンコ、どじょう、さぎ、カエル、ヤゴ、イトミミズにユリミミズにエラミミズ。用水路には魚道を設置し、田んぼと行き来するタナゴやどじょう。
そして、オニグモ、コガネグモ。害虫カメムシを食べるクモやカエル。
収穫の秋には田んぼの上空を舞うアキアカネ(赤とんぼ)
これは、昔の田んぼの話ではありません。今、全国各地に増えつつある、有機農業の田んぼの姿なのです。
ミジンコかわいい。水中撮影されたミミズのダンスはコミカルで。
◆4回目を迎えた全国集会ですが、第1回目は2004年3月に深刻な閉塞感の中から始まったと代表の中島紀一さん(茨城大学 農学部教授)。そして、2006年12月に有機農業推進法が施行され、日本の農政も大きく舵を切りました。2008年4月から国の有機農業総合支援対策が開始し、全国各地で有機
農業推進の取組みが始まりました。全国45か所のオーガニックモデルタウン事業、そして普及啓発事業としての各地でのイベント開催などです。
ご存知かもしれませんが、日本の有機農産物はたったの0.19%です。これは有機JASの認定を受けている農産物のみの数字ですが、認証を受けていない無農薬・無化学肥料の農産物を合せても1%程度と言われています。
さらに、中島先生の話は続きます。「2008年は時代の大きな転換点だった。
食、環境、そして経済の危機が露呈し、有機農業をベースに地域力を取り戻す時代が到来した」と。
会議では以下の4点が提案されました。
①時代を救う道を地域と農に広げよう
②農とつながる食の再建を進めよう:いのち育む農業の再建
③有機の推進で地域の危機を救おう:風土産業
④農とくらしの現場から人と自然の共生の道を探ろう
◆前日の27日も関係者により「地域連携会議設立総会・大会」と題する会議が開かれました。設立総会ですから、まさにこの瞬間に設立され引き続き記念すべき第一回の会議が開かれたというわけです。
会議設立の趣旨は、これまでの有機農業は生産者と消費者の“提携”という関係が主流だったが、これからは地域ぐるみの活動へ拡大していこう。有機農業で地域を元気にし、そして各地で始まっている活動を共有し、全国的な流れを作っていこう、というものです。
◆27日、28日と講演をされた方の中でも印象だったのは
・兵庫県豊岡市 中貝市長による「コウノトリと共に生きる 豊岡の挑戦」
1971年に野生のコウノトリは絶滅。以来、さまざまな関係者の苦労を経て、2005年に再び自然放鳥が実現し、絶滅から40年近く経って再びコウノトリが舞う町を取り戻したという物語には大きな感動を呼びました。
※コウノトリ野生復帰(以下のページの「取組み体系図」がわかりやすいです)
http://www.city.toyooka.lg.jp/kounotorimonogatari/index-new.htm
・愛媛県今治市 地産地消推進室 渡辺敬子さん「食と農のまちづくり」
今治市は25年以上前から安全な食のまちづくりを進めてきており、学校給食にも有機農産物や、地域の農産物が優先されているのです。
その他、去年静かなベストセラーとなった『地域の力』 著書 大江正章さん、高知県馬路村農業協同組合 東谷望史さん「ゆずによる地域づくり ―馬路村農業協同組合の取組み-」、JA越智今治 直販開発課長 西坂文秀さん「さいさいきて屋の挑戦」など、印象深いお話を二日間お聞きすることができました。
年間20億円の売上げを上げている国内最大級の直売所「さいさいきて屋」については、また別途レポートしたいと考えています。町の中心地にある百貨店が閉店する一方で、朝早くから賑わっている直売店。とりわけ西坂さんの「店の目標は売上げ額ではなくいかに売れ残り品、農家への返品率を減らすことです」という一言!
各地で起こりつつあった小さな流れが、合流し、大きな流れになり始めていることを感じています。
(3月1日)
投稿者 owadajunko : 23:10