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2009年03月16日

「えがおの学校」(都市農山村交流マネジメントコーディネーター育成講座)修了式

農商工連携マネジメント・コーディネーター育成講座

先週の土曜(3月14日)はNPOえがおつなげてが主催した「えがおの学校修了式」(経済産業省補助事業で、農商工連携マネジメントコーディネーターを育成する連続講座)を企画・運営しました。研修生は約40人、昨年8月から山梨県北杜市須玉地区、南アルプス市、そして福島県会津地域の三カ所で開催されました。修了式では代表して7人がそのプランを発表したのですが、最優秀賞に選ばれたのは、埼玉県小川町で8年ボランティアを続けてきた高橋優子さん、そして、西会津ローカルフレンズの女性三人組、伊藤和子さん、佐藤昭子さん、三瓶たかさんでした。

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最優秀賞の西会津ローカルフレンズの皆さんと、大塚審議官、曽根原さん

西会津の佐藤昭子さんとは昨年4月に出会ったのですが、東京生まれの東京育ちで、横浜の中学校で美術の先生をされていました。6年前にご主人の実家である西会津奥川地区に家族で移住し、新規就農をされたのです。菌床栽培でキノコを育てていらっしゃいます。なぜ、原木ではないの?とお聞きしたところ、サルが食べちゃうからね、と教えていただきました。奥川地区も限界集落ですが、昭子さんは”源快集楽”だと言います。

西会津ローカルフレンズからの提案は地元の食材を使った「んーめぇ宅配便」モニター募集というものでした。季節ごとに西会津の旬の食材が送られてくるというもので、昨年3回実施されました。私も毎回楽しみにしていた宅配便でしたが、来年度は郷土食の食材セットを企画されているそうで、そのモニターを20人募集しているそうです。

なお、伊藤和子さんは、JAに長くお勤めでしたが、現在は「西会津ローカルフレンズ」の代表を務めるとともに、笹団子やよも団子などこだわりの郷土菓子づくりを行っています。そして、三瓶たかさんは和牛繁殖農家で黒毛和牛の繁殖を夫婦で行っています。

※佐藤昭子さん 「キノコハウス


もうお一人最優秀賞を受賞され小川町の高橋さんは、私が有機農業普及啓発委員会でご一緒している、有機のパイオニアである金子さんを8年サポートしてこられたというのです。金子さんのレポートは先日掲載しましたが、高橋さんが目下注目しているのは1300年の歴史を持つ手漉き和紙だと言います。

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高橋優子さん。この表彰状も小川町の手漉き和紙です。

和紙の原料の産地は高知など数少ないのですが、その高知も生産者が高齢で、そろそろ生産を止めるということで、今年から小川町で楮栽培を始めるというのです。3月20日にその植樹が行われるそうです。

※高橋優子さん 「生活工房 つばさ・游」 
霜里農場 
霜里農場見学会(1月8日)レポート
※高橋さんがコーディネートした地元埼玉のリフォーム会社「オクタ」の「こめまめプロジェクト
金子さんの指導の下、慣行農法から有機に転換した農家を米を企業として一括購入し、サポートしていくというプロジェクト。この3月に1.8トン、2009年度は3トン購入する予定。


Writing: owadajunko

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