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2009年08月12日

NPO法人「農商工連携サポートセンター」設立される

7月29日、「NPO法人 農商工連携サポートセンター」の設立総会が開かれました。
設立されたのは、7月14日まで経産省の審議官を務めておられた大塚洋一郎さんです。

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設立総会。中央が大塚さん。理事および設立メンバーの皆さん

メルマガやWEBのコラムでもたびたびご紹介してきた“農商工連携”ですが、各地で取組みが盛んになってきましたね。農商工連携とは、農林水産業、加工、流通が連携を行い、新しい製品やサービスを創り出し、地域に活力をよびこむ活動です。2008年6月に、「農商工連携促進法」が施行され、農林水産省、経済産業省が一緒に農商工連携の促進を始めました。

さらに、今年年5月には農地法が改正され、企業の農業への参入が以前に比べると容易になりました。一方、生活者は、食の安全に関心を寄せるようになり、国産の、農薬を減らした農産物を購入したり、自ら野菜作りをしたり、グリーンツーリズムへの関心も高くなっています。

農林水産業を新たなビジネスチャンスとしてとらえる企業、農山漁村に興味を持つ個人の数は急速に増える一方、このような企業、個人を受け入れたい地域もまた増えています。しかしながら、優れた連携コーディネーターの不足、情報やマッチング機会の不足などから、農商工連携による地域活性化は未だ緒についたばかりです

こうした中、大塚洋一郎さんは経産省を退職され、「NPO法人農商工連携サポートセンター」を設立されたのです。(認可申請中) 副理事長はNPOえがおつなげての代表理事である曽根原久司さん、理事は大地を守る会会長 藤田和芳さん、アバンティ社長 渡邊智恵子さん、日本愛妻家協会 山名清隆さん、そして私です。

大塚さんは、元々は科学技術庁で、宇宙開発、海洋開発などを担当されてきましたが、2年前に経産省に出向になり、地域活性化担当を2年務められました。
その2年間に曽根原さん、藤田さんらと出会ったことが大塚さんの人生を変えたと言っても過言では無いでしょう。日本の地域は可能性に満ちている。農林漁業をベースにした新しい産業を作っていきたい、自分の人生をそれに賭けたいとNPOの設立を決意されました。

NPO農商工連携サポートセンターは、農商工連携と都市農村交流による地域経済の活性化と雇用創出に寄与するため、次のような事業を行います。

・農商工連携に関する人材育成事業
 (研修会、講習会の開催、農商工連携コーディネーター育成、認定など)
・農商工連携に関する支援事業
 (農商工連携に関する相談、マッチングフェアの開催、農業体験ツアー、スタディツアーの実施など)
・農商工連携に関する情報収集および情報提供事業
・農商工連携に関する調査・研究事業

まずは、遊休農地の開墾ツアーの実施です。
開墾ツアーはすでに曽根原さんの拠点である山梨県北杜市増富で数多く実施したものをベースに他の地域で実施していこうと考えています。目下、いくつかの場所で開催の計画が進んでいます。ご期待下さい。開墾ツアーの詳細を知りたいという方はメールを下さいね。
※お問い合わせ→ http://www.owadajunko.com/inquiry.html

※農商工連携サポートセンター http://blog.canpan.info/noshokorenkei/

※毎日新聞記事(8/24)
http://mainichi.jp/select/opinion/hito/news/20090824k0000m070103000c.html 

Writing: owadajunko

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