2010年01月22日
イー・ウーマン『円卓会議』 「農山村の人々と、交流していますか」 (2010年1/18~22)
イー・ウーマン『円卓会議』 にて、「農山村の人々と交流していますか?」を開催しました。Yesは27%、Noが73%という結果でした。
以下は、最終日のメッセージです。
今年から始めませんか。農山村の人々との交流
農山村の人たちとの交流。都市側からは、交流したいけど、どこに聞けばよいのかわからない、といったご意見を何人かの方からいただきました。そして、農村側からは、ハイジュさんがおっしゃるように「短期的な結果を追い求めないで、長い目で見て欲しいですとあるように、都市と農山村に住む人のお互いの理解は、時間をかけないと作れないという面もありますね。
確かにそうです。都市の、特にビジネスでの時間感覚と、農山村の時間のスピード感覚はずいぶん違うと実感しています。それに、相手のことを考えず、都市側が、こちらが欲しいものだけを取っていくようなことも少なくありません。
一方で、ちょっと大きな話ですが、日本の農業、特に中山間地の農林業のことを考えたら、時間はもう余り残されていません。日本の基幹的農業従事者は、1990年の312万人だったのが、2020年には94万人になる、7割も減るという将来推計があるほどです。65歳以上比率も1990年の29%から53%と過半数を越えると。都市も農山村もこのことに、危機感を持って行動を始めなければ、シナリオを変えなければ、現在41%の自給率は上がるどころか、ますます下がり、私たちの子孫の時代に食糧不足の時代が来るかもしれないと思うほどです。
あまりに大きな問題ではあるけれど、私たち市民の立場でも、知り合った農山村の人たちと交流し、中山間地域の農家の農産物を買い支えるとか、ボランティア活動に参加するなど、問題の改善に力を貸すことができるはずです。
農山村の景色や自然の恵みを味わい、味噌づくりや酒づくりなどを楽しみ、あるいは、農山村のボランティアで共に汗を流す。気にかけていれば、いろいろな入り口やきっかけがあると思います。ぜひ、皆さんも今年は農山村人々と交流してみてくださいね。
Writing: owadajunko