TOP » ライフスタイル » 八丈島

2011年01月04日

八丈島で過ごすお正月(2011年元旦)

年末年始を島で滞在と言えば、ハワイ?で過ごす方が多いようだが、私は今年の年末年始を東京都の離島、八丈島で滞在した。
八丈島には通い始めて15年以上が経つが、いつもは夏に1週間位滞在している。今年は、初めて年末年始を過ごした。

夏の島と言えば、海水浴、ダイビング、サーフィンだが、八丈の夏も、そうした人たちが大勢東京からやってくる。飛行機で羽田から45分、船でも夜10時に竹芝桟橋を出ると翌朝9:00には底土港に到着する。最近は東京が余りに熱いので、日中29℃、朝晩24℃という八丈の天候はいまや避暑地ですらある。

年末年始は観光客も多少はいるが、やはり多いのは帰省する人たちだ。臨時便も含めほぼ満席。
今回は夫と、ワンコ二匹で29日~3日まで滞在した。

人口8,245人(2010年12月現在)の島には5つの集落があり、「坂下」と呼ばれる空港や港のある都市部と、「坂上」の農漁村部からなる。
私の家のある中之郷は坂上で、最も農業が盛んな地域だ。農業と言っても産業としてはロベの切り葉や観葉植物が中心で、その他パッションフルーツなどだ。
また、八丈島といえばアシタバも有名だが、健康茶、粉末、飲料、麺類、菓子、石けんなど食品や日用雑貨など様々に加工されている。


◆12/29 臨時便で羽田を出発 

「強風のため、引き返す可能性があります」とのアナウンス。こういうことはしばしばあるが、たいていはベテラン飛行士の腕により着陸できる。今回はけっこう揺れたが無事到着。
舟山レンタカーで、空港から20分ほどの中之郷へ。

201011daikon.JPG
「富次郎商店」の駐車場には大根干し

家の掃除をし、夕方は早々に温泉に。
坂上には6つの温泉(2つは無料)があり、夏も気持ちが良いが、冬にはその有り難みを実感。

20110102onsenn.JPG
4回通った「やすらぎの湯」。窓から海が一望


◆12/30 餅つき

30日は餅つきの日。中之郷の餅つきは3人でつき棒でつく。島唯一だそうで。
「ヒョー、ホ―、ハー」と三人がそれぞれ声を出しながら蒸し上がった餅米をつく。その後、きねで仕上げ。早くてきめの細かい餅がつきあがる。

午後は雨。風強く、波も高い。かなり寒い。薪ストーブがあったらじんわり温かいだろうなあ・・
坂下に行き、お気に入りの酒店「山田屋」さんで、ワインと焼酎(しょうえもん)や、八丈スーパーで食材を調達。「しょうえもん」の原料の芋は八丈産。

なるべく地元の食材を食べたいと、スーパーで豆腐、アシタバコンニャク。パン屋さんのやたけ製のお餅。山田屋で焼酎、ワイン、そして「ひんぎゃの塩」を使ったラスク、くさや入りチーズも。ひんぎゃの塩とは、八丈島から船で2時間ほどのところにある青ヶ島特産のもの。

20121231hatijoubimi.JPG


◆12/31 風雨強し

庭の手入れをしたいところだが、雨風強く、家にこもって本の再校。1月末にはできあがる予定!

今日は隣の集落、樫立の「ふれあいの湯」で温泉納め。

夕方、知り合いがヤギのもつ煮込みと刺身を持ってきて下さる。島ではヤギがご馳走だ!!
ヤギの刺身をてまり寿司のようにして食べたところ、超美味。

20101231shimazushi.JPG
島寿司。手前左はもつ煮、右がヤギの刺身


◆1/1 

日の出は6:44。初日の出を見に、末吉(すえよし)集落のはずれにある登龍(のぼりりゅう)エリアへ。残念ながらちょっと曇りがちで初日の出は見られず。来年は八丈富士で拝みたい。

201111sunrize2.JPG
家のベランダから見る初日の出

午前は晴れていたので庭の草刈り。伸びている篠竹や庭木の剪定。ストレッチアが美しい。
昼は知人を招き昼食。ここ数年で、新しい知り合いが増えてきて嬉しい。

午後は、坂下の樫立地区の「優婆夷宝明(うばいほうめい)神社」に初詣。島で一番古い神社。おみくじは末吉だったが、けっこう良いことが書いてあった!
そして、またまた山田屋に行って福袋。人気のワイン4本を3000円で購入。山田屋ができて、島でワインを飲む人が増えたとか・・・


◆1/2 出会い

朝は少し晴れていたので犬の散歩。家の下にあるゴルフ場まで、片道10分。朝日が気持ち良い。
島の天気は変わりやすい。9時~11時くらいまで雨。その後晴れ。

昼は島の老舗地域新聞「南海タイムス」の編集長ご夫妻宅でお昼をご馳走に。1931年に創刊された新聞だ。
10月に町議選で初当選した岩崎由美さんもご一緒。エコツーリズムの専門家。農とツーリズムを絡めた企画など活性化の話で盛り上がる。

201112sinnnennkai.JPG
左から岩崎さん、私、植草ますみさん

八丈島には伝統的建造物地区にもふさわしいような玉石(たまいし)垣のある樫立エリアがあるとか、八丈富士や三原山など自然も豊かだし、アシタバなど特産品や郷土食、黄八丈や八丈太鼓など歴史文化を含め地域資源の宝庫。何と言っても東京から45分という好立地。(ただし、運賃は往復で25000円ほど)

思えば、17年も島に通って、こうした人のご縁にようやく巡り会えた感じ。
『アグリ・コミュニティビジネス』八丈島版を今年から始めたい。せめて2カ月に一度は来島して、取材をしてみたい。こだわりの人もけっこういるらしい。何よりも、元気な女性達にも出会ったのが好機到来か!

帰りに絶景をショット!

201112sunset.JPG
大阪トンネルから臨む夕日

夕方は今日も温泉へ。


◆1/3 

今日、午後の臨時便で東京に帰る。風が無いとスムーズだ。庭のアシタバを摘んで持ち帰った。

Writing: owadajunko

↑ページの先頭へ

関連書籍・メディア

お問い合わせ

企業・個人からの個別相談・コンサルティングを承っています。お問い合わせは下記フォームからお願いいたします。


ドキュメンタリー映画「幸せの経済学」