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2011年02月20日

『アグリ・コミュニティビジネス』メッセージor感想いただきました

本へのメッセージ、感想など、続々お寄せいただいております。ありがとうございます。ここにまとめてご紹介させていただきます。

ビオファームまつき 松木さん「農人日記」より  (2011/2/5)

ロハス・ビジネス・アライアンスの代表である大和田順子さんの新著が発売になり、私のところにも送っていただいたので早速読み始めている。 タイトルは「アグリ・コミュニティビジネス」。 まさにウチのやろうとしているところ、そして時代の流れにピッタリの内容かな・・と思う。 
 
利潤の追求が目的ではない(もちろん利益は必要ですが)、農業、林業などをベースに添えた社会的なコミュニティビジネス(地域事業)はどうあるべきか・・ということがいくつかの事例とともに書かれている。 ありがたいことにウチの取り組みも最後の方で取り上げていただいている。 
 
この手の仕事というのは中々儲からない。 (ウチも儲かってない) だからボランティアやNPOが多いのだけれど、うまく民衆の「共感」を掴んで、感度よく、公的な援助もいただきながら「農業の地域活性化ビジネス」はできる・・と考えている。 
 
「ビオファームまつき」が進むべき方向性はどうあるべきか・・ということについても深く考えさせられる本である。 今は何が何でも会社が潰れるわけに行かないから、何とかできた野菜に、どれだけの付加価値をつけてお金に変えていけるか・・ということに四苦八苦しているけれど、将来的にうまく回りだしたときに、その先にどうあるべきか・・。 
 
つまりより、社会性や地域性、公益性をもたせていくのか・・。 それとももっと普通の企業っぽくなっていくのか・・である。 そういう岐路にはやく立ちたい・・と思う。 がしかし、とりあえずは日々メシ食うだけで精一杯である。 ソーシアル・マーケッティングとかに興味ある人にも是非一読をおススメしたい。 

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広井良典先生 千葉大学教授
『コミュニティを問い直す -つながり・都市・日本社会の未来-』著者 (2/14) 

「タイムリーかつ大変充実した内容の本と思います。取り上げられている事例が興味深いことはもちろんですが、それを「農山村力」「交流力」という二つの座標軸に位置づけ分析している点がオリジナルだと思います。学生にも勧めます。」

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NPO法人えがおつなげてメールマガジンにて紹介 (2/17)

「アグリ・コミュニティビジネス」とは、農林業とコミュニティビジネスを組み合わせた新しい概念です。この本では、冒頭にえがおつなげてとともに北杜市増富地域で行なった「限界集落視察バスツアー」や「開墾スタディツアー」での開墾体験のエピソードが書かれていて印象的です。また、えがおつなげてをはじめ、マイファーム、アミタ、アバンティ、霜里農場など全国13箇所の事例が紹介されていますが、これらは著者の大和田さんがすべて実際に行って体験したり見聞きしたものなので、非常に臨場感があります。各地の事例を読んでいくと「農山村力×交流力によりつむがれる数多くの物語によって、日本の農村も持続可能になるのではないだろうか」
という大和田さんの言葉がずっしりと心に響いてきます。

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斉藤俊幸さん 地域マネージャー/イング総合計画 (2/19)

地域の資金循環のつなぎ合わせる人材が不足している。
コンサルタントが月1回来ても解決できない。
汗をかかなくてはならない職能に
新たな人材養成が急務だ。

新成長戦略会議6次産業化プランナーで段位制を検討している。
そのうち”まちづくり検定”とかが始まって”まち検3級”とか
”二級6次産業化プランナー”とか出てくるのだろうか。

ちょっと楽しみでもあるが
いずれにしても若い人たちが我々のいるこの分野に
どんどん出てきて欲しいものだと考えている。
日本はそれだけ逼迫しているのだと思う。

6次産業化プランナーの会議では
カリキュラム構成や段位数の検討も始まっている。

しかし、どうであろうか。
必要と思われる学問分野を知識として
授業しても試験しても実に退屈なのではないか。

大切なのは現場で如何に知恵を出すのか、工夫するのか
どのポジションにいるべきなのかではないか。

だから、6次産業化の導入部で大切なことは
知恵と工夫の現場で起こっている事象を見て
考えることではないかと思う。

講演を聞いてもいい、本を読んでもいい、
ケースメソッドで白熱教室をしてもいい、
現場を訪問して実感したり考えるのもいいのだと思う。


大和田順子の『アグリ・コミュニティビジネス』には
事象を前にした大切なものの見方が書いてある。

事象を見つめスタートを切る方法が書いてある。

「開墾」からスタートするこの本の一読をお勧めする。

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「アグリ・コミュニティビジネス
 -農山村力X交流力でつむぐ幸せな社会」 発刊によせて(2/20)

宮城大学事業構想学部 教授 風見正三先生
コミュニティビジネス入門』(学芸出版社)著者

近年、持続可能な地域づくりに向けて、ソーシャルビジネス、コミュニティビジネスへの期待感が高まっている。
そのような変革の時代に、大和田順子氏の「アグリ・コミュニティビジネス」(学芸出版社)が刊行された。
コミュニティビジネスを世の中に広めようと共に活動してきた仲間として、この発刊はとても嬉しい出来事である。

コミュニティビジネスは、地域資源を活用して、地域の持続的な発展を実現する志のビジネスであり、なかでも農業を核とした多様な産業連携はその重要な鍵となっている。
大和田順子氏の著作は、こうした地域再生のアプローチを、農業を基点に、「農山村力」と「交流力」から解き明かそうとしている。

大和田氏の言葉を借りれば、アグリ・コミュニティビジネスは、「農山村の丸ごとの豊かさをそこに住む人々とその豊かさに気付いた都市の人々が一緒になって追求する」新たな業態であり、これまでの農山村の課題を一気に解決していく力強いソリューションとなると確信している。

コミュニティビジネスは、個人と地域が共存共栄を図りながら、それぞれの輝きとともに地域の懐かしい未来を創造していく持続可能なライフスタイルの提案である。

農山村の再生や都市と農村の交流に向けて活動する仲間、持続可能なライフスタイルや農的な暮らしを指向する人々、自治体、NPO、企業、志を持った市民など、多くの人にお読み頂きたい一冊である。

                 


Writing: owadajunko

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