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2011年03月20日

今こそ、サステナブルな社会へと舵を切ろう!

震災お見舞い申し上げます。
私たちは今回の地震・津波、そして原子力発電所の事故で多くのことを考えました。私は改めて、食とエネルギーの自給や地域コミュニティについて方向転換する時が来たのではないかと、考えています。

◆ エネルギー政策の転換を

最大の不安は原発事故ですが、各国で動きがありました。「ドイツのメルケル首相は15日、国内の旧型7基の原子力発電所の稼働を3カ月間の「安全点検」期間中、一時停止すると発表した。」(3/15ウォルストリートジャーナル) 
ドイツでは2000年~2010年の10年間に、太陽光発電などを自然エネルギーでの発電比率が6%から16%と10%増えました。今後2020年までに35%、そして2050年には100%にしようというシナリオを持っています。

経営コンサルタントとして有名な大前研一さんは、大学院原子力工学科博士課程に留学し、工学博士号を取得し、帰国後、日立製作所へ入社し、高速増殖炉の設計に携わり、同社を2年で退職し、同年新設された経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーへ転職したというキャリアです。

大前さんはご自身のTV番組で、「巨大地震が来ても、こういう方策があるから原子力発電所は大丈夫と説明してきたが、それが今回破たんした。今後新規に国内で原発をつくることはできないだろうし、海外に売ることもできないだろう。もし、原発を続けるのとしても民間企業が運営をするのは無理。また、新しい3号機に海水を注入することを政府は決断したのだから、国家政策で進めてきたプルサーマルもこれで凍結せざるを得ない。電力政策を抜本的に見直す機会。」と語っています。

日本も何年までに、何%を自然エネルギーへとシフトさせていくんだ、何年までに原発を廃止するんだと決め、ビジョンとシナリオを描けば、その道に転換することが可能なのではないでしょうか。


◆ 幸せな未来は懐かしい風景の中にある

私が書籍『アグリ・コミュニティビジネス -農山村力×交流力でつむぐ幸せな社会-』の中で紹介した、霜里農場の金子美登(かねこよしのり)さんから学んだこと。
食とエネルギーの自給区をつくることが第一の基本。有機農業で自給に十分な量の農産物を生産できるようになったら、近隣の消費者と提携してお互いの命や食を支え合う。そして、地域の産業(酒造、豆腐店、飲食店、企業による買い支えなど)との提携によって集落全体を有機農業に転換する。
これは、ローカル(地域コミュニティ)をベースにした地域経済圏をつくることを意味します。

そして、兵庫県豊岡市がコウノトリの野生復帰を実現させたのはコウノトリが1971年に絶滅してから34年後のことでした。金子さんが1971年に有機農業を始めて、集落全体が有機農業に転換するまでにも40年という歳月がかかりました。

取り戻す、つくりなおすには時間がかかります。それでも、私たちが自分の子供や孫のことを思ったら、成熟した日本ならではの新たな幸せな社会を築こうとするならば、これまでとは違う道を選択する時期が到来したのではないでしょうか。

「ABCニュース」では被災地のビフォー、アフターの写真を掲載しています。
暮らしやまち、生態系の回復にも時間はかかるでしょうけれど、この美しかった風景を記憶に刻んでおきたい。
http://www.abc.net.au/news/events/japan-quake-2011/beforeafter.htm

これからのまちづくりは、石油や原子力に依らない、自然エネルギー源をベースにし、公共交通機関を充実させたコンパクトシティ型のまちで、支え合いの互助精神がいきわたり、周辺の農林(漁)業資源をベースにしたコミュニティビジネスを沢山創出し、ローカル経済を重視した豊かで幸せな地域社会をつくる。これから私はそうした地域づくりに貢献していきたいと心から思っています。 (2011年3月20日)

投稿者 owadajunko : 18:25

ニッポン農力向上&災害復興大作戦!緊急フォーラム(4/5)

このたびの東北・関東大震災で、わが国は多大な損害を被りましたが、その再生の道程は従来のようにただ経済復興を目指せば乗り越えられる試練ではありません。
なぜならそれは、福島原発の大惨事が象徴するように、日本は既に成長の限界に直面し、資源枯渇と食糧危機、そして財政崩壊というトリレンマに縛られているからです。もはや経済成長は全ての問題を解決する万能薬ではないのでしょう。

そんな現状認識を踏まえた結果、今こそ「農力(自給共生力)向上」によって、「経済成長に頼らない最小不幸社会の実現」を目指すべきという結論に至りました。ついては、下記のイベントを「都市生活者の農力向上委員会」として企画立案し、「新しい公共をつくる市民キャビネット農都地域部会」を主催者として、「東北・関東大震災対応緊急フォーラム」を開催する運びとなりました。

1)概要
*催名: “ニッポン農力向上&災害復興大作戦!緊急フォーラム”
*日時:2011年4月5日(火)17:30開場/18:00開演~20:00終了予定
*場所:霞ヶ関ナレッジスクエア(霞が関コモンゲート西館3階)
・千代田区霞が関3-2-1:http://www.kk2.ne.jp/footermenu/access.html
*主催:新しい公共をつくる市民キャビネット農都地域部会
*事務局:NPO事業サポートセンター内「緊急フォーラム」運営委員会
・東京都港区芝2-8-18 HSビル2F TEL 080-5485-1440(担当:杉浦)
*定員:100名
*参加費:カンパ(1口1000円)
*申込:先着順に受付けます。

・こちらのフォームから必要事項を入力してください:http://bit.ly/i1Lbas
・特にお断りの返信がなければ、送信手続をもって受付完了とさせて頂きます。

2)目的:東北・関東大震災からの復興支援政策提言検討、等
・空き住宅/施設と耕作放棄地の借上貸与による被災者入植支援構造特区(提言)
・都市/地域住民のコミュニティ支援による循環型有機農業の強化具体策(提言)
・農山村の資源を活かした「都市生活者の農力向上教育事業」新設(提言)

3)内容
*主旨説明:河口博行 氏(市民キャビネット農都地域部会代表)(5分)
*事例発表:「エネルギー自給型有機農業を目指す霜里の現状と今後」(30分)
・金子美登 氏(埼玉県小川町霜里農場/全国有機農業推進協議会理事長)

*意見交換:「私が考えるニッポン農力向上&復興支援大作戦!」(50分)
=発言者(決定順)=
司会:・森摂 氏(雑誌オルタナ 編集長)
・大和田順子 氏(ロハス・ビジネス・アライアンス 共同代表)
・大江正章 氏(出版社コモンズ編集長)
・高安和夫 氏(NPO法人 銀座ミツバチプロジェクト理事長)
・高坂勝 氏(たまにはTSUKIでも眺めましょ)

※表明した意見は→ http://www.blog-headline.jp/agriability/2011/04/post_9.html

*総括「ニッポン農力向上&災害復興大作戦!緊急提言」(5分)

4)備考
*地域在住者のためUSTREAMで中継録画を行う予定です。
*今回の緊急提言をベースに別途、政府関係省庁等へアピールさせて頂きます。
*登壇者は、諸事情により予告なく変更される場合があります。
*社会情勢によっては延期する場合もありますので、予めご了承ください。

5)協力団体:(決定順)
・雑誌オルタナ:http://www.alterna.co.jp/
・株式会社 マイファーム:http://www.myfarm.co.jp/
・NPO生活工房つばさ・游:http://tubasa-u.com/
・ユナイテッドピープル株式会社:http://www.unitedpeople.jp/
・あたらしい新しい公共PURC:http://purc.net/
・種まき大作戦:http://www.tanemaki.jp/
・株式会社イースクエア:http://www.e-squareinc.com/
・出版社コモンズ:http://www.commonsonline.co.jp/
・株式会社 新しい村:http://www.atarasiimura.com/
・特定非営利活動法人 えがおつなげて:http://www.npo-egao.net/
・NPO法人 自然環境復元協会:http://www.narec.or.jp/
・NPO法人 懐かしい未来:http://afutures.net/
・NPO法人 農商工連携サポートセンター:http://www.npo-noshokorenkei.jp/
・NPO法人 銀座ミツバチプロジェクト:http://www.gin-pachi.jp/
・一般社団法人ロハス・ビジネス・アライアンス:http://lohas-ba.org/
・半農半X研究所:http://www.towanoe.jp/xseed/
・地球サミット2012Japan:http://earthsummit2012.jp/
・特定非営利活動法人 全国有機農業推進協議会:http://www.zenyukyo.or.jp/
・NPO法人 サステナビリティ日本フォーラム:http://www.sustainability-fj.org/
・一般法人 ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン:http://www.worldshift.jp/
・木の花ファミリー:http://www.konohana-family.org/

投稿者 owadajunko : 16:07

2011年03月14日

「日本農業新聞」にて『アグリ・コミュニティビジネス』が紹介されました(3/14)

本日、「日本農業新聞」の書籍紹介面にて『アグリ・コミュニティビジネス』が紹介されました。

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このたびの東北・関東大震災を経験した今だからこそ、
これからのまちづくりは、石油や原子力に依らない、低炭素で、自然エネルギー源をベースにし、公共交通機関を充実させたコンパクトシティ型のまちで、支え合いの互助精神がいきわたった、
周辺の農林(漁)業資源をベースにしたコミュニティビジネスを沢山創出し、豊かで幸せな地域社会をつくる、サステナブルな社会の実現が、今こそ求められているのではないかと思います。

そして本で紹介させていただいた各地の、有機農業をベースにした生物多様性や、人と人の絆を大切にした地域づくりが、その先進事例だと確信しています。

書評では『(事例に)共通するのは、関係者の間に「地域が豊かになっていくという、実感や喜びを共有する”新しい幸せ感”がある」ことだと指摘する。金銭では計れない新たな価値観だろう。』と書いていただいています。
まさに、そんな幸せな地域づくりが、求められているのではないでしょうか。

投稿者 owadajunko : 16:36

2011年03月01日

日経MJで紹介『アグリ・コミュニティビジネス』

2/18の日経MJで『アグリ・コミュニティビジネス』が紹介されました!

「農村を資源の宝庫ととらえ、自然と文化を活かした生活やビジネスを創造。都市との交流を活発にする。実際の取り組み事例を交えながら豊かな地域社会の未来図を描く」

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また、高坂勝さん(バー「たまにはTSUKIでもながめましょ」店主/『ダウンシフターズ』著者)からも感想をいただきました。(高坂さんのブログより抜粋です)

=====前略=====

TPP加盟に反対するだけでなく、できること、したいことって何だろう。

一人ひとりにできることは、大地に根ざして生きてゆくこと。
それが最良の対抗手段であり、文化・経済・社会の再構築につながり、人々が幸せになってゆく。
そう思います。

そんな折、大和田順子さんの新著、『 アグリ・コミュニティービジネス 』を拝読いたしました。

大和田さんはロハスという概念を日本に紹介された方です。
立教大学の21世紀社会デザイン研究科で授業をされており、様々な方からのご縁を頂き、昨年ご紹介いただきました。

この本には、
大地に根ざし、
コミュニティ(地域)の循環・再生を目指し、
ビジネスとしても持続可能な取り組みしている各地の先人を
細やかに取り上げておられます。

「ローカリゼーション」がやっと世間で言われるようになってきました。

本に登場する先人や取り組みが、もっともっと注目を集め、各地の取り組みへのオープンソースになると、楽しい未来が想像できるようになります。

ときおり、ウルウルしながら読み進みました。

私の知り合いや当店のお客様もときたま登場し、嬉しくもなります。

「ダウンシフターズ」という言葉も、三箇所で取り上げてくださりました。
とっても、ありがたのですいことですm(..)m

===== 後 略 =====


junku20110303.jpg
ジュンク堂池袋本店(7F)

投稿者 owadajunko : 16:43