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2011年04月07日

被災地の復興支援、3つの提案:大交流で一次産業再生を支援!

4/5に開催された、新しい公共をつくる市民キャビネット農都地域部会主催の「東日本大震災対応緊急フォーラム “ニッポン農力向上&震災復興大戦!”」において次のことをお話ししました。

1.LBA会員企業の取り組み

すでに、LBA(ロハス・ビジネス・アライアンス)の会員各社ではいくつかの活動を始めていらっしゃいます。

・ウインローダー(物流) : J-WAVEと組んで支援物資を現地に運送。約1万人から8トンほどの救援物資を運ぶ。
・アバンティ(オーガニックコットン) : 小諸の同社敷地を活用した支援を模索
・ワイスワイス(家具) : 本業の東北の広葉樹を素材とした家具製造。「Buy東北」運動を提唱

LBA会員企業の経営者の方たちと近々ミーティングを行い、事業&雇用創出で復興を支援する方法を検討することにしました。


2.私にできること

自分に何ができるか考えてみました。

(1) 3/11~ : LBA会員企業のリソースを活用し、被災地支援につなぐ。会員企業と共に、雇用・事業創出により地域再生に貢献する
(2) 5~7月 : 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の授業(「コミュニティ・ソリューション演習」)を通じてプロジェクトを企画する
(3) 4月~ : NPO法人JKSKを通じて寄付を募り、現地の女性たちが中心となって行っている復興活動を支援する
(4) 11月 : 「オーガニックEXPO」にて被災地農業を支援する何らかの活動を行う


3.提唱したいこと

(1) アグリ・コミュニティビジネス。有機農業をベースにした地域循環経済圏「小川モデル」を広める
(2) 大交流で東北の一次産業・地域の再生に参画する
(3) 生物多様性育む地域づくり。「豊岡モデル」を広める

3つの提案について、少し詳しくご説明いたしましょう。

◆アグリ・コミュニティビジネス&「小川町モデル」を広める

埼玉県小川町では有機農業を核とした地域づくりが行われていますが、1971年に金子美登さんの霜里農場で始まった取り組みが、地場産業や飲食店、地域の企業、消費者と交流・提携し、有機の里づくりが進んできました。すでに、下里集落では集落営農で17haが有機農業に転換しています。
それを表現したのが以下の図です。

ogawa.jpg

この取り組みを「小川モデル」として整理し、各地域に広めていきたいと考えています。


◆大交流で東北の一次産業・地域を再生する

都市と農山村の交流で、農地や漁場の再生を支援します。ボランティアで塩害から農地を再生したり、生産されたものを購入するなどして地域を支えます。

daikouryu.jpg

NPO農商工連携サポートセンターとマイファームが協力して、5/21に塩害対策ボランティアツアーを企画しています。詳細が決まりましたら、改めてご案内いたします。


◆その3.生物多様性育む地域づくり「豊岡モデル」を広める

当日は時間が無くてお話しできませんでしたが、兵庫県豊岡市では、34年かけてコウノトリの野生復帰にとりくみ、今では44羽のコウノトリが大空を舞っています。「コウノトリ育む農法」を採用する農地は昨年度までに220haに増え、観光客や関連商品の販売も増え、地域活性化につながっています。市町村の首長がリーダーシップを発揮して成果を上げている、この「豊岡モデル」を広めていきたいと思います。

toyooka.jpg


◆これからの社会のビジョン

そして、これの機に色々な不安を解消し、安心して暮らせる、ローカルやコミュニティを重視した幸せな社会をつくり直していきたいと思います。(4/7)

vison.jpg

Writing: owadajunko

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