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2011年08月20日

農力・自給力を上げる! 千葉県匝瑳(そうさ)市の田んぼで米づくり

去年の秋、来年は少し“農力”、“自給力”を上げようと思っていた頃、池袋のバー「たまには月でも眺めましょう」の店主、高坂(こうさか)勝(まさる)さんと出会いました。11月に出版された高坂さんの『減速する生き方―ダウンシフターズ―』は話題になりました。その高坂さん、3年前から千葉県で田んぼをやっているというのです。不起耕、冬期湛水(とうきたんすい:冬も田んぼに水をはる)、もちろん農薬や化学肥料は使わない農法です。で、「来年は仲間に入れて下さいね」とお願いし、震災はあったものの、高坂さんと同じ田んぼ、お隣でお米づくりを始めた次第。

田植え(5月29日)小雨ときどき曇り

まずは田植えです。長靴をはいて田植えをしようとしたところ、落とし穴のようなところがあり、早々にはまってしまい、長靴が水没。長靴をあきらめて、素足で植えること2時間。苗は2本植えにしてみました。少ない方が強いしっかりした稲が育つと聞いていたからです。
放射能も計測しましたが、低い数値で安心。

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草取り 2回目(7月24日)晴れ

一回目の草取りは6月19日、田植えから3週間。苗も雑草もかわいい大きさでした。が、2回目の草取りは1カ月以上も空いてしまい、大変なことに!まるでコナギ田のように、稲と競うように元気に育っています。この日は家族が一緒に行けなかったので、一人で黙々4時間の草取り。スクワットの様な姿勢で連続4時間。もう帰りは歩くのもやっとでヘロヘロに。ちなみにこの後一週間、強烈な筋肉痛で歩くのも困難でした(苦笑)

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稲間を埋め尽くすコナギ
 
ところで、田んぼへは高坂夫妻をリーダーに、毎回何人かで行きます。わが家はなかなか予定が合わず、単独行動が多いのですが、木陰で食べるお弁当、農作業の合間のビール、は格別です。高坂さん、お昼寝気持ちよさそう。

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で、田んぼの帰りは近くの日帰り温泉「かりんの湯」に寄りリカバー。何といっても入浴後のスイカの甘くて冷たくて美味しかったこと。


草取り 3回目(8月17日)晴れ

あれからまた1か月近くが経ち、きっとまたコナギ田になっているに違いない、それに穂はついているかしら?と気が気ではなく、平日の朝5時に家を出で2時間車を飛ばし田んぼへ。

しかし杞憂でした。すっかり大きくなった稲は稲穂をつけ、雑草も小さいものが少々ある程度。クモの巣が朝日に輝き、何種類ものトンボが飛び交う爽やかな朝の田んぼ。この景色を見るために往復4時間は長くない。

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2本の苗が分結して20本位に!

雑草の次なる敵はカメムシやスズメ。よくみるとカメムシが!いるではありませんか。直ちに “テデトール”で退治しました! メデミール、テデトールは有機農業の定番。目で見る、手で取る、です(笑)

7時から1時間の草取りで、10時には帰宅。気持ちの良い夏の朝でした。

また、テレビ報道によれば隣の多古(たこ)町で、早場米のセシウムの検査をしたところ、検出されずということで、安心しました。10月の稲刈りが楽しみです!

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それにしても「フードアクションニッポン」など国を挙げてキャンペーンをしているにもかかわらず、日本の食料自給率は1%下がって39%になってしまいましたね。が、まずは自分から。 “自給力向上”。そして食料の備蓄を実践しましょう。目下、わが家では1年分の米、半年分位のジャガイモ、ニンニク、水を備蓄しています。

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菜園で収穫したニンニク。屋外に吊るしてあります

Writing: owadajunko

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