2005年10月02日
トムズ オブ メイン(Tom’s of Maine) LOHAS企業の紹介(米国) その1
LOHAS(ロハス)の代表的な企業のうち、規模は中くらいだが、私のお気に入りの「Tom’s of Maine」(トムズ オブ メイン)から紹介したい。
<天然の歯磨き>
メイン州のトムさんとも言うべきこの会社は、1968年にメイン州でトム・チャペルによって設立された。自然の原料を使った無添加の歯磨きなどオーラルケア、ボディケアプロダクツのメーカーで、2001年度の年商は35億円。(最近の数字をインターネットで調べたが、記載がなかった。)その製品は、北米、カナダ、イギリスを中心に約40,000の小売店で販売されている。日本でも自然化粧品店や一部のスーパー(外国人の顧客が多い店舗)で扱っており、私も歯磨きなどここ5年ほど愛用している。
トムズ オブ メインでは1999年に「企業憲章」を定めておリ、それは同社の存在理由、信条、ミッションステートメント、そしてスチュワードシップに関するスタンダードから構成されている。同社は税引き前利益の10%を環境保護や慈善団体に寄付している。「企業憲章」は、リーフレットに明文化され、誰でも入手することができる。
<トムズオブメインの企業憲章>
また、「Common Good Report」と題した報告書を発行している。35ページからなる4色刷りのレポートで、内容は会社のウエルネス、カスタマーのウエルネス、プロダクトのウエルネス、コミュニティ&環境のウエルネス、従業員のウエルネス、シカの道(共同経営者である妻のkate作の詩)から構成されている。実物を第6回
同社CEOのトム・チャペル氏は、1968年に都市での企業生活を離れ、メイン州ケネスバーグに移り住み、妻のケートと共にナチュラル・パーソナル・ウエルネス・プロダクツの製造を始める。「ビジネスの魂―利益と共益のために―」(The Soul of Business; Managing for profit and the Common Good )、「さかさまの経営―価値観に基づいたリーダーシップのための7つの意志―」(Managing Upside Down; The Seven Intentions for Values-Centered Leadership)という二冊の著作がある。アメリカの良心という印象。ナチュラルビジネス界で敬愛されている経営者の一人だ。
次回に続く。次回は同社のスチュワードシップ」に関する基準を紹介する。
Writing: owadajunko