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2009年06月05日

オーガニックコットンの栽培が始まりました。(「関東ツーリズム大学」小諸キャンパス)

「関東ツーリズム大学」の小諸キャンパスでは、有機綿花(オーガニックコットン)の栽培が始まりました。コーディネータを務めるのはアバンティの渡邊智恵子社長です。

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綿の種(「田舎で働き隊」に参加した木原紀子さん撮影)


陽のあたる坂のまち

小諸市は、「詩情豊かな高原の城下町」と言われ、古くから浅間山の登山口として、また、文豪「島崎藤村」ゆかりの地として知られています。小諸城址懐古園をはじめ、上信越高原国立公園の一部、高峰高原を擁するなど四季を通じて観光客が訪れます。標高が千曲川(520m)から浅間山(2,568m)にまで広がり、年間降雨量が少なく、日照時間が長いことから「陽のあたる坂のまち小諸」をキャッチフレーズにしています。 

2000年にはISO14001取得するなど、これまでも環境対応には熱心でした。2006年から「こもロハス」と称してロハス関連の取り組みを開始し、地産地消、食育、長期滞在型観光、グリーンツーリズム、健康づくりなどに取り組んでいます。

※三年前、ロハス政策を進める芹澤市長とお目にかかりました。
http://www.owadajunko.com/archives/2006/09/lohas_16.html

オーガニックコットンについて学ぶキャンパス 

日本のオーガニックコットンの草分けである株式会社アバンティは、二年後に、小諸市に本社を移転する計画ですが、それに先立ち、信州大学繊維学部、小諸市農業関係者の協力のもと、2009年から国内でのオーガニックコットンの栽培事業を始めました。

タオルやTシャツなど、コットンは私達の生活に欠かせません。にもかかわらず、国内で綿の栽培は殆ど行われていません。そこで、まずコットン製品の原料である綿の栽培を体験できる場所を作ることにしました。収穫したオーガニックコットンは製品にし、販売までの一連の流れを学べる環境を整えるそうです。

2009年3月に実施された「田舎で働き隊」では、信州大学で綿花の生産・管理作業を通した農業スキルの習得や、小諸の農業関係者との交流や、農業研修などが行われました。

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初年度、綿はどれくらい取れるのだろう?


有機綿花畑の草取り

種蒔きスケジュールには合わなかったのですが(お天気の都合で農作業の日程は決まります。都会から土日に行きたいと思う私たちのスケジュールとは必ずしも合いませんね。)、先週末、小諸キャンパスを訪問し、綿花畑の草取りや、地域の梅林の剪定作業に参加してきました。信州大学の先生の指導の下、渡邊社長やアバンティの社員、現地スタッフの高橋雅子さんらもご一緒に。

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なだらかなスロープを描く綿畑

草取りは、雑草を一本一本手で抜くイメージでしたが、そんなことをしていては農業はできません。
とはいえ、人力で草取り鎌で、一列ずつ草を根の部分から掘り起こしました。有機綿の種は未だ発芽していませんでしたが、静かに発芽の時を待っているようでした。

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発芽を待つ種


※スタジオヨギーとアバンティによる「ヨガ&オーガニックコットン@小諸ツアー」(2009年8/29~30)
  綿の世話、野菜の収穫、地元料理、トマトジュースづくりなど体験すると共にヨガを楽しむツアーです。
  http://www.studio-yoggy.com/special/osc/o2060ngn0829.html

午後は梅林の剪定

午後は、場所を移動し、3月の「田舎で働き隊」で剪定した梅林に行き、剪定の続きを行いました。持ち主が高齢化し、剪定を行っていなかった梅の木は枝がどんどん伸び、梅の実も小粒になり・・という状態でした。

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3月に剪定した梅の木に下がる名札

10人ほどで、3時間(私たち以外の方は午前中からなさっていたそうですから、5時間も!)、剪定した枝を移動させ、こんな量になりました。そして、すっかり梅林は見違えました。

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剪定した枝の山

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すっきり剪定された梅林

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良い汗をかきました

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今年は小粒ですが、来年は大きな実をつけるでしょう


陶芸家岡本一道さんとの対談

その後、地元の陶芸家の岡本一道さんが、渡邊さんのインタビューをなさるというので、天池窯(工房)に移動。おいしいコーヒーを入れていただき、お話をうかがいました。私が岡本さんと再会したのは三年ぶりのこと。
岡本さん自身、大学を出て大企業に就職し2年務めたものの、一生の仕事ではないと陶芸の道に進むことに。そして修業をし、30年前に小諸に工房を構えたそうです。「石油文明から太陽文明へ」を理念に、自然エネルギーの研究・普及活動にも力を入れていらっしゃいます。

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渡邊さん、岡本さん、高橋さん。

高橋さんは「田舎で働き隊」に参加し、4月から小諸に移住。アバンティの小諸スタッフとしてすでに活動を始めています。去年の夏に、田舎暮らしがしたいと思い、一年も経たないうちにその夢が叶ったそうです。

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岡本さんの天池窯。枕木を再利用、風力発電も

こんな素敵な人たちが住む小諸に、私も暮したくなってきました。
(2009年5月30日)

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我が家で愛用している岡本さん作のマグカップ、ワインカップ

Writing: owadajunko

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