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2007年03月19日

メルマガvol.50 エコで沿線価値を高める小田急電鉄 (3/18)

LOHAS(ロハス)生活者とビジネスをつなぐ視点・ヒント
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◆◇    LOHASで創るサステナブルな社会         
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◆◇       【50号】2007年3月18日          
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 こんにちは。LOHASプロデューサーの大和田順子です。

 いよいよ新ビジネス情報誌『オルタナ』が創刊になりましたね。
 おめでとうございます!

 巻頭特集は「環境・健康・社会貢献 他とは違う51社
 良心が経営を変えた」で、日本企業も20社掲載です。

 そして、ちょうど発行された3月15日に、大伸社という大阪の
 マーケティングコミュニケーション会社の55周年イベントがあり、
 シンポジウムに編集長の森さん、生活の木の重永社長、
 そして、OKUTAの奥田会長らが登場されました。

 テーマは「スマートで影響力のある企業」

 その速報は以下でごらんいただけます。
 http://www.owadajunko.com/archives/2007/03/post_49.html 

 なお、創刊号登録すれば自宅やオフィスに無料で送ってくれます。
 3月末まで登録OKだそうですが、今すぐどうぞ。
 http://www.alterna.co.jp/ 

 それから、創刊号の51社リストに掲載されている
 マザーハウス、山口絵里子さん(25歳)が昨年起業、
 バングラディッシュのジュートでバッグや財布を作っています。
 なんと、フジサンケイリビングの女性起業家
 ビジネスプランコンテストでグランプリを受賞されました!

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070311-00000001-fsi-bus_all

 本当におめでとうございます!!
 嬉しいことの続く日々でした。


 Contents
  トピックス1  
    ファスト風土論の次は? LOHAS視点で考える地域開発

  トピックス2 
    LOHAS11(第11回LOHAS会議のお知らせ)5/14~16
    ツアーの詳細決定。皆で行きませんか!!  
 
  お知らせ
   1.4/2創刊。メルマガ「LOHASビジネスレポート
      大和田順子のLOHASビジネス実践講座」(有料)発行

   2.「日経エコロジー」4月号 
     「ふれあい自然歩道」と「成城コルティ」
      エコで沿線価値を高める小田急電鉄 

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┃ トピック1 
┃   ファスト風土論の次は? LOHAS視点で考える地域開発
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 最近私は色々なことに頭を悩ませています。
 主な悩みは以下の10項目で、それぞれ大きいテーマなので、
 私が考えてもどうなるものでもない、と思いつつも、
 「社会を変えるのは私たち一人ひとり」がモットーなので、
 こうしう社会の問題も自分のこととして考えることにしました。

  1.人口の減少 :  2050年には1億60万人(△2600万人)
  2.国際競争力の低下 : 日本は7位
  3.女性登用の低さ : 世界でも最低レベル
  4.格差社会(非正規型雇用者の増大) : 
     正社員531万円 VS 派遣226万円、フリーター167万円
  5.長時間労働 : 日本人が最長
  6.知識偏重の教育 : 思いやりやビジョンの欠如
  7.消費偏重 : 消費人間の再生産 
  8.画一化されたまちづくり : 郊外都市のSCと駅前シャッター街
  9.一次産業の衰退 : 食糧自給率も木材自給率も20%程度
  10.温暖化 : ポイントオブノーリターンまであと10年 
     CO2削減指標で日本は世界26位(1位はスウェーデン)

 これらの問題は、それぞれに関連しあい、
 現在の“消費偏重、ワークライフ・アンバランスで、
 CO2大量排出の社会”を形成している問題だと思います。

 4月26日に発刊予定の『ロハスの教科書―持続可能な社会をめざす
 新しい生き方』(共著、明治図書)では
 これらの問題のいつくかについて掘り下げて考えています。
 小中学校の先生向けに書き下ろしましたが
 この本についてはまた後日詳しくご紹介させていただきます。

 そして、私が8の目のテーマについて大いに関心をもってしまった
 きっかけになったのは、三浦展さんの『下流同盟』という本でした。
 ”画一化されたまちづくり=郊外のSCと駅前シャッター街”

 三浦さんは、一昨年のベストセラー『下流社会』をお読みになった
 方も多いと思いますが、実は2004年に『ファスト風土化する日本』という
 本を出されています。ファーストフードの転用で”ファスト風土”です。
  
 アメリカでウオルマートに代表されるような大型のショッピングセンターが
 郊外にでき、近隣にファストフードショップや全国チェーンの大型店が
 どんどんできて突然大量消費社会が出現する。
 元々街にあった固有の商店街、コミュニティが崩壊していく。
 同じ構図が日本でも起きていると、指摘しています。

 特にウオルマートが進出すると、その地域の最低賃金がさらに下がり
 下流層が生まれ、階層化が進む。
 ファスト風土 → 階層化
 この構図でもアメリカと日本は同盟関係にあると。

 日本も地方は今や全国一律の「ファスト風土」的大衆消費社会で、
 このファスト風土化が、昔からのコミュニティや街並みを崩壊させ
 人々の生活、家族のあり方、人間関係までも変質させてしまった
 という分析&警鐘です。
 
  【下流同盟 (朝日新書) 三浦展】
   ⇒ http://amazon.co.jp/o/ASIN/4022731192/owadajunkocom-22/ref=nosim

 じゃあどうすればいいの?という問いへの回答も同書にありますが
 多いに感化された私は、まずは身近なショッピングセンター
 小田急電鉄の「成城コルティ」を取材してきました。
 記事は今月号の「日経エコロジー」に掲載されています。

 そして、LOHAS発祥の地、ボールダーの地域開発もその答えの一つです。
 4月に再度訪問する予定です。
 また、今回は米国4都市のショッピングセンターをぐるぐる回り、
 SCの未来像を考えてきます。


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┃ トピック2 LOHAS11(第11回LOHAS会議のお知らせ)5/14~5/16
┃   ツアー詳細決定。皆で行きませんか!!     
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 早いもので、今年も5月14~16日にLOHAS11が開かれます。
 開催地はLAから車で約1時間、マリナデルレイです。

 昨年の第10回は、ポール・レイ博士の「オーセンティシティ(本物・
 信憑性」や、「メガトレンド2010」の著者パトリシア・アバディーン女史
 そして、AOL創業者スティーブ・ケイス氏のLOHASビジネス参入宣言
 スピーチなどが話題でした。
 
 去年の模様は↓
 http://www.owadajunko.com/archives/2006/05/lohas10lohas.html 
 LOHAS10映像レポート http://www.lohas.com/forum/video.html

 さて、今年は・・・・
 基調講演に続いて、分科会形式で行われますので、
 細分化された具体的なテーマについて、最新の事例や手法を
 知ることができそうです。
 詳しい情報が入りましたら、また後日お知らせいたします。
 
 そして、今年もロハスワールド主催のツアーがあります。
 『いきいきロハスライフ』著者のイデトシカズさんと、私も同行。
 会議や視察などご一緒して大いに語りあいませんか!?
 
 ツアー(5/14出発、5/19帰国)の詳細は↓
 http://www.lohas-world.com/lohas11/index.html


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┃ お知らせ 有料メルマガ発行します
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◆メルマガ「LOHASビジネスレポート
  大和田順子のLOHASビジネス実践講座」(有料)発行します
 
 こまれで、無料のメルマガを月に2~3回発行してきましたが
 これとは別に、もっとビジネスにフォーカスしたレポートを
 発行することにしました。
 
 内容は、ずばりLOHASビジネスの始め方と活性化のポイントを
 国内外の事例の分析を通じてお伝えするというものです。
 月に2回で300円。4月2日から配信です。
 (現在の登録画面では毎週で500円と表示されていますが、
  月に2回になります)

 最初の一ヶ月は無料です。ぜひお試しに登録ください!
 → http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/56/P0005698.html

◆「日経エコロジー」4月号 マーケットチャレンジ連載6回

 「ふれあい自然歩道」と「成城コルティ」
  エコで沿線価値を高める小田急電鉄 

 昔東急グループで仕事をしていましたが、電鉄会社というのは
 沿線地域に価値を作り出し、魅力ある街づくりを行うのが本業です。
 その価値とは、各種施設だけではありません。沿線の里山や自然を
 価値の資源として活用することもできるのです。

 今回の小田急電鉄は、沿線住民としても、環境というファクターで
 いかに沿線の価値を上げようと取り組んでいるのかお話をうかがって
 きました。

 「ふれあい自然歩道」は、沿線の自然や文化を発掘し、すでに50ルートを
 紹介されていまものです。里山や季節の自然を楽しめるようなコースです。
 地域の魅力を散歩道として紹介する、この優しい取組に好感を持ちました。

 また、成城コルティは昨年9月に開業した駅ビルSCです。
 開発段階から近隣住民の参加で検討し、その意見をテナント選定や
 景観への配慮、車での来店を極力抑える、環境配慮など、
 街のシンボルとして地域住民に愛される商業施設作りを目指したそうです。
 オープン半年ですが、売上も計画を10%上回り好調に推移しています。

 複々線化によるバリアフリー化と、時間の短縮により利便性も増し
 乗降客が増えたそうです。最寄り駅の豪徳寺も、エスカレーターや
 エレベーターが付きましたし、新宿までの時間も短縮し、何にろ途中で
 通過待ち合わせがなくなったことがストレス軽減で便利を実感しています。


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┃ 編集後記
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 ここ一週間は真冬に逆戻りですね。
 花粉症と風邪でマスクの方も沢山お見かけします。

 また、3月も後半、年度末で何かとお忙しい方も多いと思いますが、
 お身体にお気をつけくださいね。
 
 私は会社を辞めてもうすぐ一年になります。
 皆様のおかげで、出会いと実りの多い一年を送ることができました。
 東急総合研究所時代から、ボディショップ、イースクエアと
 15年前ぶり、10年ぶり、5年ぶりの再会も多く、ついに過去が
 全てつながった~っ!という感じです。
 本当にありがとうございました。

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  発行・編集:大和田順子
  URL: http://www.owadajunko.com
  E-MAIL: j-frog@s2.ocv.ne.jp
 
  ●メールアドレスの変更・配信停止はこちらからできます。
  → http://www.mag2.com/m/0000172361.html
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  Copyright 2007 Owada Junko All Rights Reserved. 

Writing: owadajunko

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