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2008年03月30日
大阪の新名所 梅田の真ん中に「新・里山」出現!
昨年11月に大阪に行く機会がありましたので、「大阪らしいところに連れて行って欲しい」と知人にお願いいしたところ、通天閣界隈に案内してくださいました。大阪らしい、おもいっきり派手な看板にネオンがともり、通りにはクシカツ屋さんが軒を連ねて大いに賑わっていました。碁や将棋の会所もあって、まるで異国に来たような楽しさでした。
そして、その後、仙台での講演会でご一緒した積水ハウスの環境部長乾さんから、大阪梅田の本社に里山を作りました、お米や野菜を作って、色々な鳥や蝶が来ています。とお聞きして、ぜひ行きたいと思っていました。だって、梅田といえば、大阪のまちの真ん中。ビルしかないと思っていましたから。3月中旬に大阪で講演がありましたので、念願の里山訪問が実現したというわけです。
大阪在住の方でもまだまだ知らない人がいるようですが、大阪の新名所といえば、今やこの「新・里山」はそのひとつでしょう。「梅田スカイビル」という、ツインタワーを一番上のフロアーがつながっている目立つビルの足もとに、田んぼや畑のある里山が出現したのです。外国人観光客が写真を撮っていましたよ。日本の原風景ですから。里山は。外国人観光客の観光名所になる日も近い!?

8,000㎡の里山 (写真:積水ハウス)
CSR室長の楠さん、この新・里山プロジェクトのリーダーでハートフル生活研究所の畑さんと、プロジェクトメンバーで環境部の佐々木さんに案内していただきました。畑さんは、研究所のある京都の自宅近くに田畑を借りて、お米や野菜をお子さんと一緒に育て、自給自足しているほどの本格派です。
ビルの北側に広がる8,000㎡の公開空地で、以前はフラワーガーデンになっていたものを、2006年7月に8,000万円をかけて里山化しました。
そこには、3枚の棚田、お茶の木に囲まれた畑、蝶が来るエリア、竹や雑木林、水辺もあります。これが大阪のど真ん中ですか!? びっくりです。
今ではすっかりオフィスで働く人たちには憩いの場として愛され、暖かい晴れた日にはお昼休みなど、お弁当を持ってくる人も大勢いるそうで。
◆ 夏はカエルの合唱。冬は渡り鳥が飛来
もちろん、農薬や化学肥料は使いません。土は京都の休耕田から譲りうけたものだそうで
元々、土が豊かだったのかもしれません。春になると、ナズナやフキノトウ、つくしも出てくるといいます。落ち葉を堆肥にし、雑草も抜いたものを緑肥として土にすきこんで活用しています。
落ち葉や枯れ枝を堆肥に
畑のまわりにはお茶の木が植わっていますが、今年は新芽を焙じてほうじ茶を作る計画もあるそうで。
畑には、お茶、ブロッコリー、たまねぎ・・・
また、竹のエリアもありますが、あと何年かすると竹の子も出てくるかもしれないと。そして、竹は定期的に伐採をして柵などに使うといいます。畑さん曰く「里山は昔のホームセンター。柵や竹竿、薪など何でも揃っていますよ!」
田んぼもありますので、夏の夜はカエルの合唱が、秋はエンマコウロギやカンタンなど虫の合唱を聞くことができるそうです。
ちょうど、水を抜いている田んぼには、すずめのてっぽうが自生していました。あぜにはナズナや仏の座が、小さな花をつけています。
すずめのてっぽう
あぜに咲いていた日本たんぽぽ
最近、この雑草というか野草のことが、なんだか気になって仕方ありません。
多分昨年の3月中旬、千葉の「くりもと地球村」で見た野草の花畑の光景が忘れられないからかもしれません。くりもとの佐藤さんが、「野草力の酵素や微生物が野菜力につながる。それを、従来の農薬や化学肥料を使う“化学農産”に対し“緑化農産”という。」と話してくれたことを思い出しました。
※ くりもと地球村
http://www.owadajunko.com/archives/2007/05/post_55.html
◆ オフィスに働く人たち200人以上がボランティア活動に参加
さて、このビルには積水ハウスさんをはじめ、製薬会社の本社などもあり、約8,000人の人が働いているそうなのですが、その人たちが参加する「新梅田シティ里山くらぶ」という活動があります。200人以上がボランティアに登録し、月に一回、野菜を植えたり、収穫したりと活動しています。これまで、農的活動に参加したこともなかった都会で働くオフィスワーカーの方たちが、わざわざ郊外に行かずとも、その気になれば毎日でも自然に触れる場ができたというわけです。
社員の家族も参加 (写真:積水ハウス)
以前は、虫が怖かったという女性も今では、全然平気になった。鳥の声が聞こえるようになったと言います。
五感を開いていなければ、鳥がさえずっていても鳥の声は入ってきませんし、野草が可憐な花をつけていても目にも入りませんからね。
◆ 地元の小学生がお米づくりに参加
そして、地元の小学生もおコメ作りにやってきます。1粒の種籾(たねもみ)に始まり、田植え、除草、稲刈り、稲架け(はさかけ)、脱穀(だっこく)籾摺り(もみすり)という一連の作業をすべて機械を使わず昔ながらの方法で行ったというのです。真夏の除草作業も生徒自身が鎌を使って、2回行ったというから本格的です。やはり農的体験も、オーセンティック(本格・本物)がポイントですね。
畑さん曰く「メディアに取り上げられたり、他社の人から褒められるのも嬉しいですが、何より嬉しいのは、色々な鳥や蝶や虫が来てくれること。それは、生き物が合格点をくれたということですから。」という言葉が印象的でした。このようなシンボルプロジェクトには畑さんのようなシンボル社員の存在が欠かせません。
ぜひ大阪に行く機会があったら、お出かけになってみてください。入場料もいりません。365日、いつでも誰でもご覧になれます。 (2008年3月26日訪問)
投稿者 owadajunko : 16:26
2008年03月17日
『ロハスビジネス』(4/3)出版記念講演会ご招待
すでにメルマガなどでもご案内していますが、『ロハスビジネス』の出版を記念して、講演会を開催いたします。
ゲストスピーカーには、フロンティア型としてご紹介した「大地を守る会」の代表藤田和芳様他にご登壇いただきます!
アメリカでLOHASのムーブメントを始めたのは、ベビーブーマー世代の人達でした。オーガニック農産物を広めようと数十年前から活動をしてきた方達です。10余年前にLOHASというコンセプトを作り、食生活のみならず、衣食住学遊からまちづくりにまでサステナブルな社会を創る新しい価値観として発展させたのでした。毎年ビジネス会議を開き、そのコンセプトは全米に広がり、そして日本、オセアニア、アジアへと広がっていきました。
そして今回の講演会にお招きしたお二人のスピーカーも団塊世代。米国でLOHASの源流を作った人たちと同世代です。自然環境に調和した、生命を大切にする社会の実現を目指し、生産者と消費者をつなぎ、無農薬の農業や安全な食品を広めてきた「大地を守る会」会長、藤田和芳様。
そして米国のアパラチアン・トレイルという自然保護の仕組みを「信越トレイル」に活用し、森・文化・歴史に触れるトレイルと、それを支えるボランティアの仕組みを作り上げた加藤芳則様です。いずれも自然を尊重し、かかわる人の共感がベースになって仕組みができあがっています。
講演会では、こうしたフロンティアの皆様に学び、LOHASのコンセプトを活かした社会性と収益性を両立させるビジネス、そして地域活性化の手法と可能性についてご一緒に考えてたいと思います。
つきましては、すでに『ロハスビジネス』をお読みいただきました方を、この講演会にご招待させていただきます。
一緒に、藤田さん、加藤さんらのお話を聞き、共に活動していきませんか!
日時) 2008年4月3日(木)10:00~12:30
場所) 大和証券本店ビル 大和コンファレンスホール
会場地図
主催:LBA(ロハスビジネスアライアンス)
後援)朝日新書編集部、有限責任中間法人環境ビジネスウイメン
特別協賛)大和証券グループ
協賛)エイワット、オクタ、サンクゼール、生活の木、阪急キッチンエールほか
内容)
10:10~ キーノートスピーチ
「ロハスビジネスで創る持続可能な社会」 大和田順子
10:40~ ロハスビジネス経営者スピーチ
「食の安全と社会起業」 藤田和芳 (大地を守る会 代表)
11:35~12:30 対談「地域もロハスで元気になる」
水津陽子×加藤則芳 (作家・バックパッカー)
講師)
【著者/LOHASプロデューサー 大和田順子】
LBA(ロハス・ビジネス・アライアンス)共同代表
東急総研、イースクエアなどを経て2006独立。日本にはじめてロハスを紹介。著書に「日本をロハスにする30の方法」(共著講談社)他
【ゲストスピーカー 藤田和芳氏 (大地を守る会 代表) 】
1975年に発足した市民団体「大地を守る会」の活動から始まった宅配「大地宅配」は、今では約2,500の生産者と提携し、84000世帯の会員に野菜や食品を届ける。
【対談スピーカー 加藤則芳氏 作家・バックパッカー】
自然保護の父ジョン・ミューアを研究。95年、ジョン・ミューア・トレイル340キロを、05年世界最長のアパラチアン・トレイル3500キロを踏破。「信越トレイル」80キロの実現に尽力。
【著者/地域再生コンサルタント 水津陽子】
合同会社フォーティR&C 代表/LBA理事。
石油会社・税務会計事務所等を経て1998年経営コンサルタント・行政書士として独立。起業支援や地域活性化に取り組む。
朝日新聞社 (2008/02/13)
※書評、感想など
http://www.owadajunko.com/archives/2008/03/post_72.html
この講演会に『ロハスビジネス』をお読みいただいた方をご招待させていただきます。
参加を希望される方は、アマゾンで買いました、書店で買いましたなど明記の上、お名前と併せて info@owadajunko.com までお申し込みください。
締切は3月25日(火)です。
投稿者 owadajunko : 08:59
2008年03月16日
途上国の宝をビジネスを通じて形に 「マザーハウス」山口絵里子さん
山口絵里子さんの話を最初に私がお聞きしたのは2006年のことでした。20代半ばの女性が、アジアで最も貧しい国、バングラディッシュに住み、特産品であるジュートからバッグを製造するという、質の高いものを作り日本で販売することで、現地に仕事と収入をもたらす道を作ろうという、驚異的なチャレンジの物語でした。そんな困難なことを、情熱と驚異的な集中力とで成し遂げてしまった彼女の物語は、すでに多くの人の感動を呼んでいます。
最近は講演やテレビ、雑誌などでも頻繁に取り上げられる山口さんですが、改めてその物語をご紹介いたします。
※詳しくは『ロハスビジネス』P136をごらんください。起業型のお1人として紹介しています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022731974/owadajunko-22/ref=nosim/
◆アジアで最も貧しい国、バングラディッシュ
バングラディッシュの特産物であるジュートという植物を素材にしたバッグを販売する「マザーハウス」。山口絵里子さんという26歳の女性が2006年に始めたばかりの会社の主力商品です。すでに、そのバッグは百貨店や専門店でも販売されています。
山口さんは大学4年の春、インターンとして国際機関でインターンをしました。いつか国際機関で開発援助に携わる仕事をしたいという憧れを抱いてのワシントン生活でした。しかし、支援先の途上国の現状を尋ねても、スタッフは誰一人として行ったことがない、知らないという。現場を知らずして、問題を解決することはできないはず、と思った山口さんは、ワシントンから日本へ戻ると、すぐに、アジアで最貧国と言われるバングラデシュに行きました。空港に着くなり、いままで体験したことのない異様な臭いが鼻をつき、空港をでると、物乞いの群衆に取り囲まれます。初めての強烈な体験でした。
そして、大学を卒業してすぐに、山口さんはバングラデシュの大学院に進学することを決意。大学に通いながら、昼間は日本の商社で仕事をするという生活が始まりました。
◆ジュートバッグとの出会い
バングラデシュでの日々で感じたことは、援助や寄付が必ずしも求める人々の手に届いていないということ。しだいに、「もっと健全で、見える形で、持続的な新しい協力の仕方があれば」という思いが強くなっていきます。
そんなある日、山口さんはダッカの街で一つのバッグと出会います。お店の奥のショーケースに入っていたバッグの独特な風合いに強く惹かれました。素材はジュートでした。
調べてみると、ジュートは通常の植物の5〜6倍の二酸化炭素を光合成の過程で吸収し、廃棄時には有毒なガスを一切出さず、粉砕すれば肥料としても使用できる、環境負荷の少ない素材で、バングラディッシュは世界一のジュート生産国でした。
このジュートを使って、おしゃれで質の高いバッグを作ろう!とひらめいたのです。
◆フェアトレードの精神を形に
バッグの素材となるジュートやバッグを作ってくれる工場を探しました。実際に日本人が満足するクオリティのものを作るのはとても大変だったといいます。何度も何度も作り直しをしなければならず、また毎日にようにトラブルが起き、やっと160個のバッグが完成しました。
大学院を卒業し、帰国後すぐに会社を作り、販売先を開拓し、160個のバッグは完売。
06年12月には新たな女性起業家の誕生を支援する「フジサンケイ女性起業家支援プロジェクト2006」(産経新聞社、フジサンケイビジネスアイ、サンケイリビング新聞社主催、大和証券グループ共催)で1,161人の応募者から最優秀賞に選ばれました。
そして、07年は、バッグの専門家の協力も得て、質・デザイン共に進化したジュートバッグを作り上げました。また、念願の直営店も08年8月21日に、台東区入谷にオープンしました。
フェアトレードという言葉をご存知でしょうか。途上国の貧困状態にある人々に寄付ではなく、収入が得られる機会を提供しようというものです。衣料品やコーヒーなど、途上国で作られるものの多くは、作物の生産者や加工をしている人に正当な対価が支払われず、フェア(公正)ではない取引がまだまだ多いのが現状です。欧米のカジュアルウエアやシューズメーカーなど、途上国の労働者を不当に安い賃金で働かせている、人権を侵害していると、人権保護団体などから訴えられ、不買運動が起きたりもしました。
「マザーハウス」の取り組みの精神はまさにフェアトレード。途上国の特徴ある原料と労働力とで製品をつくり、先進国で販売する仕組みを、短期間で作り上げました。自立支援の教育機関の設立に協力するなど、社会活動(ソーシャルアクション)にも取り組んでいます。山口さんのチャレンジはまだ始まったばかりです。
彼女のようなスーパーウーマンは稀有だと思います。話を聞けば聞くほど、彼女は特別だと思ってしまいます。でも、私たちでも自分のフィールドで、自分が心痛める社会の問題を改善する取り組みを行うことは可能です。社会の問題は山積しています。ささやかかもしれませんが、その人が出会った問題に、その人なりにかかわることはできます。そうした市民の小さな取組の積み重ねが、より良い社会の実現につながっていく、と私は信じています。
◆マザーハウス
http://www.mother-house.jp/home.php
投稿者 owadajunko : 05:57
2008年03月14日
地球と呼吸する快適ライフスタイル誌 『カイラス』 3/16創刊!
3月16日に、新しいライフスタイル雑誌が創刊されます。
その名も『カイラス』。チベットの山の名前だそうです。

同誌の媒体資料によれば
「ラグジュアリニーにエコを!!「地球と呼吸する」快適ライフスタイル誌創刊
環境・経済・旅・ファッション・カルチャー……そのすべてに、地球と気持ちよく共生していくための提案を織り込み、読者に発信していきます。
創刊号は、ラグジュアリー・エコリゾート 「アマンリゾーツ」を総力特集。最新のアマンはブータン。めったにメディアには露出しない会長A・ゼッカ氏の貴重なインタビューも掲載!
その他、金満大国ロシアレポート。 レオナルド・ディカプリオ、安藤忠雄のインタビューなども。 」
ということで、かなりスタイリッシュでハイクオリティの雑誌に仕上がりました。
広島に本社がある、アーバンコーポレーションという不動産会社の企業文化誌として出版されましたが、都市の未来、都市と自然など、これからの開発会社にとって、欠かせないテーマを多角的に掘り下げていくそうです。
カルチュアルクリエイティブ層を意識した男性誌ということですが、実は「ソトコト」も男性誌ですが、実際の読者は男女半々だそうですから、『カイラス』も女性でも十分楽しめるのではないかと思います。
◆『カイラス』出版記念パーティ
昨日14日、和田倉噴水公園レストランにて、出版記念パーティが開かれました。
第一部は、松岡正剛さん、安藤忠雄さん、茂木健一郎さんと、日本を代表する文化人三人による豪華鼎談。レポートは後日また掲載いたしますが、久々に知的興奮・感動の90分でした。
パーティには、CWニコルさんや浜野安宏さんなどをはじめ、クリエイター、ジャーナリスト、雑誌業界のおしゃれな人たちで賑わいました。
乾杯の発声はCWニコルさん
写真左から、重永社長(生活の木)、小西編集長、山本社長(オクタ)と
小西編集長の原点 ブータンで出会った仏頭
私も一番後ろの6ページの特集「Ecology × Economy 環境先進型企業が市場を動かす」を書かせていただきました。
環境ライフスタイル系の、エコビジネスというか、ロハスビジネスについて企画から取材・執筆まで担当しました。
国内企業8社の紹介のほか、カーボンオフセット、そしてアメリカのロハス御用達ヘアケアブランド「アヴェダ」のドミニク・コンセイユ社長のインタビューも載っています。
出版部があるのは麹町ということで、麹町にまつわる記事や、麹町にある女子高「女子学院」出身の吉行和子さんのコラムも。
ちなみに、私も吉行和子さんの後輩ということで、今回書かせていただきました!?
大きな書店には置かれるようですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
投稿者 owadajunko : 20:09
2008年03月11日
長野発。ファッションデザイナー岡正子さんの「Re×Coプロジェクト」
先日、大手町にあるパソナ本社ビルB2の「パソナO2」という場所で、ECOMACO(エコマコ)のデザイナー岡正子さんのトーク&ファッションショーが開かれました。「パソナO2」は、室内で野菜を育てている場所です。
→パソナO2 http://www.pasonagroup.co.jp/pasona_o2/about/index.html
→ECOMACO http://www.ecomaco.com/
室内で田植えを待つ米の苗
岡正子さんと知り合ったのは昨年4月のこと。長野県に講演でうかがったのですが、その1週間前にメールをいただいたことがきっかけでした。WEBサイトを拝見して、トウモロコシからできている服、しかも美しい! ぜひ岡さんにお会いしてお話をうかがいたい、と思ったのです。
それで講演を聞きにきていただき、終了後岡さんのお店とアトリアにうかがわせていただきました。すっかり意気投合し、以来、6月には岡さんの案内で長野県飯縄高原にある「サンクゼール」の久世さん、そして小布施堂の市村さんを訪ねたのです。これが『ロハスビジネス』取材の始まりでした。
岡さんは昨年から「Re×Coプロジェクト」を構想され、今回のファッションショーでは、そのプロジェクトから生まれた美しい服の数々を披露してくれました。
→ http://www.oka-masako.com/reco/
地元長野「サンクゼール」ワイナリーの葡萄の搾りかすで染色
◆トウモロコシ由来の繊維と出会って
ECOMACOの原点は94年に遡ります。岡さんが清掃工場見学でゴミが燃えているところを見たことがその始まりでした。その中には服もあって、自分が作っているものもこうしてゴミになって燃やされてしまうんだと、ショックをうけたそうです。
そこで、清掃工場で卒業作品展を行うことを提案。生徒には当初すごく反対されたのですが、話し合いの末実施することに。地元で大きな話題となりました。
96年に現在のECOMACOブランドの中心的素材、トウモロコシ由来の繊維「ポリ乳酸」の記事を繊研新聞で見て、「あっ、これだ!」と。その繊維を取り寄せ、洋服用の糸にできないか、生地にできないか、植物で染色できないかと、全国各地の職人さんを訪ねあるき、開発にとりくみました。トウモロコシというのは石油に頼らない原料であり、植物から作るので循環型でサステナブル。使用後は生分解するので土にも還る。
(詳しくは『ロハスビジネス』P97をご覧ください)
その後、美しいファッションにできあがった服は、98年に長野オリンピックでお披露目。2003年にはNYで、2006年には「愛地球博」でもファッションショーが開かれました。
その岡さんが今年立ち上げたのが「Re-coプロジェクト」です。
食品メーカーなどで不要となった原料や、最初の用途を終えたものを染色や服の素材に使おうというもので、ワインを作った葡萄の搾りかすや、結婚式で花嫁が着る白無垢などが、染料や小物、服の素材として再び命をふきこまれ、蘇っていました。
投稿者 owadajunko : 08:52
2008年03月05日
書評、読者メッセージなど続々お寄せいただいています
『ロハスビジネス』を出版して半月。
書評が掲載されたり、読者の方からのメッセージが届くなど、反響をいただいております。
感謝を込めて、ご紹介させていただきます。
◆「日経MJ」に続き書評でも続々ご紹介いただいています。 以下は各紙からの抜粋です。
【2/20 日経MJ】
ロハス的な発想で成功した事例が次々と登場。分野も、企業規模もさまざま。ロハスというトレンドの広がりが実感できる。地方再生への応用では、昔ながらの生活や景観、自然が多く残る地方は、ロハス消費者には魅力の宝庫。うまく生かせば人が集まり、地域は活性化する。著者も指摘しているが、ただ環境にいい、健康にいい、では成功しない。ロハスビジネスにはデザインや独自性などが不可欠。現実的な注意点も指摘しており役に立つ。
【3/1 フジサンケイビジネスアイ】
「今年はロハスビジネス元年」と位置づけるマーケティング・地域再生の専門家がロハスを取り巻くビジネスの実情のすべてを平易に解説したのが本書だ。
ロハスビジネスの先進企業の事例を4つのタイプに分類して分析。地域再生にも有効という。
実践編ではロハスビジネスに取り組みたいと考えている起業家に基本的な考え方を指南している。
【3/3 日経グローカル】
本書は、地域おこしにロハスの視点を付け加えようと提案する。「地産地消」「地域資源の活用」「グリーンツーリズム」「地域ブランド」など、最近注目を集めている地域活性化のキーワードにはロハスなものが多い。持続可能なまちづくりの秘密に迫った。
【環境goo】
ロハスというコンセプトはビジネスや地域活性化に活かすことができ、そうした事業を通じて“人と地域と地球が元気な社会”を実現する可能性がわかる一冊です。
http://eco.goo.ne.jp/education/books/
◆読者の皆様からのメッセージです。
事例の一つとして紹介している「イーココロ!」に寄せられたK.T.さんからのメッセージ
書籍「ロハスビジネス」を読んで、このサイト(イーココロ!」を知りました。まずは、会員登録し、できることから始めようと思います。
大きなことはできませんが、小さなことを継続すれば大きな力になるはずです。
「ロハスビジネス」を読み、子供が本来の”子供”の感情と肉体を自然に享受できる環境を早く作れたらと思います。
兵庫県在住 農業機関に勤務のYさん
先日,『ロハスビジネス』を購入させていただき,興味深い内容に一気に読ませていただきました.(中略)私は農村の持つ文化に危惧を抱いております.確かに安全・安心な農産物を提供することでロハス層に受け入れていただいていると思います. しかし,大半の消費者は安価な外国産の農産物を購入しているのも現実です. 国際化の流れで関税が撤廃した後の農村が持続し,さらに日本の食糧をまかなえるよう各農村がビジネスとして上手くいくようになればと本書を通して考えらされました. 考え,実行した成功モデルは多くあるのでそれぞれの地域性にあったビジネスモデルを構築できればと思います.
ロハスを通して,農業を知らない子供たち,さらにはその親世代に日本農業を訴えたいと思いました. ビジネスとして成立しているという点で非常に参考になりました. 新しい事例があればまた勉強させていただきたいと思います.どうもありがとうございました。
東京都在住 馬場真一(37)さん
「ロハス」という概念がとても素晴らしいもので、そのムーブメントにより、現代社会の文化創造や質向上(モノ、心の在り方など)につながるイメージがとても湧いて来ました。実際に既にロハスビジネスとして機能させることが出来ている企業や地域再生のケースなどを知り、内心ウズウズ、ワクワク状態になっています。これまでの自分自身の漠然とした考えが「ロハスビジネス」によって整理され、具体的なミッションを描くための一歩を踏み出すことが出来たと思います。この流れや気づきを大切にして徹底的に勉強し、少しでも早く、社会起業家としてデビューしていきたいです。
東京都在住 IT関連会社員 H.Mさん
私は、現在東京でIT系人材企業で働いていますが、近々出身地の福岡へUターン転職を考えています。
その際、ロハス要素を取り入れた地域活性ビジネスを実践している企業を探そうと思っています。アイデアはほぼ固まってきていますが、私には人脈やプロデュース経験などがないため起業することは難しいと考えています。
それで、ロハスに理解があり、実践しようとしている企業に入ろうと考えているのです。
そんな私にとって『ロハスビジネス』は、非常に興味深く、参考になることばかりで、こんなよい本を1000円しない値段で手に入れてよいのかと思いました。
◆そして、アマゾンでもマーケティング関連部門で1位にランキングされています。(3/5)

投稿者 owadajunko : 09:48
