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2006年05月28日

「レスター・ブラウンさんと共に2025年を考える」に参加 (5/26) 

-サステナブルな社会の創造に向けて300人が共に考えました-

画期的な講演会が5月26日に開かれました。タイトルは「レスター・ブラウンと共に2025年を考える会」。
主催は五井平和財団。共催はNPOフューチャー500と、イースクエア。
東京FMの300人収容の会場は、20代から60代まで、男女半々位の参加者で満席でした。

プログラムは、主催者挨拶に次いでレスターさんのスピーチ、次いでイースクエアの社長
ピーター・ピーダーセン氏による質問コーナー、メインイベントは参加者300人全員参加のワークショップ、
そしてその結果をレスターさんがコメントするという構成でした。

<2025年の世界>

20世紀の後半は「膨張の半世紀」で、世界経済の総生産は7倍、水の使用量は3倍、
漁獲量は5倍、二酸化炭素の排出量は4倍意向、二酸化炭素濃度も平均気温も上がったといいます。
これら世界の需要の膨張が、地球の自然システムの持続可能性への脅威となっているのです。
(「フード・セキュリティ」より)

 ・ 水不足:アメリカ、インド、中国で地下水位が加速度的に低下している。
 ・ 土壌の浸食:13㎝の表土が流出すると文明は維持できなくなる。
 ・ 気候変動:現状のまま推移すれば今世紀中に1.4~5.8℃の幅で上昇。
 →食糧危機が起きる。人口が増え、消費が増え、水不足や気候変動で食糧不足と食糧価格の高騰
   が近い将来起きる。

2025年、世界はどんな状況になっているのでしょうか?
人口は79億人(2000年60億人+19億人)、CO2排出量は2020年で20億トン(2000年15億トンの33%増)。
エネルギーでは、2017年にカリフォルニア州の再生可能エネルギーが全電力の20%、
2025年にはドイツやベルギーが原発を廃止していると予測されています。
 
<解決策 プランB>

これらの深刻な問題に対する解決策、それがレスターさんが提唱している「プランB」です。
使い捨ての経済に代わって、再生エネルギーや再利用の経済・システムを構築すること、
それが解決の方法です。

最近の石油価格の高騰は警鐘だといいます。1バレル60ドル以上になると穀物は車の燃料に
回ってしまうのだそうです。車の燃料?実は、この1年半で穀物からエタノールを作る工場は
アメリカで100カ所以上つくられているそうで、今や多くの穀物が人の食糧ではなく、
車を走らせる燃料となってしまっているのです。

「作物の収量を減らすような高温を回避することは、すみやかに気候を安定化させることに他ならない。
 “プランB”では、その為に2015年までに炭素の排出量を「半減」することを提案している。
 これは、最近の複数の研究が示しているように、実行可能なことである。
 温暖化によって世界規模で作物収量が減少すれば、石油や石炭から天然ガスや風力発電や水素への
 エネルギー源のシフトが一気に求められるであろう。わかり易い例で、白熱灯から小型蛍光灯に
 世界規模でシフトするならば、数百の石炭火力発電所が不要になる。
 飲料業界が詰替のできないアルミ缶からビンへと容器シフトをすれば、エネルギー使用量は
 最大で90%まで削減できる。

 アメリカのドライバーが従来の内燃エンジンから、トヨタのプリウスやホンダのインサイトといった
 ハイブリッドエンジンへシフトすれば、ガソリンの使用量は半減する。
 つまるところ、炭素排出量の半減は技術面での障害があるわけではなく、むしろ政治の意思として
 これを実現させる、リーダーシップが欠けているのである。
 人口の安定化も水利用効率の改善も気候の安定化も、その実現の早さが問題になる。
 炭素型経済から水素型経済へのシフトを速やかに実現する鍵は、化石燃料の価格に気候変動が
 もたらすコストを内在化させることである。そのコストは温暖化がもたらす作物の減収、
 暴風雨の破壊力の増大、海面上昇などである。いまの市場には、そうした社会的コストと生態的コストが
 反映されていない。いま必要なのは生態学的真実を示す市場である。」(「プランB」より)

<全員参加のワークショップ>

ワークショップは、全員参加でした。配られた2枚のポストイットに、ビジョンと行動を記入し
壇上につくられた大きなロードマップにスタッフが貼っていきます。
ビジョンは、「持続可能な世界を実現するために、政治・経済・ビジネス・教育・文化・科学など、
私たちを取り巻く社会の各分野で、起きなければならない変化、またこうあってほしいことなど、
希望や展望」を記入。
行動は、「ライフスタイル・仕事・家庭・学習・研究・地域活動・ボランティアなど、日常生活や
社会活動の中で、自分ができること、やりたいこと」を記入します。

2010年位のところのビジョンや行動を各人が多かったのですが、
ビジョンでは、2010年に「江戸文化の現代版」、2015年「人と人とのつながり」、
2020年「ガソリンで走る車廃止」、「人と生物の共存」、
2025年「再生可能エネルギー100%」、「足を知る世界」など。

行動では、2010年「政治家を変える」「シンプル&クオリティライフ」、
2015年「新しい農業を行う」、
2020年「環境を考えることが常識に」、2025年「サステナブルな街ができる」などが
キーワードとしてまとめられました。

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なお、全員、ポストイットをスタッフに手渡した後、壇上に上がってレスターさんと握手をしました。
最後に「皆さんがレスターさんとした握手は、皆さんそれぞれが自ら書いたビジョンや行動を、
レスターさんと約束したコミットメントにしませんか?」とピーターさんからの提案が。
全員拍手での幕となりました。


<参考図書>
「フードセキュリティ」 レスター・ブラウン著
フード・セキュリティー―だれが世界を養うのか

プランB―エコ・エコノミーをめざして
レスター・ブラウン著
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「気候変動 +2℃」 山本良一監修
気候変動 +2℃
地球が温暖化していく様子がシミュレーション画像で見ることができます。
どんどん赤くなっていっています。が、様々な解決策も提示。
カラー写真豊富でとてもわかりやすい一冊です。

投稿者 owadajunko : 15:58

2006年05月23日

本格LOHASビジネスには欠かせない。イースクエア主催のLOHAS研究会(LMI)ご紹介

アメリカの調査機関と提携し、日本で「LOHAS消費者調査」を行っているイースクエア。
社長のピーターさんはMr. LOHASと呼ばれているとか。
LOHAS10でも大活躍でしたが、そのイースクエアが主催する
「LOHAS Marketing Initiative(LMI)」という研究会の第一回が5/18に開催され参加してきました。

参加してみての感想ですが、
参加していなければ今後LOHASを語ることはできなかったかもしれない・・・ 
と思うほどの充実した内容でした。
様々な業界から参加企業を得て、いよいよオーセンティックLOHASの潮流が
ここから生まれるという予感がしました。
 
第一回目はピーターさんによる「マーケットCSRの実践」
そして、電通消費者研究センター 北風祐子さんによる
「話題の“上流”をLOHASで斬る」と題した調査報告がなされました。
この研究会が開催されるまで協力会社である電通と大日本印刷では
それぞれLOHASをテーマとした研究会を行ってきており、2年近くの
リサーチや研究で得られた知見をあますところなく報告していくとのことです。
 
パンフレットによれば、この研究会のミッションは

  「“LOHAS的な価値観”は、21世紀初頭の大潮流=メガトレンドであると、
  私たちは考えます。成熟社会である日本においても、これから多くの
  経済成長を遂げる新興国・発展途上国においても、
  LOHAS的な価値観に基づいて開発された商品やサービスは、
  市場における大きな役割を担うことになるでしょう。
 
  より豊かで快適なライフスタイルを目標としつつも、健康や環境・社会への
  十分な配慮が組み込まれていること。これが、長く持続できるビジネスと 
  社会を実現するために、必要不可蹴るなアプローチであります。

  “LOHAS的な価値観”を実際に、企業のブランディング、コミュニケーション、
  マーケティング、商品やサービス開発にどう落とし込むことができるか。
  また、その実践によって、より多くの生活者の支持をどう獲得するか。
  
  これらの問いに答えることこそ、LMIのミッション(使命)です。
  健全なLOHAS志向を、健全なビジネスの発展に結びつけ、そして結果的に
  よりよい未来の創造に貢献する。
  LMIの立ち上げは、そんな夢に端を発しています。」


惜しくも第一回の研究会に参加できなかった方に朗報です!
この第一回研究会が6月の下旬に再度開催されるそうです。
(日程が決まり次第、メルマガにてもお知らせさせていただきます)

ぜひ会社にお勤めの方は上司や社長に参加を働きかけてみませんか?
経営者の方は、ご参加をいますぐ検討下さい。

詳しい資料は↓をご覧下さい。
 http://www.e-squareinc.com/news/n060331.html

「You can make a difference (世の中を変えるのは私たち一人一人)」
これは私がボディショップ時代、創業者のアニータ・ロディックから聞いた言葉で
以来モットーにしていますが、まずは行動の第一歩を踏み出すことから何事も
始まるのではないでしょうか。
LOHASに取り組むのであれば、きちんとした研究・リサーチ結果に基づき、
行動しませんか。そして、ここには志を同じくした人が集っています。

私もこの研究会を応援しています。
興味をお持ちの方は是非メールを下さい。メルマガやサイトをお読みの方で
ご入会いただいた場合には、私が個別相談(90分)を無料でお受け
させていただくことにいたしました。
事業をどのようにLOHASにしようか、どこから手を付ければいいのか、
この研究会をどう活用すればいいのかなどアドバイスさせていただきます。

メール j-frog@s2.ocv.ne.jp 

投稿者 owadajunko : 22:20

2006年05月21日

庭の薄緑に染まる京町家で、煎茶のお稽古 「京風ロハスな暮らし」第8回 (5/20)

                                  ジャーナリスト 木下明美


ある研究会でご一緒している美術プロデューサーのY子さまからお誘いをいただき、
小川流煎茶 家元直々の師範さんにお習いするようになって、はや5年。

稽古場は、何と京都を代表する町家、京都市指定文化財「杉本家住宅」 。
当家は、仏文学者の杉本秀太郎先生のご自宅なのです。祇園祭には伯牙山のお飾り場として、
毎年、通りに面した部屋や「店の間」に屏風や祭りに使われる 懸装品(けそうひん)が飾られます。

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さて、先日、そのお稽古に参りました。庭の木々が開け放された座敷の畳やお道具を薄緑に染め、
居並ぶお仲間たちが、午後の逆光の中で1カ月ぶりの歓談を交わしている様は、
映画のシーンのようでした。

お仲間は画家、彫刻家、陶芸家、書家、造形作家、そして、その奥様方など、
まさに文人サロンのようで、場違いのような、ガサツな私がひとり加わっておりますが(笑)。
時々、杉本先生も書斎から出て来られて、ご一緒にお茶をいただかれ、
洋間にある年代物のピアノ(桑原武夫先生の遺品)を弾かれることもあって、文人サロンは、
美味しい煎茶と見た目も美しき京和菓子と相まって、ぜいたくなことでございます。

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こういうサロン的なお稽古をやらせていただけるのも、京都ならこそ、ではないでしょうか?
人脈が幾重にも重なり合い、あたふたと駆けつけられる地の利の良さ=よくいわれる「京都は狭い」
という利点の一例でしょう。

おままごとのような小さな茶碗に中にほんの1、2滴入った緑のしずくが喉を通リ過ぎるときの味わいは、
お茶を飲むのではなく、まさに味わうお茶=喫茶なのです。
ちなみに空海、最澄、栄西等の留学僧によってもたらされた茶種は、江戸時代中期、売茶翁を元祖とし、
幕末の文人墨客の間で流派が台頭。
小川流煎茶は今からおよそ二百年前、京都の小川可進(1786~1855)によって始められました。
「名は弘宜、通称可進、後楽と号しました。荻野台州に医を学んで御典医をつとめましたが、
若いころから煎茶への関心が強く、五十歳で医業を廃して煎茶家に転じました。
わが国での喫茶の歴史は古く、煎茶は文人墨客の余技として古くから親しまれてきましたが、
流祖小川可進は茶の真味に基づき『茶は渇を止むるに非ず、喫するなり』と主張し、
もと医者であった持ち味を生かして、衛生的な合理的な独自の煎茶法をあみ出しました」
(小川流煎茶サイトより)

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お茶が特に美味しいことでも有名な小川流煎茶の家元は、「お茶の文化史」を教育テレビ人間大学でも
講義をされ、著書も多数あります。元来不器用な私はなかなかお手前も上達せず、
ご迷惑なメンバーなのですが、それでも月一のお稽古日は外さないようにしっかりとマークをして、
いそいそと杉本家に向かうのです。


投稿者 owadajunko : 09:34

2006年05月19日

LOHASなウイークエンドファッション 「ホールフーズマーケット ライフスタイル」でジーンズを

生活にLOHASを取り入れようと、衣食住学遊から投資まで、色々な商品やサービスを探す毎日ですが、特に悩みが深かったのがファッション分野でした。
ゴールデンウイークには久しぶりに家族で小淵沢・清里方面に一泊二日の旅行に出かけることになったのですが、何を着ようか・・・と

今回の旅行はワンコ2匹を車に乗せて、「小淵沢リゾナーレ」に行ってきました。
ちょうど木々の芽吹き、色々な花が咲き始める頃で春・自然のパワーを十分にいただいてきました。

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清里「清泉寮」前の原っぱ。四つ葉のクローバーが沢山みつかる。

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清里「萌木の村」。散歩に最適。花々も緑も美しい。

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「小淵沢リゾナーレ」ワンコも泊まれる部屋

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プール、サウナ、ハーブオイルの入ったジャグジーなども


それで、何を着ようかという話しですが、LOHAS10会議の後に、ウエストハリウッドの「ホールフーズマーケット」に行き、実はここはホールフーズマーケットの実験店の一つで衣料品を扱う「ライフスタイル」というショップを併設しています。

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伊勢丹BPQCの責任者、松下さんがナビゲーターですから最高です!
松下さんお勧めのジーンズが「Loomstate」 (144.99ドル)
なんでもプレミアムジーンズ「ROGAN」の別ラインで、同社はU2ボーカリストのボノがプロデュースした「EDUN」も展開しているそう。私には「Loomstate」の方がいいんじゃないとということでこれにしました。
新宿伊勢丹B2のBPQCでも入手可能です。
はいて驚いたのは、オーガニックコットンだからでしょうか。すごく柔らかくて、ジーンズ特有の肌への冷たさが全然無いんです。

タグに「これを購入すれば、あなたも健康的な環境、持続可能な社会を促進する取り組みに参加している
ことになる。洗濯して干して。」とあったのもちょっと嬉しい。

次はTシャツです。 「Indigenous Designs社」の95%オーガニックコットン 5%Lycra(伸縮性のある素材)のものがデザイン的に気に入ったのでこれに決めました。(42ドル)
タグには、「Indigenous Designs社が、環境保護、フェアトレード、上質なクラフトマンシップを約束します。
見た目が良く、着心地が良く、ホーリスティックで社会的責任を考えて作られている。
安全な環境で生産されており、公正な賃金を払われており、環境負荷の少ない染色方法で、エコロジカルな繊維で作られている。」とありました。
決め手はシャツ前面にプリントされているキーワードでした。

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キーワード:ナチュラル(自然な)、リニューアブル(再生可能な)、フェアトレード(公正な取引)、インディジナス(先住民の)、エコロジー(生態学)、サステナブル(持続可能な)、オーガニック(有機的な)

仕上げの足元はどうする?「いいスニーカーがBPQCにありますよ。」と松下さんというわけで、帰国後BPQCにうかがい、入手したのがこのスニーカーでした。
おかげさまで、小淵沢旅行は快適なウエアと自然、おいしいお料理でリフレッシュできました。

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布地はヘンプ(麻)、ソールはリサイクルラバー

実はBPQCにうかがったのは久しぶりだったのですが驚きました。
フロアー全体がLOHASコンセプトでの品揃えに変わっていたんです。
どう変わっていたかは、また後日報告させていただきます。

小淵沢リゾナーレ
※ワンコが一緒に泊まれるメゾネットタイプ。一人朝食付きで11,000円。
伊勢丹BPQC
※インナービューティーに欠かせないハーブティー、サプリメントや
  ナチュラルスキンケアの逸品ブランドが揃っている。

投稿者 owadajunko : 09:40

2006年05月14日

清水國明さんのLOHASチャレンジ 「森と湖の楽園」&「河口湖SHOW園」 (5/14)

ココロとカラダを健康にする総合アウトドアパーク
「森と湖の楽園」&「河口湖SHOW園」

連休中にインターネットTVの対談で、清水國明さんの「森と湖の楽園」を訪ねてきました。
爽やかな晴天で、新緑が美しく、また富士桜の花もまだ少し残っている、
そんな河口湖近くの林の中に楽園はありました。
清水さんは芸能界きってのアウトドア派で、チェーンソーの名手でもあります。
この日も、チェーンソーを片手に登場されました。連休中でしたので、家族連れで賑わっていましたが、
清水さんは気さくに来場されている方達に声をかけていらっしゃいました。

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清水さんがこの7,000坪の富士山麓の林に移り住んだのは2003年のこと。
それまでもたびたび家族でキャンプや自然体験をしていましたので、
ついにこうした場所に引っ越すぞと家族に告げたとき、
「どうぞお一人で行ってらっしゃい」と送り出されてしまったそうです。

その後、林の中に地上4mのツリーハウスを一人で作り、そこで毎晩寝ているそうです。
ベッドとちょっとしたスペースのある1坪ほどのハウスです。
木の上ですから、いつも揺れています。
私たちもお邪魔してみましたが、船に乗っているかのように揺れて、怖いくらいです。
「風のある日は相当揺れますよ。でも、不思議と熟睡できるんです。」とのこと。

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木がきしむ音が・・・。地上4mのツリーハウス

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ツリーハウスの中。「起きて半畳、寝て一畳あれば十分なんですよ」と清水さん


当初は“自分が自然の中で暮らしたい”と始めた森暮らしでしたが、
次第に自分がこれまでに身につけてきたアウトドアのスキルや、芸能界でのネットワークを活かし、
人の役に立てることを何かしたいと思うようになり、構想が膨らみ、
賛同する人や資金が集まってきたと言います。

「最近の人は自然とのつきあい方を知らない人が多い。
それならば、その人に合わせた自然のつきあい方を伝授する“アウトフィッター”を置いてサポートしようと。
洋服のフィッティングのように、自然と人とのフィッティングをする人なんですよ。」ということで、
色々な自然体験講座も用意されています。
「森と湖の楽園」には、子供や犬が走り回れる広場や、オーガニック食材のビュッフェや
ジンギスカンなどがいただけるフードコート、釣り堀、足湯などもあります。

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木立の中で足湯を楽しめる

以前、幼稚園だった建物は今では「LOHASホール」と名付けられたレストラン&集会場になっていて、
新宿の歌声喫茶がイベントとして再現されたりしています。
中には「LOHASショップ」という自然食品などを販売するコーナーもあります。
清水さんがLOHASという言葉を知ったのは2004年のこと。
「この言葉は親しみやすくていいいなあ」と思ったそうです。

そして、5月1日にオープンしたのが「河口湖SHOW園」という劇場です。
こけら落としは清水アキラさんの喜劇座で、その後もプリンセス天功やあのねのねのライブショー、
笑福亭鶴瓶の落語会などが続きます。
劇場の壁は珪藻土、客席も建物も木造です。床には木材チップが敷き詰められていて、
地熱を利用して冷暖房を行う構造です。

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自然体験とエンターテインメントを融合させた新しいビジネスとして、エイチ・アイ・エスや
ブックオフをはじめ複数の企業から出資を受け、2年後の株式公開を目指して事業を
本格化させようとしているところです。一日1,400人の来場、年商10億円が目標だそうです。
将来の夢は、小児癌など重い病にかかった子供達が安心して自然にふれあい滞在できる場所に
することだと言います。清水さんのLOHASチャレンジはいよいよ第2幕が開いたところです。(5/5訪問)

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対談中、目の前に咲いていた一輪の富士桜。
清水さんに言われるまで気がつかなかった。
感じる心を研ぎ澄ませていたい。


清水國明さんの 「森と湖の楽園」&「河口湖SHOW園」WEBサイト

投稿者 owadajunko : 07:11

2006年05月06日

持続可能な男女の関係 「京風ロハスな暮らし」第7回 (5/6)

                        ジャーナリスト 木下明美

この3月末で夫が大学教職を定年退職して、1カ月余り経ちましたが、
ゆるゆるとした京風ロハスな暮らしがもう以前から始まっていたので、
夫が定年になったからと言って、別段暮らしは変わりません。

だた、変わったことと言えば、毎月何10年もの間、給料振込口座への入金があったのに、
4月25日には入金がなかったことです(笑)。
給料取りの生活は、25日になったらまた月給が入るという生活が当たり前になっていたことを
改めて思い知ったことでした。

今日は連休の中日、夫はご自慢のイタリア製のスクーターで気分転換に緑の中を走り、
食料品をついでに買って来てくれました。
トランクが大きいのでいっぱい買い込むことが出来て、しかも省エネで小回りが利くし、
パーキング待ちもなし。ともかく便利なスクーター暦は50年!
私は車の免許がない上に、家の車は手放して10年。
買い出し手段として頼りがいのあるスクーターです。

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イタリア製ピアジオX8 (トランクはヘルメット2個入る積載量)

とはいっても、乗り手がドメスティックなことに長けていなければ、
何を買って来たらいいのかわかりません。
何がいま足らなくなっているか、何が夕食に間に合うか、ちゃんとわかっていることが大切です。

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昔、私たちがアメリカで暮らしていた1975年から76年にかけて話題となった
「ワタシ作る人、ボク食べる人」という食品会社のコマーシャルは、
男女の役割を差別するものであるとして、女性団体から激しい非難を受け、
結果コマーシャルは放送中止になったということがありました。

ロハスの理念である「Sustainability持続可能」という立場から考えても、
性別による役割(男=食べる 女=作る)が偏ってしまっているというのは
不自由なことではないでしょうか。
約30年前 の「ワタシ作る人、ボク食べる人」の時代から、コマーシャルの描く男女の役割像は
はたして変化したのでしょうか?

ある調査によると、コマーシャルでは食材と調味料ともに「調理する人」は女性が多く、
「食べる人」は男性が多く、食生活にまつわる家事労働は、日本では「主婦」と定義付けられる女性が、
そのほとんどを行ってきた、ということと関連しているようです。

しかし現代社会では共働きや女子の就業率の増加から「男女平等」であることが求められるため、
男女の役割分担は男女不平等であるとされることも少なくないはずなのです。

男女が共に快適に暮らすには、「Sustainable持続可能」な関係づくりが大切だと思います。
言い換えれば、役割を固定しない、お互いに替わり合える関係。
これから大量の定年退職者が出る団塊世代には、特にこのことが重要ではないでしょうか!

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投稿者 owadajunko : 19:38

2006年05月04日

第10回LOHAS会議 (LOHAS10 in サンタモニカ)報告  「オーセンティック(本格)LOHAS ―ブームからトレンドへ。第2章の幕開け―

4月27・28日、カリフォルニア州サンタモニカにて、第10回LOHAS会議(以下LOHAS10と表記)が開催されました。
参加者数は総勢620人、うち日本人が約50人で、日本企業の商品や取り組みが紹介される「Japanブース」も開設されました。
私が日本人として初めて参加した6回目は2人、昨年も5人程度でしたから10倍近い日本人が参加したことに、日本での関心の高さがうかがわれました。

会議には日本からイースクエアのピーダーセンさんはもちろん、「いきいきロハスライフ」著者のイデ・トシカズさん、船井総研のカリスマコンサルタント五十棲さん、日本でLOHASをコンセプトにリフォーム業界で最初に脱塩ビを行ったオクタの奥田会長やLOHASを実践する起業家の方々など
国内でLOHASを牽引するキーパーソンが一堂に会しました。

メディアも「「My LOHAS」、「ソトコト」、「ecocolo」、「eyco」など、もちろん取材にいらっしゃっていました。
では、会議内容や今後への展望をレポートいたしましょう。(長文です)

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スポンサー企業にはペリカン石鹸。パートナー団体としてLOHAS-WORLDのロゴが。

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◆ コロラドからカリフォルニアへ 

ご存知のように、LOHAS発祥の地はコロラド州ボールダーというロッキー山脈の麓にある美しい街で、
日本ではアスリートの高山トレーニングで知られていますね。
LOHAS会議は7回目まではコロラド州で開催されていましたが、8回目からは開催地をカリフォルニアへと移しました。今回開催されたサンタモニカは、ハリウッドから車で15分、LA市内から30分程度というビーチサイドの街で意識の高い富裕層が多く住んでいるエリアです。
日本で言えば湘南エリアに雰囲気が似ているでしょうか。

ビジネススクールでMBAの取得をめざしている藤代 典子さんと出会い、地元サンタモニカのライフスタイル事情を教えていただきました。
「LOHASという言葉は誰も知らなくても、みな日常的に、オーガニックな食事を心がけ、日曜日には家族で青空マーケットでオーガニックな野菜や果物を買い、その後ヨガやビーチでお金のかからない、でもとても贅沢な午後を過ごす。夕暮れ時には、手の届く範囲でごみを拾って帰る。そんな、いわばLOHASな生活を送っている」のが、サンタモニカピープルだそうです。

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にぎわう日曜のファーマーズマーケット(サンタモニカ市主催)

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オーガニックな野菜、果物、ハーブが安い


◆ “ティッピングポイント”を超え、時代のメインストリームに 

10回目を迎えた今回の会議の内容としては、「カルチュアル・クリエイティブ」の著者でもあり、LOHASの生みの親ともいうべきポール・レイ博士による「企業のオーセンティシティ」と題する講演、調査機関NMIによる最新のLOHASコンシューマーに関する調査報告がありました。

マーケティングをテーマとするパネルディスカッションでは、環境コンサルティング会社イースクエアの代表取締役ピーター・ピーダーセン氏が、日本のLOHASの普及状況をプレゼンテーションし、一般生活者の認知が40%を超えていることや、「Japanブース」の内容や、様々な取組が大企業から中小企業まで行われ始めていることを報告し、会場からどよめきが起き、聴衆の注目を集めていました。

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日本のLOHAS事情をプレゼンテーションするピーダーゼンさん

さらに日本人参加者向けのポール・レイ氏の特別セッションがあり、ピーダーセン氏の通訳・進行のもとLOHASの本質について熱心な意見交換が行われました。

また、AOLの創始者で、現在は社会を変革する事業への投資を行うファンド「レボリューション」等を所有しているスティーブ・ケイスによる基調講演や、成功しているLOHAS企業の代表として化粧品のAVEDAのドミニク・コンセイル、レボリューションリビングのCEOに今年1月就任した元パタゴニアのCEOだったマイケル・クロークのCEO対談がありました。

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AOL創業者のスティーブ・ケイス氏とレボリューションCEOのマイケル・クローク氏

アメリカのボールダーで生まれたナチュラル農産物の生産者やビジネスなどによるオルタナティブな取り組みは、ついに“ティッピングポイント”を超え、時代のメインストリームへと転換期を迎えたようです。


◆ 日本にはLOHASな物やサービスが豊富 

もともとLOHASは、日本や東洋の思想に影響を受けたニューエイジな人たちが始めたオーガニック農法、自然食品店や加工食品ビジネスと、カルチュアル・クリエイティブという新しい価値観をもった人の台頭が結びついて登場したコンセプトです。

私たちは、『日本をロハスに変える30の方法』で、国内でLOHASの価値観を持った企業やNPOの事例を
35ほど取り上げましたが、日本には自然に感謝し、その恵みを最大限に活かしてものづくりをしようという
価値観が根付いています。
今や世界語の「もったいない」という言葉も、その精神を広く世界に知らせるものとなったと思います。

今回の「Japanブース」には銀座吉水、ペリカン石鹸、菊水酒造、日本香堂、そして竹布を開発しているナファ研究所、伊勢丹BPQCらが参加。
イースクエアやNPOジャパン・フォーサステナビリティ、京都府、江東区もパネル展示を行いました。
サービス、日用品、酒、繊維製品まで、いずれも日本や東洋の素材・工法・こだわりを活かした丁寧な物づくりに、多くのアメリカ人の関心を集めていました。

特に銀座吉水のコーナーは、オーガニックな特製畳を日本から持ち込み、畳職人の植田さんがその場で設置をし、さらに現地で壁を作り、珪藻土を関係者がその場で塗るという凝りよう。
訪れていた雑誌「evolver」のCEOは「Green Edgeだね!(エコ主義でかっこいいねえ)」と感嘆の声を挙げていましたよ。

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日本職人第1号として会議に参加した畳職人の植田昇さん

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竹布に興味津々のポール・レイ博士


◆ LOHASをゴミ箱にすてないように 

日本では、昨年末に商社や出版社によるロハス(LOHAS)の商標登録とそのライセンスビジネスについて報道され、LOHAS関係者の間で話題になるとともに、インターネットなどを通じて、多くの生活者から失望感の表明が相次ぎました。
この件に関し、今回のLOHAS会議で、ポール・レイ博士から次のような発言がありました。

「LOHASは価値観主導型のものでありパテントでどうにかするものではありません。それは、生活者の価値観に基づくものです。サステナビリティであり、社会的責任を考えたものです。その関心は家庭や地域、国家にとどまらず惑星的な視野にまで広がっています。LOHASを商標登録するのは反対だし、また一方で何にでもLOHASと名づけるのもおかしい。LOHASという言葉がゴミ箱に捨てられないようにしてほしい。」

では、LOHASがゴミ箱に行かないために、ブームをトレンド(社会の潮流)としていくために必要なことは
何なのでしょうか?それは、LOHASについての深い理解と、実践であると思います。
生活者に対しては、入り口がヨガやマクロビオティックなど自分の健康からであっても、サステナビリティにまで理解が及ぶような、あるべきライフスタイルを学習できる場や機関も必要でしょう。


◆ オーセンティシティ 

そして、企業に求められるキーワードはオーセンティシティ(真実性、信頼性)だとポール・レイ博士は言います。
「オーセンティシティとは、300年の歴史しかない言葉です。
個人の中のあるものを表面に出して伝えるという意味。企業で言えば、透明性(トランスペアレンシー)にあたります。透明性とは、プロセスを見せる(どうやって作っているのか。使われた後にどうなるか。)、従業員をどのように扱っているのか、会社を一人の人格として、そのストーリーを語ること。顧客はそれを知った上で、その会社と関係性を持ちたいのか判断する。」と言います。

企業の透明性については日本でもCSRの観点から注目されるようになりましたが、法律を遵守するとか、倫理感を持つといったレベルのことではなく、経営者はもとより、従業員一人一人がLOHASの本質を理解し、そうした個人から構成される法人として、サステナビリティを追求していくことが、求められているのです。

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<寄稿記事掲載の予定> ぜひご覧下さい。

 「エコノミスト」(毎日新聞社) 5/29発売号
 「日経エコロジー」 6/9発売7月号
 「アイソス」(システム規格社) 7/10発売号

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<レポートに関連するサイト>

LOHAS-WORLD  http://www.lohas-world.com/
Japanブース出展企業 http://www.lohas-world.com/lohas10/exhibition.html
オクタ http://www.okuta.com/pc/company_info/missions.html
※『日本をロハスに変える30の方法』(P88)も併せてごらんください
 
ポール・レイ博士の新しいプロジェクト www.integralpartnerships.com
スティーブ・ケイスが昨年創業した新会社 http://www.revolution.com/

P1011219.JPG
ファーマーズマーケットのオーガニックハーブ

投稿者 owadajunko : 08:11

2006年05月03日

TOTOの「リモデルエコチェッカー」で自宅のCO2をどれだけ減らせるか診断してみました

「日経エコロジー」の取材でTOTOさんにうかがいましたが、掲載しきれなかった部分について
レポートいたします。

◆ 水回り機器のCO2排出量が40%もあるとは!

「あなたの家庭は17,621円、CO2を196㎏(常緑樹14本が吸収するのと同等)削減できます。」
これは、TOTOのWEBサイトにある「リモデルエコチェッカー」という診断プログラムで
我が家の状況を試算した結果です。TOTOでは、リフォームをリモデルと言います。
自宅のキッチン、浴室、洗面所、トイレといった水まわり空間で現在使用している住宅設備機器の
設置年数と、家族の人数を入力し、それぞれTOTOの環境配慮型機器を導入した場合、
年間にどれくらい電気代等が節約でき、またCO2排出量を減らすことができるか試算することが
できるというものです。

「環境家計簿」で、自宅の光熱費等からCO2の排出量を把握するということは
これまでもやってみたことがありますが、実際に最新の設備や機器を導入すると
どこまでCo2の排出量が減るのか、クイズ感覚で簡単に出せるというものは
あまりお目にかかったことはなかったように思います。

このリモデルエコチェッカーは今年1月に導入されたそうですが、
これの元になっているのが2005年6月に行われたアンケート調査「水まわりにおける『もったいない』
意識調査」です。今や世界共通語となっている“もったいない”ですが、この言葉をテーマにキッチン、
浴室、洗面所、トイレで使用されるお湯や水、電力に関して、「電気のつけっぱなし」や
「水の流しっぱなし」が“もったいない”と思っている人が多いことが明らかにされています。

同社の試算によれば、家庭におけるCO2排出量のうち、水まわりの占める割合は約40%と
少なくありません。これらの“もったいない”を解消する機器の提案として一回あたりの使用水量が
約10Lと国内で最も少ない食器洗い機や、従来の機器と比べて54%節水型の便器、
冬場でも6時間後のお湯の温度低下がたった2℃の「魔法瓶浴槽」が紹介されています。

これまでも2002、2003年の消費者調査(アンケート調査)で水回りスペースの「不満」「不便」を
明らかにし、その解消と「快適性」を提供する商品を開発し提供してきたそうです。
その代表例が、2004年のヒット商品「魔法瓶浴槽フローピア」です。
開発やマーケティングの担当者自身も、仕事を終えて帰宅した際に、お風呂を沸かし直さず
すぐに温かいお風呂に入れたら・・と思っていたと言います。
こうした意見は実際の消費者調査の結果からも
「お風呂は広々としていて、清潔でいつでもお湯が温かく適温であってほしいという」という声で多く出て
実際の開発に着手され、商品化の結果、多くの消費者の支持を集め、日経優秀製品・サービス賞の
『優秀賞』や平成16年度 省エネ大賞『経済産業大臣賞』を受賞しました。

我が家は6年前に戸建て住宅を購入したのですが、浴槽の脇に手すりがついていたり、
お湯が一定の量になると自動に止まる装置がついていて、ずいぶんと便利になったものだと
感心しましたが、お湯がさめにくかったら、沸かし直す手間もいらないし、
いつでもすぐに適温のお風呂に入れていいのに・・と思っていたものでした。
次回リフォームするときには是非導入したい機器の一つになりました。

TOTO リモデルエコチェッカー  

投稿者 owadajunko : 19:08